あじさいが枯れました

先週末に生けておいたあじさいが枯れていた。淡い紫と薄い赤色の混じった色の花で、可愛いなと思って愛でたのがこの前の日曜日。ダリアと銀葉グミと一緒にして、赤い水盤に生けていて、あじさいにだけが萎えてしまっていた。

話が変わるのだけど、この一週間は、上司から言い渡された緊急対応にばたばたして、なかったみたいに過ぎていった。一つのことに集中すると、他のことが考えられなくなってしまって、この平日何を食べて生き延びたのかも分からない。金曜の夜、仕事が終わったころには終電がなくて、終電もないから飲みに行く？と声を掛けてくれた上司について行って、気づいたら朝になっていた。大衆居酒屋を出ると、外は少し湿っていて霞む。始発に合わせて日本橋から神田まで歩くことになって、人のいないオフィス街を二人で歩いた。

少し前から仕事を辞めようと思っていて、それで先延ばしにしている。辞めようと思っている仕事を続けていて何になるんだろうという気持ちと、現職のことを嫌いにはなれない気持ちとが拮抗して、決断することができないでいる。東京の朝は、思った以上にマジックアワーで目が覚める。帰宅してシャワーを浴びて部屋の中を見渡したら、瑞々しかったあじさいが下を向いているのを見つけた。

花が生けられて、それで枯れるまでの時間。7日間、24時間が7回分、意識しないままに時間が過ぎていた。花の一生が終わるくらいのそんな時が流れてしまっていた。
うじうじしている間に、私の時間は7日分消費されていて、私は7日分だけ歳をとった。

歳ってとるよね。