読み切り小説「うんこ料理教室」


自分は変わったものが好きだ。それがまだ世間に認知されていなかったりそれをする人が少なくマイノリティであればある程良い。

またその自分がした珍しい経験を友人に話したりや文章に残すのも好きだ。自分は先駆者になりたいという冒険者的気質があるのかも知れない。

そんな自分はある日いつものようにTwitterをしているとうんこ料理教室という頭のおかしい事をやってる奴らがいる事を知った。そいつらはなんでもうんこを美味しく料理してうんこの素晴らしさを世にアピールしているそうだ。

日々複雑多様化している現代社会でもこれは異常だろう。

だが新しく変なもの好きの下品な自分はうんこ料理教室に興味を持ってしまった。自分はうんこ料理教室公式アカウントにアクセスしてリンクから公式ウェブサイトを開いていた。

するとうんこ料理教室がうんこ初心者に向けてうんこ体験料理教室なるものを開催するとの情報が目に入った。

あまりのおかしさにクスッと笑ってしまうと同時に自分はうんこ体験料理教室の開催日時、時間、場所、必要なものなどを読んでしまっていた。なんと参加費は無料らしい。

面白いことに開催場所は家から5駅程で割と近くよく行く場所であった。そしてその日はたまたま仕事が休み。暇であった。

別にうんこ料理教室という最高に面白いコンテンツをただスクショしてやばい奴らいた。敗戦国の末路wwwwwとツイートしても良かったがそれだと面白くない。そんなこと誰でも出来る。どうせなら実際に行ってみて自分の目で確かめ最高に面白くうんこ料理教室を面白いコンテンツとして消費したい。

そう思った瞬間から自分の中でうんこ料理教室に行くという気持ちは固まった。



「皆さん、お越しくださいまして誠にありがとうございます。私がうんこ料理教室、料理長Mr,プーです。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

「私はうんこ料理教室、生産係取締役ダイア リアです。よろしくお願いいたします。」

うんこ体験料理教室が始まるやいなや学校の家庭科室のような部屋の教壇に立ち社交辞令と自己紹介をするMr,プーとダイア リアにパラパラとまばらな拍手と控え目な笑い声が送られた。

Mr.プーはセールスマンのような胡散臭い笑顔を貼り付けて見るからにペテン師という感じの男だった。一方、隣にいるダイア リアは中年の女性で普通の料理教室の先生といった感じだ。

貴重な休日を対価にこんなふざけたイベントに来る人間など自分くらいだと思っていたが部屋は満員。40人近くはいるだろうか。

さくらかもしれないが実はうんこ料理教室はマニアの間では結構人気があるのか、それともうんこ料理教室広報部がよほど優秀なのか疑問は深まるばかりだ。

持ち物は何も要らないと書いてあったので手ぶらで行くと部屋の入り口で三角巾とエプロンが配られた。うんこを扱うのに衛生には気をつけるのかと少し不思議な気がしたがエプロンを受け取る。

40人近くの人間が同じ格好をしているのと部屋の雰囲気も相まってなんか学校みたいである。

「え〜、では今回のコンセプトについて説明していきたいと思います。まず、うんこつまり排泄物というのは世間から軽視され、疎まれがちですが昨今では医療の分野で使われたりとその利用価値は絶大であり、、、、」

長々とうんこについてMr,プーが熱弁し始めた。あまり真剣に聞くと洗脳されそうだったので適当に聞き流す。

「、、、、、、以上の点により健康なうんこは今の荒んだ社会に必要なものなのです!」

パチパチとまたまばらな拍手がMr,プーに送られた。何言ってんだこいつは。

「あはは、ありがとうございます。つい、、熱が入ってしまいました。すいません。長々と話しても仕方ありませんね。では早速、料理の方に移っていきましょう。」

そうだ、そうだ早くしてくれと心の中で相槌を打つとずっと静かにMr,プーの話を聞いていたダイア リアがなんとズボンとパンツを脱いで下半身丸裸になり教壇の前にあるテーブルに乗りこちらにガバッと股を開いてきた。

ざわざわと驚愕する声3割、おぉ〜と感心する声7割。やはり本当のうんこ初心者はこの空間において少ない。気をつけなければと自分の中での警戒レベルが上がる。

それにしても本当に何から何まで丸見えである。ダイア リアの性器は中々綺麗だった。まあ、おばさんのマンコを見て興奮するほど青くはない。自分のチンコはもちろん反応しなかった。

