2022年4月、全体の空模様。

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12星座別の4月の占いは、以下でどうぞ!

『石井ゆかりの星読み』
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こんにちは、石井ゆかりです。

3月は金星・火星・土星が水瓶座にぎゅっと集まり、非常に鉄火な雰囲気になっていました。この、土星と火星の重なり合う「鉄火な雰囲気」は、4月15日まで続いていきます。この4月前半が両者のコンジャンクションの山場なので、「一山越えていく」「峠を越える」みたいな雰囲気が感じられます。

たとえば、個人の出生図で土星と火星のアスペクトが出てくると「自他に厳しい」「絶対的正義と断罪」のような読み方が浮かびます。ストイックさ、手厳しさ、手加減のなさなどが出てくるのです。土星の厳格さが火星の熱を帯びて、アクションとなって外側に打ち出されるわけです。現在、世界的に多くの人々が様々な意味で「厳しい」思いを打ち出している状態になっています。どのような立場であっても、そこにある種の厳しさ(水瓶座土星)と熱量(火星)が広く社会に向けて表明(水瓶座)されており、その表明がどの立場であっても何かしらの批判になっている(水瓶座土星・火星)ところが、この時期の星の配置に重なるなという気がするのです。
太陽は20日まで牡羊座で、これも強い状態です。牡羊座は闘いと始まりの星座であり、太陽は「意志」です。戦意はここでは強化されていますが、牡羊座太陽は決して蛮勇は意味しないように思います。むしろ、水星も11日まで並んでいて、戦略的です。

金星は6日に水瓶座から魚座に移動します。金星は愛と平和の星であり、魚座に入ると強くなる、とされています。魚座には叡智と理想の星・木星、癒しとイマジネーションの星・海王星が位置しており、両方ともオウンサインで強い状態です。ベネフィック(吉星)金星と木星が両方強い状態になるのは、こうした鉄火な状況下では非常に心強い気がします。魚座は様々な格差や境界線を越えていくような動きを司ります。立場を超えた、本質的な、深い人間愛にもとづく動きが強まっていけば、と星に祈りたい気持ちです。

火星は15日、魚座に抜けます。この動きは緊張感がやわらぐ一方で、なんらかの混乱、混沌を示す感じもあります。柔軟宮のゴチャゴチャ感、一見どっちに向かっているのか解らない印象が、ここで強まるかもしれません。

今日1日は牡羊座の新月で、水星とコンジャンクションし、水瓶座の星々と45度を結んでいます。膠着状態の打開のイメージが浮かびます。たとえば、栗とか、昔の甘夏とかは、皮が固くて手で剥くのが大変ですが、ツメなどで小さく傷をいれると、そこから少しずつ、やがてどんどん剥けていきます。このセミスクエアはそんな「最初の小さな亀裂」みたいな感じがします。どこでもいいから切り口をつくると、そこを手掛かりにどんどん、固い殻がむけていく、そんな展開になればなあという気がします。

17日、天秤座の満月は冥王星、土星、海王星とアスペクトを結ぶ、とても重層的な配置です。バラバラに、長期的に続いてきたことが相互に関わり合って、新たに、大きなバランスへと自己組織化していく、みたいなイメージも湧きます。

水星は11日に牡牛座に入ると、5月の逆行に向けて徐々に減速していきます。牡牛座には水瓶座の支配星である天王星が入っていますし、これまで起こったことについて振り返り、本当に合理的で豊かな、現実的なゴールは何なのかということを、今までとは違った切り口で検討し始める、そんな流れが感じられます。

6日の土星と木星のセミセクスタイル、12日の木星と海王星のコンジャンクションなど、この4月は長期的な流れの中でのピーク、節目、象徴的な出来事などが重なっています。感情も思考も、様々なアクションも、こうしたタイミングではある種の「増幅」が起こるとも考えられそうです。私たちは自分自身を意志の力でコントロールできているようで、意外とできていません。「思わず」起こる事がある。たとえば考える事や感じることでさえ、「○○という気がします」というふうに、能動的な表現をしない習慣があるくらいです。自分をコントロールしようとするよりは、今はむしろ「自分を観察しよう」という視点が役に立つのかなと思います。後追いのようでも、自分が今何を思い、何をしているのかをもう一人の自分として「見つめ、考える」スタンスが、「増幅」に押し流されないでいるためのわずかな手掛かりになるのではないかと思うのです。

今月はそんな感じです。