『星読み+』『愛する人に。』、重版決定!

既刊が重版決定です!

読んで下さった皆様、ほんとにありがとうございます!

『星読み+』は13刷、『愛する人に。』は新装板になってからでも早3刷になりました。

最初の『星読み』が2005年に出て、そのあと新装板が出て、「プラス」が出まして、今に至ります。あっという間の15年です。

「星読み」という言葉は、私としては、もともと「本のタイトル」という固有名詞的な意識が強かったのです。なので「星読みとはなにか」的な定義を、あまり厳密には考えていませんでした。

「占い」は、どちらかと言えば受動的な行為です。占断やお告げがむこうから「おりてくる」のです。その点「読む」は、いかにも能動的です。こちらから「読みにいく」のです。そして「読み方」も様々です。「占い」の「誰かに占ってもらう」というイメージに対し、「星読み」には「自分で読む」という能動性を含ませたかったのだと思います。

たとえば同じシェイクスピアを読んでも、その「読み方」は読み手によって違います。人間の言葉で書いてある文学でもそうなのですから、「星」のようなつかみ所のないものを「読む」となると、アプローチはそれこそ、星の数ほどあるだろうと思います。一枚のホロスコープをくり返し読んで、その都度、新しい発見があります。自分が成長し、変化するに従って、読み方も変わります。「読む」とは、そういうことだと思います。こちらから踏み込んで、対話のように「読み込む」ことができるのです。

私たちは、言葉にして初めて、それが「ある」ということに気づきます。言葉になるまでは、その存在に気づかないこともよくあります。パンの袋を止めている「アレ」が「バッグ・クロージャー」という名前なのだと知ると、それを見る度に「なるほどこれがバッグ・クロージャーか」などと、意識にのぼります。誰かと話していて、「ああ、楽しいね!」と言われてはじめて「そうだ、今、私は楽しいな」と気づかされることがあります。「きれいだね!」と口に出して初めて、その景色を美しいと感じている自分を認識したりします。

もちろん、人生には「言葉にしないでいいこと」「言葉にしないほうがいい思い」「言葉にできないこと」もたくさんあります。でも、「言葉にしないと、つかめないもの」も、とてもたくさんあると思います。

星を読むということは、星を言葉にするということで、つまり、私たちの人生や日々感じていること、自分自身のなにごとかを「つかもうとする」ということなのだと思います。それは、何度も繰り返し読んで尚、新しい発見がある、「ネバー・エンディング・ストーリー」です。

今更ながら、「星読み」という言葉には、そうした奥行きが含まれているかもしれない、と考えるようになりました。自画自賛で恐縮ですが、改めて「いいタイトルだったなあ」と思います。

これは続けよう! と思いつつも、途中でぽしゃってきた企画もたくさんあります。自分で終了させてきたものもいろいろあります。ですがその一方で、『星ダイアリー』やこの『星読み+』、あるいは『星占いの教室のノート』、またデジタルコンテンツの『石井ゆかりの星読み』のように、ずっと続いてきたものもあって、ご愛読下さる皆様には、感謝しかないです。本当に有り難いです。ありがとうございます!!!


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ゆるゆるの、ブログ的なアレです。不定期更新。星占いはほぼ、関係ありません。月額課金ではなく、一度だけ100円、それですべての記事が読めます…