「まずは収穫です。新鮮なうんこを採取します。うんこはなんと言っても新鮮さが一番。すぐ獲り、すぐ食す。これがうんこ料理の基本にして最大のポイントです。これぞ自給自足!」

テンションが上がっていきペテンさが増すMrプー。そろそろいつこっそり逃げ出そうか考え始めた方がいいかもしれない。

「今回はうんこ料理初めての方が多いと思うのでこだわって最高級のうんこを皆さんに振る舞いたいと思います。」

そう言ってMrプーが取り出したのは細長い棒。中に穴が空いていてストロー状になっている。

「このダイア リアはうんこ道に目覚めてから最高級のうんこを作り出すうんこレシピしか食していません。ですよね?ダイア リア。」

「はい、5年間続けています。」

「どうです?すごいでしょう。しかも食生活をうんこレシピに変えてから肌艶も良くなったんですよね?」

「はい。長年悩み続けていた肌荒れも解消されてすごく精力的に活動できるようになりました。」

ニッコリと自慢げにオーディエンスに笑いかけてくるダイア リア。もうこいつらの会話を聞いてるだけで頭がおかしくなりそうだ。

「では、今から極上のうんこを収穫していきたいと思います。」

そしてMrプーはストロー状の細長い棒の先にローションのようなものを塗りその棒をダイア リアのケツの穴に突っ込んだ。

「普通にひり出したうんこよりS字直腸辺りにあるうんこの方が発酵が進んでおらず新鮮なのです。皆さんがご自宅でうんこ料理を楽しむときは普通にひり出してもらって結構です。今、私がやってるやり方は少し難しいので私の指導を受けてからやった方がいいです。」

淡々とレクチャーしながら細い棒をどんどんダイア リアに突っ込んでいくMrプー。もうスカトロのAVだった。

「この辺りがS字直腸です。では吸引します。」

Mrプーはストロー状の棒の先端に口を当て思いっきり吸い始めた。

「あっ、、、、、ああ」

なんか感じ始めたダイア リア。絶対こいつらうんこを食う以外の目的で吸引してる。

そしてMrプーはズルズルと棒を抜いてテーブルに置いてあった金属のボウルにフッと息を吐いた。するとボトボトと予想の3倍ほどのうんこが勢い良く射出された。

ニオイはそこまで強くなかったがそれは紛れもなくうんこだった。どんだけ吸ったんだ、Mrプー。

その作業をなんと後3回繰り返してその頃にはボウル一杯にうんこが溜まっていた。最後の方はダイア リアは普通に喘いでいたしこれは普通にスカトロマニアの集会なのでは?と思えてきた。

こういうものに抗体のあるさすがの自分も少し気持ち悪くなってしまった。

「えー、それでですね。このうんこをそのまま食べても大変美味ですが今日は初めての方が沢山いるとのことなので生食は控えます。」

うんこをカキみたいに言うな。

「うんこを初めての方でも美味しくお腹を壊さずに召し上がれるようこちらで加工したものがありますのでそちらを皆様に振る舞いつつそれを使って簡単なデザートを作っていきたいと思います。」

なんだ、いきなりあのmade in ダイア リアのうんこをそのままスープに入れたりして料理するならすぐさま帰っていたところだが加工うんこがあるらしい。

加工うんこには少し興味があるのでもう少し残ってみようと思う。

「では、こちらに。」

Mrプーが呼びかけると先程まで喘いでいたダイア リアが最初の済ました顔に戻り黒い粉が入った瓶を持ってきた。

「え〜、このうんこパウダーの作り方や最高のうんこを作るうんこレシピは入会していだだいた方にだけお教えしますね。そして今日入会した方にはなんと先程のダイア リアのうんこを差し上げます。今日入った方がお得ですよ〜。」

誰が入るかと思ったが部屋の各所から上がるおぉ〜という感嘆の声。マジでやばいなこの空間。

「それではまずうんこと相性抜群のコーヒーから皆さんに召し上がってもらいたいと思います。作り方はすごく簡単、ただ市販のコーヒーにこのうんこパウダーを入れるだけです。私はこれを毎朝飲んでますよ〜。」

うんこと相性抜群って、デタラメ言うなと思ったが確かなんかのネコが食べた未消化のコーヒー豆が世界一高いコーヒー豆だったということを思い出して本当に相性がいいのかもしれないと半信半疑になってしまった。

