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2024年4月、全体の空模様

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12星座別の4月の占いは、以下でどうぞ!

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こんにちは、石井ゆかりです。
久々に寝込んでしまい、だいぶ更新が遅れて、すみませんでした!
折しも2日から水星逆行中……やっぱり効きますね!(星のせい)

で、4月の空模様です。


# 過去との邂逅。水星逆行。

まず前述の通り、水星が2日から25日まで、牡羊座で逆行します。そして5日に金星が牡羊座入り、さらに9日に食があり、「イベント盛りだくさん!」です。このイベント目白押しの牡羊座の支配星・火星は、魚座で土星、海王星と同座しています。魚座も土星も海王星も「過去・記憶・心の奥深いところ・振り返り・癒し・目に見えないもの」と強く結びついています。牡羊座は「始まり!」の世界なのですが、その世界の力が地下茎を通じて「過去」とぐるぐる力のやりとりをしているのが、この時期の特徴と言えるかもしれません。

何かを始めようとすればするほど、過去の事情や経緯がずるずるっと紐付いて引き出されてきます。あるいは、作業を始めよう!と思って作業台を見ると、「まず片付けなければ始められない」という状況なのかもしれません。新しく出会った相手にはたいてい、これまでの経験やバックグラウンドを話してもらうことになります。新人を指導するときには、自分が新人だったときの記憶を手繰りよせる必要が出てきます。この時期はたとえばそんなふうに、「先に進もうとすると、自動的に過去の経緯にスポットライトが当たる」のです。

魚座には火星、土星、海王星が並んでいます。特にこの、伝統的なマレフィック2星が並んでいる様子には、ピリッとした緊張感を感じます。土星は問題意識、火星はエグゼキュートで、たとえば「断罪」のような読み方ができます。罪や悪に対して厳然と斧を振り下ろすような力のイメージです。この組み合わせ自体には、情状酌量の余地が感じられません。
海王星は情状酌量系の星なのですが、一方で、意識や理性のコントロールの埒外にある膨大なエモーション、というのが海王星の管轄と言えます。情状酌量というのは「情」のようでありながら、実際には「理」の側からの働きかけであるように思われます。勢いに乗って一つの方向に全部が向かいつつある時に、「ちょっと待った」をかけるのはいつも、冷たい理性です。これは、土星の管轄です。
先の「断罪」の記述と矛盾するようですが、どの星も多義性や両義性を持っています。特に、土星は未熟な状態では物事を切り離したり頭ごなしに否定したり断定したりしますが、成熟すると上記の通り、一つの決定の中に理性をもって、多様な観点を含ませる、という機能を果たします。「引きとめる」機能にかわりはないのですが、その表れ方が異なるのです。暴走する人を厳しく難じるのも土星ですが、「逃げ道を残しておいてあげなければ」と理性的に考えるのもまた、土星の機能です。

# 魚座火星、土星、海王星。

この時期の火星・土星のコンビの読み方は、大変難しく感じられます。魚座はダブルボディーズ・サインで、いくつもの矛盾の海をどのようにか泳いでいく、その不思議な方法を考え出す世界と言えます。誰の中にも認知の歪みがあり、ダブルスタンダードがあり、偽善や欺瞞があります。自分で自分をごまかし、嘘をつき、納得できないことに納得したふりをして暮らしている自分がいます。自分で思っているのとは違うもう一人の自分がいて、そのもう一人の自分の方を他者が見つめている、といった、非常に居心地の悪い状況が、常にあらゆる場面で生じ続けています。これはもちろん、個人の振る舞いに限りません。むしろ集団の方が、そうした性質を赤裸々に表しやすいものではないかという気もします。
そうした二面性、二重性、多義性、自己矛盾のようなものに、今の火星と土星は盛大に「ツッコミ」を入れているのかもしれません。もう一人の自分との対決を、今、半ば強いられている私たちがいるのかもしれません。

