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わかる ホセイニー/アーシューラー #6

بیان ساده عاشورای حسینی

مؤلف: مریم السادات چاوشی‌زاده

著者は、ホセイニー/アーシューラーについてムハッラム月~サファル月20日アルバイーンまでの50日間、教師が生徒や児童に語るための内容を信頼ある伝承集をもとに一冊の形に仕上げました。この本が編纂された動機は、説教のような長い時間を耐えられない生徒や児童向けにアーシューラーの追悼について1話=5分ほど、彼らの心や頭に残るよう、わかりやすく短く伝えることを支援する目的で執筆されました。また、アーシューラーの巡礼祈禱を日別記事の最後に記してあります。これは学習者が少しずつこれに親しみ、これを声に出して、暗唱するまでの過程を補助する狙いがあります。

ムハッラム月6日


イマーム フサインがマディーナからマッカへ旅立つ心づもりをされた際に幾つかの注目すべき出来事がありました:

1-亡き祖父そして亡き母とのお別れの挨拶

2-兄弟ムハンマド ブン ハナフィーヤとの対話

3-ウンム サラマとの対話(預言者の妻の一人、イマーム フサインの血の繋がらない祖母)

4-天使との対話

5-ジン(幽精)のムスリムとの対話

 

今回は一番と三番を簡単に説明します:

イマーム フサインはマディーナを離れる前に、預言者と母であるファーティマ、そして兄のイマーム ハサンのお墓に赴き彼らにお別れを述べられてから旅立ちました。同伴者は自身の子供たち、兄弟姉妹の子供たち、自身の兄弟姉妹、そしてイマームの御一門であるすべての人々、ただしムハンマド ブン ハナフィーヤを除いて。

 

ウンム サラマとの対話

ウンム サラマは預言者の妻で、イマームが旅立つ際に彼女はやって来るとイマームに申し上げました「いいですか、愛しき孫息子よ!私を深い悲しみに突き落とさないでください。イラクの方へ赴くことを私はあなたの偉大なる祖父から聞いていました。愛おしい我が孫息子(イマーム フサイン)はイラクの地で殺されるでしょう;カルバラーという名の地で」

イマームは仰いました「私は行かなくてはなりません、それ以外にないのですお祖母さん。カミサマに誓って私もこのことを存じています。私には殺される道しか残されていないのです。カミサマのご下命に従って行動するまでです。カミサマに誓って、私がいつの日に殺されるのかを私は存じていますし、私を殺す者も、私が埋められる墓の場所も存じ上げています。そして、私と殺される者たちも存じております。もし、お望みでしたら私が殺され埋められる場所を見せて差し上げましょう」

それからイマームはカルバラーの方向を示されると、カミサマの奇跡[1]により地面は平たくなり、カルバラーの地が目の前に現れました。ウンム サラマはイマームの埋葬地と彼の軍隊を目の当たりにして涙を流しました。

そのとき、ウンム サラマは言いました「私のもとには預言者が私にお渡しになったトルバ[2](土塊)があり、それを瓶にいれて保管しています。するとイマームは手を天にかざしてカルバラーの土を手にとると、それをウンム サラマに渡されて仰いました「いいですか、お祖母さん、この土を私の祖父である預言者が手渡された土と一緒に保管してください。その両方が血に染まったとき、私はカルバラーで敵たちに惨殺され殉教したのだと悟ってください」

وَلَعَنَ اللّٰهُ أُمَّةً دَفَعَتْكُمْ عَنْ مَقامِكُمْ وَأَزالَتْكُمْ عَنْ مَراتِبِكُمُ الَّتِي رَتَّبَكُمُ اللّٰهُ فِيها



[1]. کرامت、سنت فوق سنت、 慣行のさらに上位に位置する唯一のカミサマの慣行。

[2]. تربة.


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