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わかる ホセイニー/アーシューラー #2 

بیان ساده عاشورای حسینی

مؤلف: مریم السادات چاوشی‌زاده

著者は、ホセイニー/アーシューラーについてムハッラム月~サファル月20日アルバイーンまでの50日間、教師が生徒や児童に語るための内容を信頼ある伝承集をもとに一冊の形に仕上げました。
この本が編纂された動機は、説教のような長い時間を耐えられない生徒や児童向けにアーシューラーの追悼について1話=5分ほど、彼らの心や頭に残るよう、わかりやすく短く伝えることを支援する目的で執筆されました。
また、アーシューラーの巡礼祈禱を日別記事の最後に記してあります。これは学習者が少しずつこれに親しみ、これを声に出して、暗唱するまでの過程を補助する狙いがあります。

ムハッラム月2日


イマーム フサインの幼少期からの物語

ある日、ジブラーイールは預言者のもとにやって来てその傍に座っていました。そこにハサナイン[1]が何も知らずにやって来ました。ジブラーイールの傍にやって来るとご褒美をおねだりしました。ジブラーイールは空高くに手をかざすと、リンゴ、カリンそしてザクロを彼らの目の前に差し出しました。ハサナインはそれらを見て嬉しくなると、預言者のもとにそれら果物を持っていきました。預言者は果物を手に持つとそれらの匂いをかぎ、二人に手渡して仰いました「お父さんとお母さんに持っていきなさい。もし最初にお父さんに届けたならば、それはより良いのです」

彼らは両親のもとにその果物を持っていきました。すると預言者も彼らのもとにやって来て一緒にその果物を食べました。そしていくら食べても、その果物はまた元通りになって少しも減ることがなく、預言者が亡くなるまで新鮮なままでした。まだ果物は新鮮なままです。ファーティマが亡くなるとザクロが朽ちて、アミール ル=ムウミニーン[2]が殉教するとカリンが朽ちました。そしてリンゴが残りましたが、イマーム ハサンが毒で殉教してもリンゴが朽ちることはありませんでした。伝承にはこうあります、イマーム ザイヌ ル=アービディーンは仰いました「父がカルバラーの荒野で敵陣に囲まれた際、その手にはリンゴが握られていて喉の渇きが意識を奪い、命を失いかけるたびに、そのリンゴにかじりついたものでした。そして殉教する際、そのリンゴをどれほど望んでもそれは叶いませんでした(そして我々純粋なシーアである者は誰でも、夜明け前の時刻に清浄なるイマーム フサインのハラムを巡礼に訪れるならば、リンゴの香りをその聖櫃[3]から嗅ぐことでしょう)

別な伝承

イードの日でした。ハサナインは預言者のもとにやって来ると新しい服をお望みになりました。ジブラーイールが白い服を彼らにもたらすと、ハサナインは色をつけてほしいとお願いしました。預言者は桶を所望されると、ジブラーイールは水を注ぎました。イマーム ハサンは緑色を、セイエド ッ=シュハダーは赤色を望まれました。ジブラーイールは預言者に泣きながら彼ら二人の殉教の報せ;イマーム ハサンは毒によりそのお身体が緑色になって殉教すること、イマーム フサインは血まみれのお身体で殉教することを伝えたのでした。

信頼性のあるハディースにはこうあります:ファーティマが眠っていて、イマーム フサインが揺りかごの中で泣いていると、ジブラーイールがその揺りかごを揺らして話しかけては泣き止ませたことが頻繁にありました。あるときファーティマが起きると、フサインの揺りかごが揺れていて誰かが話しかけているのを目撃します。しかし、誰も目に映らなかったので預言者に尋ねると、預言者は仰いました「それはジブラーイールです」

السَّلامُ عَلَيْكَ يَا ثارَ اللّٰهِ وَابْنَ ثارِهِ وَالْوِتْرَ الْمَوْتُورَ، السَّلامُ عَلَيْكَ وَعَلَى الْأَرْواحِ الَّتِي حَلَّتْ بِفِنائِكَ، عَلَيْكُمْ مِنِّي جَمِيعاً سَلامُ اللّٰهِ أَبَداً مَا بَقِيتُ وَبَقِيَ اللَّيْلُ وَالنَّهارُ، يَا أَبا عَبْدِاللّٰهِ



[1]. ハサンとフサイン二人を意味する言葉。

[2]. これはイマーム アリーつまりアリー ブン アビーターリブのみの称号である。信徒の長という意味。

[3]. ضریح.

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