# 9日、牡羊座日食。24日、蠍座満月。

9日、牡羊座で日食が起こります。アメリカやメキシコの一部で皆既日食が観測できるので、もう日食帯の宿はほぼ、埋まっているそうです。日本では見られませんが、星占い的にはとても大切なターニングポイントです。
日食は言わば「特別な新月」で、ロングスパンでのスタートラインです。今回は特に、水星逆行中で、カイロンと位置が近く、時間を遡って何かを取り戻し、その上で新しい縁をつなげていく、といったイメージのタイミングとなっています。「伏線の回収」みたいな雰囲気もあります。
たとえばこのタイミングに始めるとしたら、それは「後悔の種を解決する」ようなことなのかもしれません。過去に叶えられなかった夢をもう一度ここから追いかけ始めるとか、一度は背を向けたテーマにもう一度向き合う、などのスタートラインとなるのかもしれません。「過去と同じ轍には、絶対にはまらないぞ!」的な決意が、ここでは見て取れます。
再会や再開の雰囲気も濃厚です。一度壊れた人間関係をここから再構築する、という人もいるでしょう。ただその場合は、「過去のことは水に流して、心機一転」とはいかないはずです。過去のことをむしろ、全部徹底的に掘り返すぞ、的な覚悟があってはじめて、ここからの「再構築」が現実味を帯びます。

24日、蠍座で満月です。満月は「満ちる」タイミングで、物事がある種のピークに達する節目とされます。今は星がチャートの東側にぎゅっと集まって、満月はひとりぽつんとシングルトンです。ゆえに、とても「目立つ」状態になっています。蠍座は支配、再分配、互酬、奪取、委託など、「それはだれのものか」というテーマに深い関わりがあります。もとい、「それはだれのもの(だった)か」は牡牛座、「それは(今後)だれのものであるべきか」が蠍座、という意味合いも読み取れそうに思います。今は「自分の手の中のもの」に強い光が当たっている状態なのですが、この満月ではそこに「外部との関係性の中で、それはだれのものか」を背中から問いかけられるような、たとえばそんな変化が起こるかもしれません。
経済活動にも関係の深い場所ですし、満月の対岸には木星、天王星も集っています。マーケットにかなり大きな変化が起こってもおかしくない節目です。

蠍座満月は古くから「出血」の象意があります。女性は生理や出産で出血しますし、西洋では古い医学の世界に「瀉血」という技術がありました。医学的にはほぼ無意味であり、黒歴史です。そういうわけで、現代的に「出血」といったときに浮かぶイメージと、西洋占星術の世界での「出血」のイメージでは、かなり乖離がある気がします。この時期、なにかしら「溜まったものが放出される」ような動きが起こるかもしれません。特に、牡牛座木星時間が終わりに近づき、そこに天王星が寄り添っているタイミングです(21日にコンジャンクションのピーク)から、「溜まったもの」の量が例年よりも遙かに大きいのではないかと思います。溜まった思い、溜まったゴミ、溜まった○○(←好きなものを入れてください)が、ここでドバーンと決壊し、溢れ出すことになるのかもしれません。

# 月末、水星順行、金星牡牛座入り。

25日に水星が順行に戻り、29日に金星が牡牛座入りします。さらに少々フライングですが5月1日に火星が牡羊座入りとなります。この3つの動きはどれも「正常化」を感じさせる動きです。金星と火星のイングレスは「自宅に戻る」動きで、「ありのままの自分に立ち返る」イメージだからです。4月中はどこか「いつもどおりではない」状況が強調されているのですが、月末を境にものごとが素直に流れ出すのではないかと思います。とはいえ、月末を超えれば穏やかになるのかというと、むしろそうではなく、牡牛座木星・天王星タイムが劇的に勢いを増してお祭り感が出てきます。ただ、その大騒ぎが、ストレートで素直で、今までの経緯を考えれば割と想定しやすい流れになる、ということなんじゃないかと思います。

今月はそんな感じです。


# 以下、ほんとう!にどうでもいい近況です。

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