こんなことを考えていたのが不味かった。ボケッとしているとダイア リアにうんこパウダー入りのコーヒーを配られてしまった。

どうしようかと思ってカップの中のコーヒーを覗くとそのコーヒーからものすごくいい香りがしてきた。

自分は少しコーヒーが好きなのでコーヒーにはうるさいつもりだ。こんな豊潤な香りのコーヒーは自分でも滅多に出会わない。うんこがどうとかではなくこのコーヒーを飲んでみたいと少し思ってしまった。

ふと周りを見渡すと美味しそうにコーヒーを飲み干す者ばかりだ。中にはうまいうまいとMrプーに握手し始める者まで。

「少し抵抗ありますか?誰でも最初はそうです。グイッと騙されたと思って飲んでみてください。」

ダイア リアがコーヒーに手をつけない自分に声をかけてきた。彼女の悪意こそないが感情のない目に見つめられると飲まないという選択肢は無いぞと言われているようで勝手に手が口元に移動していた。

「じゃ、じゃあ、、一口だけ。、、ズズッ、、う、美味い。」

自分の直感の通りそのうんこパウダー入りコーヒーはまさに悪魔的な美味さだった。一口飲んでしまうともう止まらない。自分はうんこが入っていると分かっていても飲むのを止められなかった。

あの衝撃的な脱糞シーンを見た後でも本当に美味かった。美味いという感想しか出てこない。

「そうでしょう。一回飲んだら病みつきになっちゃいますから、、」

ふふっと笑うとダイア リアは感情のない鉄仮面を貼り付けたままMrプーの元に戻って行った。

「続いてはラーメン、カレー、サラダ、お好み焼きなど日本のメジャー料理にもうんこパウダーが相性抜群だということを証明するためにそれぞれ少量ずつ皆さんに振る舞っていきたいと思います。多分皆さんペロリと平らげてしまいますよ?」

するとテキパキとダイア リアがまた皆にうんこ料理を配っていく。

確かにMrプーの言った通り見た目とニオイは何も変わらない普通のラーメン、カレー、サラダ、お好み焼きがお茶碗一杯に少なめに配られた。

もうこれ以上は危険かと頭のどこかでは分かっているが頭とは反対に体はどんどん食欲を増していきうんこ料理を求めていた。

どれもものすごく美味そうに見えてしまう。また周りを見渡すと皆一心不乱にうんこ料理を食べていた。隣のやつが美味しそうに食っているのを見てもう我慢できなかった。

次の瞬間、自分はうんこ料理にむしゃぶりついていた。

本当に美味い。舌で美味さを感じるのではなく脳で直接美味いという快楽だけを感じているようだ。

本当に美味い。味がどうというわけではない。味は普通なのだ。だがものすごく美味い。ただただ美味いのだ。

気づくと自分は周りと同じようにうんこ料理をおかわりしていた。それをMrプーは分かっていたようにニッコリと笑い今度はどんぶり一杯にうんこ料理を注いでくれた。

それがなくなるまで自分は何も考えずうんこ料理を一心不乱に食べていた。

味も普通、見た目も普通、ただ一つ違うことはうんこパウダーが入っているだけ。

全ての脳の快楽を感じる部分を刺激されありとあらゆる脳汁が溢れ出ているようだった。

食べ終わる頃にはお腹は一杯なのに脳味噌はまだ食べたいと訴えてくる。体と頭があべこべですごく不思議な感覚だった。

「皆さん、私のうんこ料理を楽しんでいただけたみたいで何よりです。ですが食べ過ぎはNG。最後に皆さんでチョコレートを作って終わりにしましょう。」

もううんこ料理への抵抗は消えていてMrプーのうんこ料理を早く食べたくて仕方がなかった。

「デザートのうんこパウダーは少し配合を変えた特別製ですので皆さんすごく気に入ってもらえると思います。」

するとダイア リアがチョコレートとうんこパウダーを持ってきて皆に配っていく。

チョコレートを作るといっても市販の板チョコをただ湯煎で溶かしてうんこパウダーを入れるだけ。

小学生のバレンタインチョコのような感じだ。

それを冷やして固めると最初に飲んだコーヒーが出てきてMrプーの話を聞きながら特製うんこチョコを食べた。

「え〜、皆さん大好きディズニーキャラクターのクマのプーさんですが英語でプーはうんちですね、スペルの違いこそあれど発音はほとんど同じです。ですがプーさんとうんこは全くの無関係だと公式は言っています。白々しいにも程がありますよね。作者はきっと私と同じようにうんこが大好きだったに違いありません。それに、、、、、、」

