メルマガ発掘シリーズその1「主に火星の話。」

もう10年以上前、「筋トレメールマガジン」という無料メルマガで、「星占いのやり方」的なコラムを断続的に配信していたことがあります。
ですが、私はほんとうに物持ちが悪くて、そのログがほとんど残っていません。
というのも、まぐまぐ!さんのシステムで配信していて、バックナンバーはすべて公開していたので、そこから読めたのですね。ですが数年前にまぐまぐ!さんのメルマガを廃刊にしたため、なんと!バックナンバーがほぼ失われました(爆)
で、このほどnoteで何か配信したい、でもゼロからやるのはちょっとなあ、、という思いがありまして、古い記事を探し始めて、
「そうだ!メルマガのコラム、残ってないかな!」
と気づいて探したのですが、ほんの数個しか見つかりませんでした・・・・・・(涙

とはいえモッタイナイですし、ここでなにか書いていくための「呼び水」的な意味合いで、少し、その昔の記事をこちらにご紹介しようと思います。
なにしろ10年以上前のメルマガなので、当時のWebの雰囲気、そして私の若い年齢などもあいまって、かなりなれなれしいというか、軽々しいです。すみません。先に謝っておきますね。あまりにもひどいところは一応、加筆修正しました。

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(「筋トレ」メールマガジン(2005/4/26号)より)

前回と前々回で、
 ・火、地、風、水
 ・活動、固着、柔軟
の2つの分類を考えてみました。
では、これをどんなふうに使えるか、ということを
以下で少し考えて見たいと思います。

星占いでは、まず、10個の星を使います。
太陽、月、水金火木土天海冥(敬称略)です。
太陽は太陽系の中心で、全ての星の動きの「軸」になっています。
自分で光っているのはこの星だけで、
あとの星は、太陽の光に照らされて、輝いて見えます。
ですから、
「私は○○座」
というときは
この一番エライ基本の星・太陽のことを、言っています。
「私は双子座です」
というのは、くわしく言うと
「私が生まれたとき、太陽は地球から見て双子座の方向にありました」
という意味なんですね。

じゃあ、他の星はどうなるんだ。
そうです、他の星も、どこかにあったのです。
双子座の人が「みんな同じ生き方」でなく
やっぱり千差万別なのは
この「他の星の位置」と、あともうすこしもろもろがあるのですが
そんなことに起因しているのですね。

で。
他の星がどこにあったのか

今の時代、ありがたいことに、
いろいろなサイトで、タダで計算することが出来ます。
たとえばこんなページでわかります。
 ・生年月日
 ・時間
 ・生まれた場所
を入力するだけで、簡単に
どの星が何座にあったか
が、わかります。

でも、10個もだされても
「それを全部混ぜると貴方です」
なんて言われたって、どう見ればいいか、ワカンナイですね。
これを逐一説明していくのは、物理的にも能力的にも困難なので
以下に、とっても単純な例を挙げてみます。
ちなみに、
すでに「ホロスコープはだいたい読めます」という方には、
あまり基本的すぎておもしろくないかもしれません、
ご勘弁下さいね。

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(例1)仕事の悩み。

 この仕事は私に合っているでしょうか。
 なんだかうまくいかない、転職した方が良いでしょうか。
 すでに仕事を辞めましたが、次はどんなところを探せばよいでしょう。
 将来、どんな職業に就くべきでしょうか。

こうしたご質問は、占いの世界ではとてもポピュラーです。
私自身、今まで何度自問自答したことか(そしてはずしつづけてきたことか(涙))
「適職」って、自分のことなのに、発見するのはものすごく難しいですね。

ホロスコープの中に「適職」が書いてあるかというと、
そういうわけにも、いかないようです。
もとい、腕の良い人なら「あなたはこれよ」って解ると思うのですが
私は、ほとんど当たらないです(涙
でも、「転職しようと思っているのですが」といわれたとき
私なりに、考える基準があります。
それは
 どんな仕事・職場だったら、この人は満足できるんだろう?
ということです。
その人が「心地よい」とか「楽しい」とか感じられる条件が
全てではなくても、ある程度そろっていなければ
たぶん、それは「天職」とは言えないだろうな、とおもうのです。

で。
「どんなことで満足感を感じるか」
というのは、どこで見るかということになります。

満足感
って、一体なんでしょうか。
もう少しくわしく考えると
・何となく生理的に心地よい
・意欲的になれる
・達成感が感じられる
・違和感がない
・安心できる
など、様々な状態が考えられます。
私は、「今の仕事が辛い」といわれたときは、MCとASCと6室はもちろんですが
 ・太陽
 ・月
 ・水星
 ・金星
 ・火星
の状態を見ることが多いです。
たとえば、風の星座や火の星座が強く、柔軟宮や活動宮に星が多いのに
ずっと同じルーチンをこなしていく、単調な仕事をしているならば
「それは、つまんないでしょうね!変わった方がいいですよ!」
と言いたくなるのです。
地の星座にたくさん星があるのに、IT産業に飲まれてうつうつとしている方には、
「なにか五感を使うポイントがないと、身体に悪いと思います」
と言いたくなります。
手で触れる「実体」や、何かを増やしていくこと、
味や香りなどを「感じる」ことがともなわない仕事には
地の星座の強い人は、向かないのです。

太陽では、その人が基本的に
「これは自分と関係がある」と思えることはどういうことか、を見ます。
月では、その人が心の奥底で欲求していること、生活態度などを見ます。
水星では、その人の作業の進め方、考え方、働き方を見ます。
金星では、その人が得意なこと、発揮したい力、楽しめることを見ます。
そして、火星では、意欲が燃えてくるポイントを見ます。

