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子供のクルアーン神学 40問の回答 問11

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慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

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著者:ゴラームレザー・ヘイダリー・アブハリー師


أَفَلَا يَنظُرُونَ إِلَى الْإِبِلِ كَيْفَ خُلِقَتْ *وَإِلَى السَّمَاء كَيْفَ رُفِعَتْ *وَإِلَى الْجِبَالِ كَيْفَ نُصِبَتْ *وَإِلَى الْأَرْضِ كَيْفَ سُطِحَتْ
彼らはらくだを見ることがないのだろうか、どのように創造されたかを。また空を見ることがないのだろうか、どのように高く掲げられたかを。また山々を見ることがないのだろうか、どのように配置されたかを。また大地を見ることがないのだろうか、どのように敷き広げられたかを。
88.覆い隠す章17-20節


問11.

神様を完全に知ることって出来るの?



私たち人間は、

未だに神様が創ったモノを

完全に理解していないんだ。


じゃあ、

どうしたら私たちは、

世界を創った神様を

完全に知ることが出来るのかな?



何十年、

何百年と

天文学者は

星について研究をするけれど、


未だに

この神様の創ったモノを

完全に知らないんだ。


そして今日まで、

とても多くの問題の答えが

見つかっていないんだ。


地質学者は、

長年にかけて

地面や地球の内部について研究するけど、


未だに

この小さな地球を

完全に理解出来ないんだ。


他の色んな学者さんたちも、

自身の専門分野で

とても多くの研究を行っているんだ。


私たちは、

未だに自身の身体や心についても

正確に理解していないんだよ。


学者さんたちが

人間の身体について、

たくさん本を書いているんだけど、


それでも、


心臓や脳の働きについて、

未だに学者さんたちにとっては、

多くの謎な点が残っているんだ。


お医者さんたちは、

未だに癌の原因を知らないんだ。

そして

睡眠状態についての研究は、

未だに続いているんだ。


私たちの小さな理解で、

終わりの見えない大きな神様を

完全に知ろうというのは、


正しくないんだ。



神様を知るために、

神様を顕微鏡の下に置くことも、

神様の重さを天秤で量ることも出来ないんだ。


神様を知るために、

神様を巻尺で測ることも、

望遠鏡で眺めることも、


あるいは手に取ることも

触ってみることも出来ないんだ。


けれどもね、

神様を知る道は

閉じていないんだよ。


元々ね、

預言者様たちは

神様を私たちに紹介するため

やって来たんだ。


彼らは

私たちが神様を知るために、

たくさんの方法を示したんだよ。


神様を知る最も良い方法の1つは、

クルアーンを読むことと

その節の意味をよ~く考えることだよ。

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クルアーンは、

神様をとても良く私たちに知らせているんだ。



クルアーンが語る神様は、



誰よりも優しく、


何でも知っていて、


何でも出来て、


何でも与えてくださり、


何にも必要がなく、


誰よりも我慢強くて、


誰よりもゴメンナサイを受け入れてくれて、


誰よりも強くて、


言い表わせない大きさ(偉大さ)で、


ずぅっと起き続けていて、


生き続けていて、


何処までも終わりが無く、


何でも聞いていて、


完璧なんだ。



クルアーンの考えでは、


神様を想うことだけが

ヒトに安心を与えてくれて、


神様だけが

最も親しくて最も身近な助っ人なんだよ。


クルアーンの物語さえも、

神様を紹介する物語なんだよ。


キミは

アダム様の物語で、

神様がゴメンナサイを受け入れてくれることを見るんだ。


ヌーフ(ノア)様の物語では

神様の力の凄さを見ることになるよ。


ムーサー(モーゼ)様の物語では

神様の優しさを、

神様がどのようにフィルアウン(ファラオ)の魔の手から

ムーサー様を助けられたかを見るんだ。


ユースフ(ヨセフ)様の物語でも、

神様を心から頼りにした(信仰を抱いた)、

神様の言いつけを守る人たち(忠実な僕ら)を

助けることにおいて神様の能力を知るんだ。


まとめると、

クルアーンのあらゆるページで、

キミを育んでくださる御方(神様)の性質を目にして、

学ぶんだよ。



神様を知る別な方法は、


キミと

私の目の前に広がっている

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秘密や神秘で満ち溢れた世界について

考えることなんだ。

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神様が創り出したモノ(被造物)について

ちょっと考えるだけで十分だよ。


キミを育んでくれる御方の

能力と知識と優しさをもっともっと知るためにね。


このためにクルアーンでは、

自然について考えることを私たちに呼び掛けているんだよ。


88.覆い隠す章にはこうあるんだ:

彼らはらくだを見ることがないのだろうか、

どのように創造されたかを?!

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また空を見ることがないのだろうか、

どのように高く掲げられたかを?!

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また山々を見ることがないのだろうか、

どのように配置されたかを?!

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また大地を見ることがないのだろうか、

どのように敷き広げられたかを?!

