やさしいひと。

透き通った、「幽玄」という言葉のにあう童話を多く残した作家・小川未明だが、意外にも、とても気が短い人だったという。酒を飲むのでも将棋を指すのでもとにかく早く、あっさりしていたらしい。ゆえに、しつこい人間は大嫌いだった。

それから、またこのような短気から来るワケと思いますが、先生は好きだと来たら矢も楯もたまらぬように大好きで、嫌いと来たら、これも矢も楯もない大嫌いとなられる性であるようです。(『小川未明童話集』解説・坪田譲治)

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