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白き鋼鉄のX(読み:イクス) 怪文書

白き鋼鉄のXをクリアしました。かなり面白いゲームでした。アクション面もとんでもなく素晴らしいゲームでしたが、やり込めていないので、ストーリーの感想を以下に記します。

※ガンヴォルト、ガンヴォルト爪、白き鋼鉄のXのネタバレが書いてあるのでやったことない人は絶対読まないでください。


まず白き鋼鉄のXを遊ぶ前の僕がアキュラくんをどう思っていたかについて書かせていただきます。
白状すると、僕はXをやる前まではアキュラくんが好きじゃなくなってたんですよ。そもそも無印、爪クリアしてるのにXを今までやらなかったのもそれが理由です。
僕は良くも悪くも揺るがない覚悟や信念を持ったキャラクターが好きなので、元々はアキュラくんも好きだったんです。なのに爪のエンディングでミチルが能力者と判明した時、信念が揺らいで向き合わず避けてしまうのがちょっとなぁって思っちゃったんです。(まぁミチルはそれだけ大切で特別な存在だというのも理解はしてるんですが…メタ的には続編への種まきだとも思いましたし…)
なので、爪の後のアキュラくんは別に知りたくないかなぁって思ってXは遊ぶ気がありませんでした。

はい。僕は遊ぶ前までXは爪の続きの外伝話だと思ってたんです。THE OUT OF GUNVOLT…

さて、Xの感想に入ります。
まぁ見事な伏線回収でしたね。プロローグからもう張られているんですよ。能力者→セプティマホルダー、無能力者→マイナーズは気付いてたんですよ。そこで気付けよ。(皇神(スメラギ)→スメラギは気付きませんでした…)
けど絶対このミスリードは狙ってますよね。廃デパートのモルフォ人形とか牙の抜けたアキュラくんとかで、本編の後ってのを感じさせて来るし。
きっと爪の後も戦い続けて疲弊していったんだろうなと。そしてコハクたちとの出会いで少しミチルを重ねてしまったんだろうなと。そんな傷心を癒すように活動拠点にしてしまったんだろうなと。
そんな甘いものじゃなかった。途中のトークでのアキュラくんの年齢の話でなぜ気づかない。アキュラくんの戦いはそんな生ぬるいモノじゃなかった。バタフライエフェクトという単語が出てきて僕は「ああ、結局あのペンダントは悪用されて、ラスボスはサイバーディーヴァなんだろうなぁ」と察しました。インティクリエイツの掌の上で踊らされているとも知らずに。

バタフライエフェクトを考えたヤツは人間じゃないと思います。鬼畜すぎる。デマーゼル許せない。
五体満足でいて欲しかった。まだ意識が無ければマシだった。何故脳だけで生かされて意識がある状態にしたんですか。ミチルに「コロシテ」なんて言わせるのは本当に鬼畜すぎる。

けどバタフライエフェクト戦は僕がまたアキュラくんを好きになるきっかけを作ってくれました。

アキュラくんがバタフライエフェクトと対面した時の覚悟はそれはもうとてつもないモノだったと思います。ミチルがあんな状態で生きていると知った上で、「セプティマホルダーとして生かされているミチルを葬る」という揺るがない覚悟を決めて対面しているんですよ。僕はまたアキュラくんのことが好きになっていました。
セプティマホルダーだとしても、どんな姿だとしても、ミチルはアキュラくんにとって「妹」であることに違いはないかったのでしょう。だからこそトドメを刺した時、優しくも悲しい声で別れを告げたのだと思います。そしてミチルの「アリガトウ」。僕の脳は壊れました。

そして元凶デマーゼルの討滅に向かうアキュラくん。まさかのデマーゼルの正体で壊れた僕の脳を今度はかき混ぜてきました。ガンヴォルト無印エンディングからの続きだとここで気付きました。伏線を回収して事実を裏付ける。見事過ぎる。
デマーゼル第1形態を倒し、アキュラくんの顔面が割れたのを見て声が出ました。そしてアキュラくんが100年以上も戦い続けたという事実に目眩がしました。アキュラくんは牙が抜けたんじゃなくて、戦いすぎて擦り切れてしまったのだと気付きました。そんなアキュラくんが放ったセリフ。「貴様のようなバケモノに、人の世を生きる資格はないッ‼︎」
僕はアキュラくんが更に好きになりました。

最後に力尽きてしまったアキュラくんを、アキュラくんが守ってきた存在であるマイナーズのコハクが
救い出すのも粋なストーリー展開で最高でした。


感想は以上になります。久々にかなりの衝撃を受けたので初めてゲーム感想文を書きましたが、ただの怪文書になってしまいました。

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