メルマガ発掘シリーズその5「30度の関係。」

[前置き]
もう10年以上前、「筋トレメールマガジン」という無料メルマガで、「星占いのやり方」的なコラムを断続的に配信していたことがあります。
ですが、私はほんとうに物持ちが悪くて、そのログがほとんど残っていません。
というのも、まぐまぐ!さんのシステムで配信していて、バックナンバーはすべて公開していたので、そこから読めたのですね。ですが数年前にまぐまぐ!さんのメルマガを廃刊にしたため、なんと!バックナンバーがほぼ失われました(爆)
で、このほどnoteで何か配信したい、でもゼロからやるのはちょっとなあ、、という思いがありまして、古い記事を探し始めて、
「そうだ!メルマガのコラム、残ってないかな!」
と気づいて探したのですが、ほんの数個しか見つかりませんでした・・・・・・(涙
とはいえモッタイナイですし、ここでなにか書いていくための「呼び水」的な意味合いで、少し、その昔の記事をこちらにご紹介しようと思います。
なにしろ10年以上前のメルマガなので、当時のWebの雰囲気、そして私の若い年齢などもあいまって、かなりなれなれしいというか、軽々しいです。すみません。先に謝っておきますね。

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( 「筋トレ」メールマガジン(2005/11/29号))

さて、はやくも第5弾、30度の相性です。
それぞれの星座から見た「30度」の星座とは
「両隣の星座」
です。

12星座は、並び順が決まっています。

牡羊座
牡牛座
双子座
蟹座
獅子座
乙女座
天秤座
蠍座
射手座
山羊座
水瓶座
魚座

です。
魚座からまた牡羊座に戻ります。
30度の星座とは、自分の星座の前と後の星座、です。
例えば、水瓶座の人にとって、30度の関係にあたるのは
山羊座と魚座です。
牡羊座にとっては、魚座と牡牛座となります。

30度の相性については、
ひとつ、想定の中に置かなければならないことがあります。
それは、
「水星と金星は太陽からそれほど遠くにはいけない」
ということです。

水星と金星は、地球よりも太陽の近くを回っています。
ですから、地球から金星と水星を見ると
いつも、太陽とだいたい同じ方向にあるのです。
この2つの星は、太陽から一定角度以上は、離れません。
太陽と同じ星座か、両隣の星座。
めいっぱい離れても、60度の関係にある星座まで、が限界です。

ですから、たとえば、
自分が蠍座で、相手が天秤座だったとすると
相手の水星や金星が蠍座にある
または
自分の水星や金星が天秤座にある
という可能性が、けっこう高くなるのです。
水星は「コミュニケーション、言葉」を扱い
金星は「すきなもの、好み、恋愛傾向、タイプ」を扱います。
話し方や思考回路が似ていたり、
好みのタイプだったりすれば
当然、恋に落ちる確率も高くなりますし
同性でも、好意を持ちやすいはずです。
すなわち、この2つの星と相手の星座の関係で
「好きになる確率」
が、高くなるのです。

太陽星座同士の30度関係
だけを考えると、このような「タイプ!」な感じというのは
なかなか出てこないと思うのです。
以下、30度の相性を考えていきますが
「彼と30度なのに、そんな雰囲気じゃないな」
という場合、
例えば、貴方の金星と彼の金星が同じ星座にあったり
お互いの金星がお互いの星座に入っていたりするのかもしれません。
そのあたりをあらかじめさっぴいていただければ、と思います。

さて。
前置きが長くなりました。
30度です。
30度というのは、前後関係に独特の意味合いがあります。
身近な人のなかで、前の星座と後の星座、
それぞれを思い起こして頂きたいのですが、
いらっしゃるでしょうか。
まず、自分の前の星座にあたる人は
「自分とは全然違うけど、すごくよく理解できる」
と感じられるのではないかと思います。
そして、自分の後の星座に当たる人は
「なんだかよくわからないんだけどすごく高度な気がする」
「自分とは全く違う、あこがれちゃうような長所を持っている」
と感じられることが多いです。

それぞれの星座には、何らかの「テーマ」があります。
この「テーマ」は、星座に単独にくっついてるものではなく
前後関係にちゃんとした「つながり」があるのです。
「テーマ」というのは「問題意識」と言い換えてもいいと思います。
ある星座のテーマが体験し尽くされたとき
その星座が持っている裏側の問題点が浮上し、
「このままではいけない!」
と、飛躍していく先が、次の星座なのです。
ですから、いってしまえば
星座の前後関係は、それぞれ
「問題点とその解決」
というつながりを持っているわけです。

12星座すべてを解説するのはちょっとたいへんなので、
例として、獅子座から天秤座への道を取り上げてみたいと思います。

獅子座は「自分の喜び・エゴ・自己表現」の星座です。
自分が自分であることを自分を中心としてあかあかと楽しみます。
獅子座の支配星は太陽です。
太陽が自分のためにかんかん輝くとき、
周囲を惑星が周り、あたためられます。
太陽は決して、われわれ地球人のために責任や義務を感じて
一生懸命がんばってくれているわけでは、ありません。
おそらくあくまで
「自分勝手に」
輝いているだけなのですが
その「勝手に輝いている」ことそのものが、
他者を生かしてしまっているわけです。

