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2024年3月、全体の空模様。

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12星座別の3月の占いは、以下でどうぞ!

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# 「濃い!」スタートライン。

こんにちは、石井ゆかりです。
3月は春分、星占い的には「1年が始まる」ようなスタートラインです。
今回は水瓶座から牡牛座の90度エリアに9星からドラゴンヘッドまでがぎゅっと集まり、いろんな意味で「濃い!」時間となっています。

# 水瓶座、ギラギラの3星。

まず水瓶座に金星、火星、冥王星が集合しています。金星は13日まで、火星は23日まで水瓶座に滞在しますので、特に月の前半がぎゅっと水瓶座パーティーになっています。なぜパーティーかというと、金星や火星という、どちらかと言えばにぎやかで明るい星が集っているからです。冥王星は普段は深く潜行していますが、いざというときはドカーンと弾ける(?)星です。基本的には「熱」を帯びた星ですし、「地中の黄金」のイメージですから、掘りだせばギラギラなのです。金星や火星と並んでいると、やはりそのギラギラの部分に光が当たる、というイメージが浮かびます。

金星は愛、火星は情熱や欲望、冥王星も支配欲や情念などを象徴します。金星は「平和」のような象意もあるのですが、基本的にこの3星は、かなり利己的な傾向を指し示します。ですが、その位置する場所が博愛、公平、平等、共有などを象徴する水瓶座なのです。ゆえに、この時期は動機とリクツがどこか、錯綜しやすいかもしれません。論理の皮を被った欲望や、ワガママのように見える利他など、「一筋縄ではいかない」情熱が燃え上がりやすいのでは、という気がします。

一方、水瓶座は新時代や流行と関係の深い星座でもあります。なにか人々のエモーションをかき立てるような、センセーショナルなニュースが流れる、というイメージも浮かびます。

火星、金星と天王星のスクエアの「破壊力」「暴発」のイメージが、「変えがたく思えた状況を変える」方向に作用すれば、と思います。既にある多くのもの、命を破壊していくような状況こそが「革命」されなければならないのだと思います。

# 魚座海王星と水星のコンジャンクション。

魚座には月明け、既に太陽、水星、土星、海王星が集まっています。水星は10日に牡羊座へ抜けますが、13日に金星が入り、さらに23日には火星も入るため、ずっと魚座が盛り上がっています。

水星は魚座ではかなりトリッキーな空気を纏います。翼が水に濡れて飛べない鳥、みたいなイメージもありますし、普段別々に機能しているはずの感情と理性が、ここでは完全に融け合ってしまう、というイメージも浮かびます。ただ、これをただ「水星(理知)が機能しない」とだけ解釈するのは、ちょっと違うのではないか、と私は思っています。たとえば、普段言語化しにくいことを言語化する、意識化しにくいことを意識化する、という作業には、この配置は非常にフィットするのではないか、等と思うのです。

今は特に、魚座最終度数に近づいて行く海王星の上を、水星がなめていくわけですが、魚座最終度数は個人的に「心の世界の、一番深い場所」「精神の心奥」みたいなポイントだと思っています。黎明の前の一番清浄な闇、というようなイメージです。ここに海王星と水星が重なって行くことで、これまで全く語られてこなかった真実が初めて語られる、といった現象も起こっておかしくないのでは、と思います。来年3月にもう一度この配置が起こりますが、この時期のストーリーと来年3月頭のストーリーは、おそらく結びついているだろうという気がします。

水星は10日には牡羊座に移動し、一気に「普段のコミュニケーション」が復活しそうです。ただ、少々フライングですが、水星は4月に牡羊座で逆行するので、一気に「スピーディーに話が進むようになる」というわけではないかもしれません。とはいえ若干の風通しの良さは戻ってくるはずです。

# 10日という転換点。

水星が牡羊座入りする10日は、魚座で新月が起こる日でもあります。牡羊座が踏む春分点は12星座の基準点、スタートラインとも言える場所です。つまり「スタート」的な展開がここで重なっているのです。新月は牡牛座天王星とセクスタイルを組み、意外性や突発的変化を感じさせますが、角度はスムーズです。多くの人々の集合的な期待や想像、不安によって人間の経済活動、マーケットが動きますが、このタイミングではそれなりにビビッドな転換点がやってくるかもしれません。

# 魚座金星の高揚。

水星とは対照的に、金星は魚座で絶好調となります。今回は土星と重なってゆくのですが、2023年から固く締まっていた土がここで、少し柔らかく緩み始める、といった変化が起こるのではないかと思います。今は魚座の支配星の1つである木星が牡牛座に位置しており、金星とミューチュアル・リセプションの状態になります(水瓶座金星もそうでしたが)。かたくなだった態度が和らぐとか、冷たかった気持ちが少し温まるとか、そんな変化が起こるかもしれません。

