よう実 2期12話 感想

よう実の最新話まで見た。龍園ボコボコにされる奴。
このアニメ見るたび思うけど、綾小路なんかお前俺みたいだな。

龍園が綾小路に「それだけ実力あるのになぜ表に出てこない。雑魚共を見下していい気分だったか?」と問いかけたのに対して、「考えたこともなかった」と返したシーンが印象深かった。

俺もたまに人を馬鹿にしているとか見下しているとか言われるけど、本当にそんなこと考えたこともない。考えていることは自分に忍び寄る脅威に対して、事前に手を打つことだけなので、いわゆる”雑魚”とされる、脅威にならない存在に対しては何も感じない(考えるだけ無駄)。

表に出ないのは単に好きじゃないというのもあるけど、見えない敵に対して隠れていたいってのがあると思う。

だから、敵が堂々と出てくれば割りと堂々と立ち向かうタイプではあると思う。ただし、事前に徹底して分析はするけど。

そういえば龍園が襲うことを事前通知してきたことに対して。「黙ってやればいいものを」って言ってたな。あれは多分褒めてる。

見下してるだのなんだの言うタイプは上下関係気にするタイプ。このタイプからしたら、どっちが上とか下とかいうのが重要なんだろうけど、綾小路(とか俺)みたいなタイプは上下というより役割で人を見ているから見下すとか偉そうにするとは無縁なタイプだと思っている。

上下をつけるとしたら、その役割を果たすために必要な能力とそれを担う人の能力を比較するくらい。

この話数見た人がだいたい綾小路はサイコパスだの感情がないだのいいそうだけど、共感性や感情はあることがよく分かるシーンがあった。最後に龍園が恐怖感じたことを察知していたシーン。共感性なかったり、感情ない奴なら分からないだろうし、恐怖心感じるまで気絶しないよう手を抜いて殴っていた説明がつかない。

俺は直前に龍園が綾小路をいたぶることで恐怖心を煽ろうとしていたのを学習して、同じことをしただけだと思っている。綾小路は殴られている間「ふーん、こうすれば恐怖心感じさせられるって思っているってことは同じことをコイツにやれば恐怖心感じるってことかな?俺にはよく分からないけど。」とか思ってそう。

俺もそうだけど、このタイプは感情は分かるのよ。でもそれと自分が実行しようとしていることは分けて考えられるだけ。だから、自分の目的のために同情しなかったり、慈悲を与えなかったりする(ように見える)。感情すらもコントロールしようとするから人間味がないように見えるのかもしれない。

軽井沢に対して、計画通り自分の手駒に出来たぜみたいな終わり方だったけど、自分を売らなかったからたぶん気に入ったと思う。最初から裏切られても良い計画にはしていた(というかたぶん裏切るだろうなと思っていた)けど、裏切らなかったから割りと本気で次から軽井沢に危機が迫ったら自分事に近い形で守ると思う。

綾小路の中の正規ルート(想定)では、軽井沢は龍園に名前言っちゃってたはず。その後、龍園ボコボコまでの流れはそのままやって、軽井沢に実力を見せつける。それで、「約束したろ。守るって」的なことを言って、口だけじゃないぞってことを示して従わせる想定だったと思う。

綾小路の中では軽井沢は強い者に従う(逆らわない)性格なので、学園の中で一番武力の強い龍園をボコせば絶対に逆らわなくなる(従う)と思っていたと思う(今は、いじめられていた過去の弱みで無理やり従わせていると思っているので、自分から従うよう仕向けたかった)。だからこそ、売らなかったことに内心動揺していたと俺は思う。

だから、俺には最後の「これでいい」が「(大体計画通りだし、軽井沢の信頼は得られたからたぶん)これでいい(はず)」という風に感じた。軽井沢が強いものに立ち向かう強さを手に入れた成長については喜ばしいと思う反面、想定外な要素が出てきて頭悩ませてそう。俺なら間違いなくそうなってる。

綾小路はずる賢く見えるけど、フェアな奴なんでね。自分に対して真摯に向き合うやつには真摯に向き合おうとする。軽井沢が綾小路を好きになるなら綾小路も好きになる努力をするはず。龍園に対しても暴力至上主義だから暴力で答えてあげたわけなので。

というわけで綾小路マスターになれる気がしてきたところで終わり。

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