で。
この獅子座のテーマをガンガンやっているうち
だんだん問題点が浮上してきます。
世の中には、自分以外の人もいるわけです。
その人達もやっぱり、自分の為にガンガン燃えたいのです。
でも、全ての人が太陽のように生きると
当然のように、ぶつかります。
うまくいかないことも、起きてくる。
コンテストに出れば、全員がグランプリ、とはいきません。
頂点に立つ人がいれば、悔し涙を飲むこともあります。
ワガママは、本質的にはよいことなのですが
受け止めてくれる人があればこそ、のワガママです。
自分が煌々と輝いているとき、ふと
他の煌々と輝く存在と「関わりたい」という気持ちも生じてきます。
このような
獅子座をやっているウチにだんだん出てくる矛盾を、どうするか。
煮詰まった末、獅子座から乙女座への飛躍が起こります。

乙女座は、獅子座的な生き方を体験した上で入る世界です。
ですから、獅子座的な生き方がまず基本にあることを知っています。
人はみんな、自分のエゴのママにギラギラ輝きたい。
自分自身もその一人です。
でも、そこでは、矛盾も生じます。
乙女座は、自分の姿を表現することをちょっとだけ止めて
他者をよくよく見つめます。
分析し、理解しようとします。
そして、自分を燃やしたときにどこがぶつかるのか、
相手も自分ももっともたくさん燃えるにはどうしたらいいのか、
を考えます。
さらにいえば、相手がどんどん燃えられるようにしてあげること自体に
楽しみを感じることもあります。
相手の個性や自分の個性を詳しく知り、その変化を楽しみます。
可能性は可変系で、無限大です。
乙女座は、自分だろうと他者だろうと
「個」をできるだけ具体的に知り、考え、
その生き様をあくまで
「人がたくさんいるこの世」で、最大限に生かそうとする感覚を持っているのです。
ここに、「関わり」の素晴らしい可能性が生まれます。

でも、そんなふうに「個別具体的に分析する」ことには
ある限界もあります。
関わる対象である「他者」は、
たとえば、大人になればなるほど増えます。
その個別に対して、すべてを「まるごと」うけとめ、
ていねいに分析・検討を加えていくことは
ムリ
です。
人はそのエゴに基づいて、常にユニークで個別具体的な存在なのですが
これをそのままの形で捉え続けるには、限界があります。
なぜなら、自分自身もまた
エゴに満ちた個別具体的な存在だからです。

この矛盾をもとに、こんどは乙女座から天秤座への飛躍が起こります。
天秤座は、多くの他者と関わるための
解決策を持っています。
それは、
「ルール」「規範」「比較」「一般化」「全体のバランス」
です。
天秤座は、ある枠組みを作り、切り口を作り、
本来は個別具体的である「人々」を、
その場その場に応じて柔軟に切り分けます。
人や物事をありのまま、まるごとすべてで受け取ろうとするのではなく、
ある知的な切り口やルールのめんから「だけ」ファインダーに切り取り
そこで対象を扱おうとするのです。
そのとき、対象の個別性は、切り捨てられています。
でも、天秤座はそれを無視しているわけではなく
「そこまでやったら返ってうまくいかないから、とりあえず棚に上げておこう」
というスタンスなのです。
「尊重する」「適切な距離を置く」
というのは、そういうことなのですね。
天秤座が「社交的である」というのは
相手を丸ごと飲み込もうとはせず、その関係やその場に適した
「切り口」
で、相手に接する技術を持っている、ということなのです。

この3つの星座の関係は、そのような具合に、
ある道筋を持っています。
ほかの星座においても同様の、「ジャンプ」が存在します。
このような「飛躍」が、そのまま、
30度の関係にも表れます。
自分より手前の星座には、「通ってきた轍」を理解する眼差しが持てます。
自分より後の星座には、あこがれのような、自分の欠点が全て解決されているような、
そんな印象を持つことがあります。
根源にあるその感覚が、不思議なねじれを発し、
コンプレックスや毛嫌いの対象となってしまうことも、少なくないようです。

30度の関係は、
なかなか「相手の印象をつかむこと」が難しい関係でもあります。
他の関係はだいたい、
自分とは違っているとか、自分と同じだ、だとか、似たもの同士だ、とか、
いろいろな印象をすっと抱けます。
でも、30度は、近すぎるせいなのか、
「なんだかわけわからん」ということがおおいのです。
好きかキライかも判然としなかったり、
いなくなってみて初めて
「あ!私あの人のこと好きだったんだ!」
なんてことも、まま、あるようです。
近くにありすぎると、その対象がよく見えない、ということなのかもしれません。

自分が抱えている最も大きな問題点や
自分が解決できている非常に大きな長所など、
30度の関係には、とても具体的に
「教えてもらえる」
ことがおおいようです。
自分より前の星座の人の欠点や長所が、自分には手に取るように理解できますし、
どうしてもこれが苦手、ということを、自分より後の星座に助けてもらえます。
特に、自分よりも前の星座の人の賞賛の言葉は
もっとも自分の長所を良くあらわしてくれているはずです。
なぜなら、その人が貴方を褒めているのは
貴方自身のことでもありますが、
相手自身が身にしみて我がコトとして知っている、
問題点のハナシでもあるから、なのですね。