わかる ホセイニー/アーシューラー #7
بیان ساده عاشورای حسینی
著者は、ホセイニー/アーシューラーについてムハッラム月~サファル月20日アルバイーンまでの50日間、教師が生徒や児童に語るための内容を信頼ある伝承集をもとに一冊の形に仕上げました。この本が編纂された動機は、説教のような長い時間を耐えられない生徒や児童向けにアーシューラーの追悼について1話=5分ほど、彼らの心や頭に残るよう、わかりやすく短く伝えることを支援する目的で執筆されました。また、アーシューラーの巡礼祈禱を日別記事の最後に記してあります。これは学習者が少しずつこれに親しみ、これを声に出して、暗唱するまでの過程を補助する狙いがあります。
ムハッラム月7日
兄弟のムハンマド ブン ハナフィーヤとの対話
以前に話した通り、イマーム フサインは彼の御一門の人々全員を連れて旅立ちました、マディーナにいた兄弟のムハンマド ブン ハナフィーヤを除いて。
ムハンマド ブン ハナフィーヤはイマームの旅立ちの報せを知ると、彼のもとへとやって来て言いました「あなたは私の身内でも最愛の方、誰よりも私にとって愛おしいのです。そして私はアドバイスすることを躊躇う人間ではありません。いいですか、兄弟よ!私はあなたにとって次のようにすることが相応しいと思います、それはヤズィードからの忠誠の要請をうまく避けて、彼の支配下にある諸都市から離れてください」
イマームは仰いました「どこに行けばいいですか?」
ムハンマド ブン ハナフィーヤは言いました「マッカにお行きなされ。そして、もし彼らが不誠実を働くならばイエメンにお行きなさい。そこの街の人々は父そして祖父のシーア(従い支援する人々)です」
そのあとで彼が大泣きすると、虐げられた御方[1]であるイマームも泣きながら仰いました「あぁ、兄弟よ!カミサマがあなたに善き報奨をお与えくださいますように。よく忠告してくれました。そして私を案じてくれてありがとうございます。今まさにマッカに旅立つことにしたのです。兄弟たちを連れていくことにしますが、あなたが望むのであればマディーナに留まってください。ここの監視として、それから何か起こった際には私に書簡を届けてください」
それからイマームは筆と硯を持ってくるよう指示すると、遺書をしたためてハンコを捺すと彼の手に渡したのでした。
マディーナを出発する際の天使との対話
セイエド ッ=シュハダー(イマーム フサイン)がマディーナから旅立つ際、戦闘の装備や槍を持ち、天国の騎馬に跨る天使たちから成る数多くの連隊がイマームの行く手に現れて、サラームをすると申し上げました「さぁ、カミサマのフッジャト[2](明証)よ!カミサマはあなたの祖父を数多くの場面で我々を用いて擁護されました。今まさにカミサマは我々をあなたの擁護のために遣わしになりました。
イマーム:我々とあなた方に約束された場所とは、カミサマが私の殉教と埋葬を宣告なされた場所です。そこはカルバラー。あなた方はそこで私の傍に来てください。
天使たち:なんでもお申し付けください。あなたのご命令に従います。また、もし敵陣を恐れるならば我々が共におります。
イマーム:誰も私を傷つける手段はなく、私が自身の殉教と墓に行き着くまで一切誰も私を傷つけることはできません。
マディーナを出発する際のジン(幽精)のムスリムとの対話
ジンのムスリムから成る無数の大連隊がイマームのもとに現れると申し上げました「さぁ、偉大なるご主人さま!我々はあなたのシーア(つき従う支援者)です。敵陣営に対するご要望がございましたら何なりとお申し付けください、ご命令に従います。もしあなたがご命令くだされば敵たちをこの瞬間に消滅させましょう」
イマームは彼らに祝福があるようカミサマに祈ると「あなた方がどこにいても死は訪れるのです」という名句を残されました。
وَلَعَنَ اللّٰهُ أُمَّةً قَتَلَتْكُمْ
[1]. مظلوم 、抑圧された人、しかしその不当な横暴に抵抗するひとのことをمظلوم と呼ぶ。一方、抑圧され虐げられているにもかかわらず抵抗もせずその状況に甘んじる人のことは مُنظَلِمと呼ぶ。
[2]. حجت.
[1]. مظلوم 、抑圧された人、しかしその不当な横暴に抵抗するひとのことをمظلوم と呼ぶ。一方、抑圧され虐げられているにもかかわらず抵抗もせずその状況に甘んじる人のことは مُنظَلِمと呼ぶ。
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