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けれども、

私は今回、

銀河系や山々の創造の例えをキミに示さないよ;


それらではなく、

むしろ、

ほんの少しだけね


蜜蜂の生活の

驚くべきことをキミに説明するよ。

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自然について学ぶことが、

神様を知ることにおいて

どれほど私たちを助けてくれるか

分かってもらえると思うんだ。


蜜蜂はとても素早く移動して、

高速で羽ばたくんだよ;

2分毎に1kmの距離を飛ぶようにね。


この賢い昆虫は、

お空にある太陽の状態を、

それも刻々と動き続けている太陽を、

自分が飛んでいく道や方向を見つけるための

コンパスとして利用しているんだ。

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もし、

蜜蜂が新しく咲いたお花を見つけると、

その匂いを嗅ぎつけて

ハチの巣に戻って円を描く動きをして、

その花の場所を他の蜜蜂に教えるんだよ。


そして、

この動きで、

そのお花の種類や

そこまでの距離さえも明らかになるんだ。


蜜蜂は、

花々の蜜を吸っている間に、

足で花粉をアチコチに散らかすんだ。


このおかげで、

お花がドンドンと増えていくんだよ。


ときには、

この蜜蜂の行動によって、

1つのお花畑が4倍に増えることもあるんだ。

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蜜蜂は、

1秒毎に100回羽ばたくことが出来るんだ。


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羽ばたくことは空を飛ぶ動力になるのと同時に、

自身を涼しくしたり、

ハチの巣の空気を入れ替える役割も果たしているんだよ。


この小さな昆虫は

驚くべき見分ける能力を持っているんだ;


健常な花たちを、

不健全な花たちから見分けるんだ。


決して汚染された蜜は吸わないんだよ。


もし、

大きな敵、

例えばネズミがハチの巣を攻撃してきたら、

蜜蜂はそれを外に投げ捨てることが出来ないよね。


敵をやっつけた後、

蜜蜂はその亡骸を蝋で固めて、

そこからの有害汚染物質を予防するんだ。


蜜蜂がつくる蜂蜜には、

100種類もの病気に効く薬があるんだよ。


この甘い食べ物は、

例えて言うなら、

1つの小さな薬局なんだ;

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蜜蜂の針さえも、

一部の病気にとっていい薬なんだ。


蜜蜂について勉強になる話はとっても多いんだよ


けれども、

キミがこの驚くべきモノ(存在物)について知るには、

この位で十分だと思うんだ。


まさにこの、

神様が創られた小さなモノは、

あらゆるものを育まれる神様の能力と知識

そして優しい神様(世界の創造主)のじゃないかな?


神様が創られたモノ(存在物)について考えることで、

神様をより知ることが出来ないかな?



いいかい、

よく考えてみるんだよ



神様はなんて素晴らしいんでしょう、


蜜蜂に

蜂蜜のつくり方を教えて、

この小さな動物の生き方に、

何て驚くべき決まりやルール(秩序)を与えたんでしょう?!


この小さな昆虫が、

世界で最も有益な食べ物をつくること、


それをつくるために、

どれ程の仕事と努力を費やすか、

キミにとっては驚きじゃないかな?


1kgの蜂蜜を用意するために、

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一匹の蜜蜂は5万回も飛ばないといけないんだ。


そして、

2百万個のアカシアの花の上にとまって、

18万回も自分の蜜胃(蜜を一時的に貯める器官)を

満たしては空けなければならないんだ;


当然、

この量の蜂蜜を用意するために、

蜜蜂の寿命は十分じゃないよ。


各々の蜜蜂が一生でつくる蜂蜜は

135gのみなんだ。


どのように蜂蜜ができるのか、

たくさんの物語があるんだけど、

ここではすべてをキミに語ることは出来ないんだ。



いずれにしても、

キミが世界を見渡す限り、

神様を知るための方法を見つけることが出来るんだよ。



ちょっと、

キミの質問への答えが長くなっちゃったかな;


けれども、

神様を知るための

もう1つ別な方法もキミに教えたいんだ。



大好きなキミ!



神様を知るためのもう一つの方法は、


神様とお話しすること、

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神様を心から頼りにして頭を垂れる(崇拝する)、

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キミを優しく育んでくださる神様と

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仲良く親しくなることなんだ。



神様とお話をすればするほど、


たくさんお願いすればするほど、


たくさん礼拝すればするほど、


まとめると、


たくさん神様のことをキミが想えば、

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キミは

神様ともっと親しく仲良くなれるんだ。



段々と、

キミの心の中に神様がいると、


神様が

キミのキレイな心のお客さんになったんだ

と感じるよ。


キミは

全身で感じるんだ、


神様は

キミに

すごく近くなったってね。


そして

神様もキミに話しかけるんだ。


この種類の神様への理解は、

心や魂で知る方法のことだね。


この種の理解は、

神様との仲睦まじい、

親しみのこもったもので、


とても素晴らしく、

喜びが得られて楽しいものなんだ。


キミの小さな手を神様へ向けてごらん、

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そして神様に

この種類の理解についても

キミを助けてくれるようお願いしてみてね。


神様を知る最も良い方法は、

まさにこれなんだよ。


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※クルアーン日本語訳は「聖クルアーン日本語訳 澤田達一」より引用

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