全て書くのはムリなので
「意欲」の火星だけ、ざっと書いてみますね。
仕事には、意欲が湧くかどうかが、とても大事だと思うんです。

火星が火の星座にある人は
「勝負!」というシチュエーションが必要です。
なにか目に見えた結果が出るとか、チャレンジしていくとか、
勝ち取ること、挑んでいくことがなにかしら、ないと、
つまんなくなってしまうのです。
褒められたり、勝利の証を手に入れたり、
試験に受かってステップアップしたりするとき、
身体の中のなにかが燃えます。
「君、これ、できる?」
と言われた瞬間、無敵になって、多少の無理はいといません。
だから、評価制度がゆるーい会社とか、みんな仲良し!が基本の会社とか
いくらやっても他の人と差が付けられない職場とか
競争のナイ業界、単調な仕事などは、あまり向いていない、かもしれません。
また、人の後ろについていくようなポジションや、
自分の創意工夫を仕事に反映することが難しい立場だと、
火が燻ってしまいます。
ヒリヒリした刺激、スリルが、仕事の中にも必要なのです。
また、人から注目され、自分を表現することも、
火の星座の火星の求めていることです。
「自分の名前で仕事をする」「人前に出る」ような場面になると
火の星座の火星は「負けるもんか!」とわきたちます。
競争に勝つこと、注目されること、先頭に立つこと、スリルがあること。
火の星座の火星はそうしたものを求めているようです。

火星が地の星座にある人は、
安定させたい、形にしたい、
積み上げたい、大きくつよくしたい、たくさん集めたい
と感じる人が多いです。
成果を肌で感じたいし、目に見えるものをつくりだすことに燃えます。
あと、味覚を刺激すること、何かを所有することにも燃えます。
単なる情報だけでなく、モノや財を扱い、大きくしたりため込んだりすること、
品質を吟味する力を発揮できること、
組織を大きくすること、パワーを増やすことなどが仕事の中に含まれていないと
心が不安定で、空疎な感じを感じなければならないかもしれません。
スペシャリストに向いている人も多く、物事を完全な形にしようと、
ねばり強く考え、鍛え抜いていきます。
イベント仕事とか、小さなプロジェクトをさくさくこなしていくとか、
ころころ仕事の内容が変わっていくとか、
そういう「過ぎ去ってしまう」仕事だと、むなしさを感じるのではないかと思います。
更に肝心なのが「儲かること」です。
地の星座は「価値、財」に関係の深い世界ですので
「やりがい」などの精神論ではごまかされないのです。
お金がちゃんと手に入ること、そして、
労力と報酬がしっかり見合っていて、合理的であること。
このことが、地の星座の火星には、とても大事な「争点」なのです。

火星が風の星座にある人は、
知力を使うことに快感を感じる場合が多いです。
あとは、新しいモノをどんどん取り入れたり、
新しい分野を見いだしたりすることに燃えます。
さらに、人と関わることにも、意欲的です。移動することも大好きです。
なので、古典をひたすら守るとか、
身体だけ使って頭はあまり使わなくていいとか
職場に全く変化がないとか、人の出入りがないとか、孤独だとか
そういう職場だと、とても辛いと思います。
さらに、意見を求められたり、発信したりする場所がないと、更に辛いです。
ほとんどモノだけに向かう素材系の技術者とか、
創意工夫を求められないポジションに就いてしまうとか、
そういう、変化と音のない場所にいる、と感じるとき
風の火星は鬱屈して、ひねくれて、へんに批判的で攻撃的になったりします。
そういう自分を自己批判も出来るので、更に落ち込んだりしてしまうこともあります。
また、人間関係は最重要課題です。
人と出会い、関わり、協力し合っていくことが、
風の星座の火星にとっては「勝負どころ」と言えるでしょう。
「スゴイ会議」のように、意欲をかき立てられるコミュニケーションがある世界も
風の星座の火星の「独壇場」です。

火星が水の星座にある人は、
気持ちのやりとりを大事にします。
情熱がごーっと沸騰するとき、もっともいい気持ちで仕事が出来ます。
人の役に立っている、と感じたり、誰かの悩みを解決したり、
人から感謝されたりするとき、深い喜びを感じます。
自分がたくさん苦労して、それを
「大変だったね、君の苦労のおかげだよ!」とわかってもらったとき、
生きてて良かった!とおもう人も多いようです。
能力や才能を評価されるというよりは、仕事を通じて心を通わせたいのです。
力を貸したり、サポートしたりできると、充実しますし
そのことで誰がどういうふうにウレシイか、が明確だと
意欲がドンドン湧いてきます。
なんのためにやってるんだか解らない仕事や、
その仕事をしても誰の気持ちも動かない仕事、
感謝もされず、笑顔も見られない仕事では、辛いだろうと思います。
機械的にノルマを課せられたり、売り上げや数字だけが基準だったり、
人の気持ちにタッチしないメタリックな仕事では、辛くなってしまうはずです。
知っている人、気心の知れた人、この人のためなら!と思える人と、
一緒に仕事をしたがります。

火星の在処は、「チャレンジしたい!」と思えるテーマを指します。
その要素が仕事に盛り込まれているとき、
人は勢いよく走れます。
なんだかやる気が出ない、不満だー
と思ったときは、自分の火星を見てみると、その理由が分かるかもしれません。
太陽星座が魚座の、優しく柔らかな生き方の人でも
火星が牡羊座で「チャレンジ不足」ってことも、あるわけですね。
太陽、月、金星、火星の
「欲するところ」
を並べていったとき、
今自分に不足している何かに、気づけるかもしれません。
転職や異動でそのことがかなえられる場合もありますし
仕事のやり方を少し変えたり、誰かに少しサポートしてもらったりするだけで
状況ががらっと変わることも、あるかもしれませんね。