座席チャージ料金が気になったので (中略) 貸切公演してくれるFCが素晴らしい\(^0^)/
座席にチャージ料金を上乗せしてチケットを販売した会社があった件、いろいろと思うところがあったので計算してみた。
注:これはあくまで個人が、インターネットに公開されている情報をもとに作成したものです。
数字などに確証はありませんし、推測も含まれています。
わたしはプレイガイドの社員でも興行側の社員でもありませんので。。。
ご了承ください。
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帝国劇場の場合
(公演1回あたり、税込、S席:13,500円、A席:9,000円、B席:4,000円で計算)
◎公演1回あたりのチケット代の総売上
(興行主の荒利益)
席種別 席数 合計金額
1階S席 897席 11,961,000円
2階S席 306席 4,131,000円
1階A席 326席 2,907,000円
2階A席 174席 1,566,000円
2階B席 208席 832,000円
合計 1,897席 21,397,000円
◎チケット委託会社(プレイガイド)に興行主が支払う手数料(参考:e+の場合)
(チケット委託会社の荒利益)
実際にはこの金額が複数の会社に分配されているはず。
取引契約料: 10,000円(初回のみ)
システム利用料: 10,000円(1興業毎)
手数料(売上の10%): 2,139,700円
(売上の 8%): 1,711,760円(プレオーダーの場合)
◎チケット購入者が支払う手数料(公演1回あたり、全席完売の場合)
(チケット委託会社の荒利益)
システム利用料(216円):409,752円
※コンビニのチケット発券料はコンビニの収入
発券手数料(108円):204,876円
◎サービス料(公演によって違うので、パラメータを用意)
(チケット委託会社の荒利益)
1,080円の場合:2,048,760円
972円の場合:1,843,884円
864円の場合:1,639,008円
756円の場合:1,434,132円
648円の場合:1,229,256円
540円の場合:1,024,380円
432円の場合: 819,504円
324円の場合: 614,628円
216円の場合: 409,752円
108円の場合: 204,876円
今回問題になったチャージ料を全部足した金額:1,720,200円
(Twitterに流れていた、スナイパー広井さん @hiroimaru の計算より)
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なんとなーくだけど、貸切料金だと入らない興行主からの手数料をチケット購入者にそのまま上乗せしているような気がしてきた(確証はありません)。
となると、興行主はチケットの売れ行きを心配しなくて良い、またチケット委託料を支払わなくて良い貸切公演を増やしたいのは当たり前だよね。
またチケット委託業者は、確実に良席を配券できる(良席以外も来るけど)、興行主との関係を強化するなどのメリットもありそう。
売れることがわかっている公演だと、他の公演との抱き合わせで貸切を押し付けられることもありそうだし(確証はありません)。
興行主は自分の力(例えば東宝ナビザーブ)だけでチケットを売れれば、利益は上がるけど顧客との窓口・接点が少なくなるわけで。
手数料という経費がかかるけど、販売チャンスや販路を広げたいから、広告宣伝を増やしたいから、チケット委託業者を利用するんでしょうね。
人気公演の場合は手数料を下げる交渉ももちろんしていそうです(確証はありません)。
そしてFCで帝劇貸切公演を行なってくれる芳2倶楽部の素晴らしさ!(2千万円以上の支払いが生じる!)を数字で実感しました。
今回、このFCの素晴らしさを実感できたのが一番の収穫かもしれないです。
ありがとう、芳雄さん&芳2倶楽部\(^0^)/
追記1:「いわゆる卸値とか仕入れ値というものがあるんじゃない?」というコメントをいただきました。
今回はインターネット上にチケットの卸値基準とかがなかったので、定価=仕入れ値としました。
本来はもちろん定価の他に仕入れ値があって、そこで仲介業者が差額を儲けとします。
今回の計算ではそれ以外に手数料を委託した興行主が払うので、通常の公演は実質は定価から手数料分を引いたものが仕入れ値になると思います。
→貸切の場合は仕入れ値がどうなるかは不明です。
追記2:チケット委託業者の他の利益として、チケット印刷料金(紙代)もあります。
自社で印刷しない場合、印刷したチケットを興行主のところに入荷してもらうというものです。
これは自由席で一枚10〜20円程度、指定席だとまた少し手数料がかかるようです。
これも指定席の場合の手数料が不明だったこと、計算がややこしくなるので、除外しています。
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