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エンドのコール、動き、読みについて|タッチフットボール

タッチフット界の上級者に話を聞く企画、今回は、RISE2003の快足エンド上神さん(#1)にプレーで心がけていることを聞くことができましたので、ご紹介します。

プレーコールについて

●RISEでは普段コールをノーズバッカーが出していて、
主に試合の状況判断もノーズバッカーがメインになっています。

私は、コールの中で自由にさせてもらうことも多く、
自由に入っていいよ、引いていいよ、と言われますが、
私が自由に動けるのも、福田選手(#20)の視野の広さのおかげです。

エンドが活きるのは、ノーズバッカーの存在ということは間違いないです

タッチフットボールでは、エンドはオフェンスから「時間を奪う」存在、ノーズは「空間を奪う」存在といえます。強力なエンドはQBにとって非常に厄介な存在ですが、ミドルのスペースをLBが上手に埋めることで、QBにとってはよりプレッシャーになります。

時には、LBが上手にスペースを埋めながらスクランブルも牽制することで、パスのタイミングが遅れ、結果としていわゆる「カバーサック」を起こすこともできます。

とくに、エンドをフリーで動かす場合には、相方のエンド、そしてノーズがベストなポジショニングをとり続けることが重要になるでしょう。

いいエンドの動きには、その背後にスペースの管理に長けたLBの動きがありますので、ディフェンスのコンビネーションに注目してください。

フリーでどう動くか

●シチュエーションによっては
絶対に走られてはいけないとき
*このプレーが来るだろうというとき
そうしたことはハドルの中で全体に共有して実行します。
シチュエーションによってプレーを予測し、レシーバーのアウトや、フックはカットできたらいいかなと思いながらプレーします。

動きの中で、ガードプレーが来る、入りながら、やっぱり引こう、ということも多々あります。ディフェンス全体の動きまで考えます。

ラッシュの姿勢の高低を変えたり、ガードとの相性を考えて左右を変えることもあります。

団体競技で優れた選手は、どのスポーツでも、自分に与えられた任務を果たしつつ、もう一歩任務以上のことをするように考えています(プラスアルファの動き)。

たとえば、LBの場合は、ミドルより長いパスを察知して下がってスペースを埋める動き、CBの場合は、逆サイドのランサポートにいち早く入りコースを潰す動き、などで、よりチームに貢献することができます。

エンドが短いパスを狙うタイミングは、スカウティングと経験によって決定されますが、一本のパスでも結果にシビアな影響を与える大会では、重要なプレーになると思います。

スカウティングについて

そういうプレーをするためにも、相手QBとフロントの動きをしっかりとビデオなどで見ておくことが大事です。

ビデオを見て、このラッシュが苦手そう、横の動きが弱い、強い、内ギリは対応が強い、弱い、などを研究します。

オフサイドは想定内

サックをしたい、という気持ちが強いので、力を入れるところ、抜くところ
また、スナップのタイミングを読んでスタートダッシュをするところを考えます。

オフサイドになることもありますが、それはディフェンスの勝負所ででることが多いです。ディフェンスの勝負所ということは、オフェンス側からしても勝負所です。

タッチフットボールは、最後は15センチくらいの差で勝敗が決するスポーツです。ギリギリの間合いと読みで勝負する楽しさが感じられるコメントです。

上神さん、今回はどうもありがとうございました。


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