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人に限りなく近いもの

週末、北海道に飛んだ。
目的はホースコーチング。
馬と一緒に過ごす2日間。

リーダーシップ研修とも言えるし、
セラピーとも言えるし、
内観とも言える。

コーチは馬。

馬という動物は、ツノや牙など
他者を攻撃する術を持たない。
だから、危機を察知して逃げる。

人間は般若心経に受想行識という通り、
外界からの刺激を受け、
何らかの判断をして(想)
行動して
結果を認識する。
往々にして、この想が
社会的体裁やら思い込みやらで歪む。

馬は外界からの刺激をうけて、
言葉ではなく行動で語る。
そのセンサーは人間の何十倍。
よく観察していると、
とても繊細に外界の刺激を捉え、
はるか彼方の音や小さな動き、
振動も逃さず反応しているのがわかる。

こちらの不安や喜びも
あっさり伝番し、彼らの行動に反映される。

ここで、相手が馬であることが
とても大きな意味を持つ。

馬は体が大きく、力が強い。
単純に言って、勝てない。
毅然とした姿が、畏怖の念を抱かせる。

相手がその気でなくても、
ちょいと蹴り上げた足の前にいたら、
ひとたまりもない、と
容易に想像できてしまうのだ。

そして、馬は社会性の動物でもある。
必ず群れを成し、相関関係を持つ。
しかし、そこに猿や犬のような
固定されたヒエラルキーはない。

危機を察知して逃げるのに最適なメンバーが
餌を探しあて、群れを導くメンバーが
その時々でリーダーになる。
リーダーが変動する珍しい群れ方をする。

その馬とコミュニケーションを取ることが目的。
なんと、この研修、
資生堂や大手メーカーなどの企業研修、
山口周氏、佐渡島庸平氏などの著名人も体験して
大いに推薦している。

どんな場になったのか、
それはまた次回お話しする。

ピリカの丘牧場 https://www.coashp.com/

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