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陣馬山

山に行ってきた。陣馬山。
今回は山頂でごはんを作ってのんびり食べることを目的にした軽登山。
の、はずが調理器具や食材でとんでもない大荷物を背負っての重登山になってしまった。
日頃の運動不足がたたって早々と膝やら股関節やら痛み出す。

翌日は死亡確定、翌々日、翌々々日と痛みを引きずるのもやる前からわかっている。
なにを好きこのんでわざわざ自らそんな目に遭いにいくのか、そりゃ思う。
だのにしたい山歩き。

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せっかくだから漫画にしてみたい。
いやしかし山漫画はすでにたくさんあるぞ。
いや今の私はもう商業漫画家ではないのだから、みんながかいていたって自分がかきたければかけばいい。
独創性があろうがなかろうが私の勝手だ。

…とかそんなことを考えるのは帰ってきてから。
歩いているときはただただ歩くことしか考えない。
歩き方を考えながら歩くのが面白いのだ。

読書家が読書を登山に例えるのを読んだことがある。
登山家が登山を読書に例えるのも読んだことがある。
だからそれらはじっさい似ているのであろう。

ゼロ知識ノー体力、身体の節々に痛みを覚えながらする登山は、辞書を引きながら読む本だ。
たどたどしく、のろのろと、すぐに止まって考え込む。休憩が多く、弱音も愚痴も吐く。
それでも進むのをやめなければ頂上に着く。
当たり前だけど不思議だ。
自分にはとてもできないと思うことを、して、帰ってくる。
当たり前だけどとにかく不思議なのである。

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頂上では煮込みうどんを作った。
油をひいた鍋に雪が降ってきてチリチリ跳ねるのが可笑しい。
野菜を炒めて、ためしにだしを鍋の半分ほど入れて冷凍うどんが溶けるのをぼんやり待つ。
やっぱりもう少しつゆがほしいなと継ぎ足して、つくねも持ってきていたのを思い出して投入し、また温め直す。山でのごはん作りはざっくりだ。
鍋いっぱいになった煮込みうどんがグツグツ言い出す。
友人は熱燗をつけている。愉快。

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下山したらすぐ次の登山の計画を立てたくてリュックには別の山のガイド本が入っている。
次は荷物を軽くするのを課題にしたい。

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