魚座は「救い」の星座ですが、そこに土星が位置することで、「救済が抑制される」という象意があったとするなら、ここに金星が重なるのは、「抑制が抑制される」ような意味合いにとることもできるかもしれません。助けるべきものを助けられない状況から、「いや、助けようよ」というふうに話が転換していく、そんな動きが起これば……と期待したいです。

# 23日、火星が魚座入り。

火星は23日に魚座入りします。火星は闘いの星なので、イングレス前後では、前回のイングレスからの闘いが「一段落する」「和解に至る」といった読み方ができます。2月13日頃から誰かとぶつかったり、摩擦が起こったりしていたならば、このあたりにはすうっと落ち着くかもしれません。

これまで火星が位置していた水瓶座は、批判や議論と関係が深い世界です。一方、魚座は「理由は分からないけれど、受け入れられる」ような動きを象徴する場所です。これまで侃々諤々、喧々囂々だったなら、このあたりから少しふわっと、バキバキ「当たる」感じが和らぐのではないかと思います。

しかし、土星と火星が重なり合う形は、別の厳しさが浮上します。この形は「自他に厳しい」「断罪」の形です。23日から4月にまたがって、断固たる裁定、徹底的に責任を問う動き、何かを切り捨てるようなアクションが起こりやすいかもしれません。このようなアクションが魚座的な曖昧さの中に取り込まれるのか、あるいは「過去(魚座)に遡って深く検証する」動きとして現れるのか、興味深いところです。

# 20日春分、25日半影月食。

20日は太陽が牡羊座入り、春分です。昼の長さと夜の長さが同じになる「節目」です。春分、夏至、秋分、冬至で、1年の「光の時間」は4分割されます。春は特に、植物が芽を吹き、多くの動物たちが子供を生むような季節なので、「はじまり」のイメージが強く刻まれています(時代によって、日が長くなり始める冬至や、冬至と春分の間の立春(水瓶座15度太陽)が「はじまり」のタイミングとされていたこともあります)。
今回は特に、水瓶座入りしたばかりの冥王星と60度を組んでおり、多くの人が
「未来」を重く捉えることになるかもしれません。将来的に誰が、あるいはどんなシステムが力を握るのか、ということについて、かなり荒ぶった予測が行われ、そこから相当振り切った形の布石、アクション、反応が生まれる、ということになるかもしれません。
世の中には、未来をあくまで明るく捉えようとする人々もいれば、最悪の未来を想定して動こうとする人々もいます。この時期は、明るく捉える人は過剰に明るく、暗く捉える人は過度に暗く捉え、そこから少々逸脱気味の行動に出る、というようなことが起こりやすいのではないかという気がします。

25日は天秤座で月食が起こります。水瓶座の冥王星とゆるく120度を組み、パンチが効いています。冥王星は「隠されたもの」、今回の月食の位置はドラゴンテイルなので、何か過去からの流れの中で、洗い出される「関わり」がある、という感じがします。私たちは多くの人間関係の中で生きていながら、その関わりが非常に脆いものだと感じています。でも、心の中に生まれてしまった結びつき、接続というものは、実はそう簡単には失われないものなのだろうとも思います。遠く離れても、一方が死んでしまった後でさえ、結びつきがある種の威力を持って生き続けている、そういうことにスポットライトが当たるのでは、と思います。見えていなかった「関わり」が、現状を大きく動かす力になるのでは、という気がするのです。

# 春、はじまりの時間。

「はじまり」のタイミングでは、未来はほとんど予測できません。でも、未来が一番恐ろしく感じられるのも、「はじまり」ではないかと思います。たとえば新入生や新入社員の緊張が、それに当たります。それほど怖くないものを恐れる一方、経験不足からの怖い物知らずができるのが、「新人」です。この時期もそれに似て、「はじまり」の段階で、未来を過大評価したり過小評価したりすることによるアンバランスや逸脱がおこりやすい、ということなのかもしれません。
でも、それはすべて「新しい」から起こることで、失敗しても自分を責める必要はありませんし、だんだん慣れていくに従って、ちゃんとリカバリできるものなのだと思います。バランスの悪さを引き受けて、勇気を出して前進する時、しっかり力が身につきます。失敗を恐れず、ガンガン突き進んでみたい春です。

今月はそんな感じです。


# 以下、ものすごくどうでもいい近況です。

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