最初は全く面白くなかったMrプーの話が何故かものすごく面白くこれまでにない程笑ってしまった。料理教室にいる他の仲間も同じように大爆笑していた。

そしてコーヒーとチョコレートを食べ終わる頃にはあれ程凄まじかった食欲も治り心も体も多幸感に満ちていた。

こんな安らかな気持ちになったのは久しぶりである。

「え〜、では皆さん。残念ながらそろそろお別れの時間です。本日はお越し頂き誠にありがとう御座いました。これからも皆さんと一緒にうんこを食べられることを期待しています。」

わぁ〜と割れるような盛大な拍手が起こりMrプーとダイア リアに皆感謝の気持ちを伝える。

気がつけば自分も手が真っ赤になるほど力一杯拍手をしていた。

そして家に帰ると心地の良い疲れと多幸感によりベットに入るとケータイも見ずにすぐ寝てしまった。




「ゔぉええええ、、、、ゲホッ、、ヴォエ、、」

朝、目が覚めるとありえないほどの吐き気がしてトイレに駆け込んだ。

おかしい、狂っている。

なぜ、自分は昨日うんこパウダーとかいう気持ちの悪いものを美味しい美味しいと言いながら狂ったように食べたのか、Mrプーとかいう得体のしれない変態を恩師のように思い親しみを込めた拍手を送ったのか。分からない。

あのダイア リアの脱糞する姿、感情のない顔。Mrプーの貼り付けたような薄気味悪い笑顔、喋り方、声、同じ空間にいた人間、そして何より昨日食べてる時は感じなかったうんこの匂いを思い出すと嘔吐が止まらない。

胃の中身を全てぶちまけて、水を飲み胃液と水分だけを便器に吐くという行為を何回も繰り返した。

自分も狂ってしまっていた。狂わされてしまっていた。

何かされたに違いない。警察に通報して奴らを捕まえてやろうと思ったがそんな体力は自分には残っておらずまた布団に入った。

そして起きたのは昼過ぎ。吐き気も治り体調も幾分か良くなっていた。

胃の中身を全てぶちまけたのでお腹が減った。何かないかと思い冷蔵庫を開けるとレトルトのカレーがあった。

自分はそれを温めてチンご飯にかける。食事の用意が済みスプーンでカレーとご飯をとって口に運んだ。

「ゔっ、、ゔぉえ、、、え?な、なんで?」

カレーを口に運んだ瞬間、昨日のパウダーは入っていないはずなのにうんこのニオイが口一杯に広がって食べられない。

というかカレーがうんこの味がする。全く食べられず口に含んだ瞬間に吐き出してしまう。

冷や汗が止まらなかった。自分は冷蔵庫をあけ片っ端から食材を食べてみるがどれも食べられない。

肉も魚も米もうどんもパスタも野菜も酒も発酵食品もお菓子も全てうんこの味がする。

その現実を否定すべく自分はうんこの味がする食材を食べては吐き食べては吐いた。

体力と体の水分が限界になり自分はついにうんこしか食べられないのではないかと思ってしまった。

先ほどからのたうち回るような食欲が自分を襲う。何か口に入れたいのだがどれもうんこの味がして吐いてしまう。

水では食欲は癒せない。自分はついにトイレで出したうんこを自分の手にとり食べた。

だがうんこはうんこの味がしてまた吐いた。うんこなど食べられるはずはなかった。

自分は何も食べられなくなってしまった。うんこですらこの狂ってしまいそうな食欲を慰めてはくれなかった。



そして自分は気がつくとMrプーとダイアリアのいる怪しげなビルへと向かっていた。

ここで初めてあのうんこパウダーはうんこを乾燥させて粉末状にしたものではなくもっとおぞましく危険なものだったということが分かった。

ただもううんこパウダーの中身なんてどうでも良かった。

パウダーの中身がうんこでも麻薬でも人体改造に使うやばい薬でもこの狂ってしまいそうな食欲を抑えられるならなんでも良い。

だって自分はもう本当にうんこすら食べているのだから。







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エロ小説書いてるぜ!あと風俗のレビュー書いてます。

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