スパイダーマン愛(ネタバレ注意)



トビー・マグワイヤ版スパイダーマン

 一作目にて、ウィレム・デフォーが演じたグリーンゴブリンが印象的だ。
 グリーンゴブリンとしての人格が芽生え始めてからの、一人の父とは思えないような狂気がスパイダーマンを襲ったものの、最期はハリーを不安にさせまいとする、ピーターを悩ませる一言を残した。
 また、他の作品に比べて(スパイダーバースを除く)ヴィランの数が比較的多いことも嬉しい。特に、3部作目では、もう少しでシニスターシックスが完成する勢いであった。
 また、実写映画の中では一番原作に近いスパイダーマンなのではないかなとも思う。力強さや人格もそうだが、何よりウェブシューターだ。実写版では唯一、機械を用いずに自らの体内で生成する設定になっており、”これぞ”という感覚がある。

アンドリュー・ガーフィールド版スパイダーマン

 実写スパイダーマンの中でも、私が最も好きな作品が『アメイジングスパーダーマン2』だ。
 ヒーローでありながら、ユーモアと人情で溢れる主人公であり、ピーター・パーカーの特徴でもある頭脳明晰なところもある。
 また、全作品で一番好きなスーツが『アメイジング スパイダーマン』でのスーツだ。角度によっては細長く見える目や、光沢があるスーツ、細い見た目などが私の好みである。また、『スパイダーバース アクロス・ザ・スパーダーバース』におけるスパーダーマン2099のような、肩幅が大きいスパイダーマンも大好きである。(この作品のミゲル・オハラの人格は好かない)
 1作目ではあるが、ビルの上でメイおばさんに電話するシーンはスパイダーマンの日常の中で一番好きなシーン。あの時の首の曲げ方、むっちゃかわいい。
 『アメイジングスパーダーマン2』が好きな理由は、グウェン・ステイシーの死が描写されているからだ。ピーターは、グウェンが一番大事だが、それはグウェンも同じ。もしかしたら、この結果は必然なのかもしれない。(余談:これもアンドリュー・ピーターのカノンイベントだったのかも)
 その後、ピーターはグウェンを失った悲しみで崩れるものの、その後ヒーローとして再び立ち上がる選択をする。その際に思い出していたのがグウェンの卒業スピーチである。

 "No matter how buried it gets or how lost you feel, you must promise me that you will hold on to hope"

 グウェンは、自分が事故にあった時のために伝えたかったことをこのスピーチに残していたのではないかと思う。ピーターが一番避けたかった未来を、グウェンは知った上で準備していたと思う。


トム・ホランド版スパイダーマン

 こちらは現在、2作品存在するが、2作品目の『スパイダーマン ノーウェイホーム』はもはや単独作ではない。
 実写版スパイダーマンの3人が一つの画面で見れる時が来るとは、夢のまた夢の話だと思っていたので、生きている間にそれに出会えて本当に嬉しい。
 『スパイダーマン ノーウェイホーム』の中でも特に好きなシーンの一つは、アンドリュー・ピーターがゼンデイヤ・MJを助けるシーンである。あの時のアンドリュー・ピーターの心情は、これが何故自分の世界のグウェンではなかったのかと思ってしまった自分を恨んでいると解釈している。そんなアンドリュー・ピーターに、そう思ってしまうのは仕方がないことなので自分を恨まないでと声をかけたい。

シャメイク・ムーア主演スパイダーバース

 この作品の真骨頂は、なんといっても2作品目の『スパイダーマン アクロス・ザ・スパーダーバース』だ。原作コミックでの◯◯バースで一番人気なものはスパーダーバースではないだろうか。様々な宇宙のスパイダーマンが登場するこの作品において、何故こんなにも集まっているのかという問題点が提示されている。それはカノン・イベントだ。
 カノン・イベントとは、その宇宙にとって起きなければならない出来事のことで、もしそれが起こらないと、宇宙全体が崩壊するというものだ。カノン・イベントとは、ドラマ『ロキ』でいうところのネクサスではないだろうか(公式の言及はないはず)。また、『スパイダーマン アクロス・ザ・スパーダーバース』以外でも、ドラマ『ワットイフ』シーズン1のドクター・ストレンジの回でその描写が存在する。
 カノン・イベントが起こらなかった場合の世界の崩壊の仕方はどちらも似たようなものになっており、とても恐ろしい。ましてや、それを引き起こした原因が1人の人間であることは信じられないほどである。
 『スパイダーマン アクロス・ザ・スパーダーバース』のミゲルが好かない理由は、それを理由にカノン・イベントが起こることが仕方がないことだと諦めている点だ。カノン・イベントの観測自体ができるのであれば、それを解析して直接的な原因を追求するべきではないだろうか。宇宙の仕組みを計算できるようになれば自ずと崩壊する仕組みまで解明できるはずだ。
 しかし、ミゲルのことが嫌いになれない理由もちゃんとある。それは、カノンイベント回避後の崩壊する世界を見てしまい、その原因が自分にあるからだ。そのような経験をしてしまっては、先に希望が見れないようになるのが普通だからこそ、あのような姿になったのであろう。

 スパーダーバースでは、グウェンが一番好きなキャラクターだ。グウェンが、せっかくアース1610Bでの任務を任されたものの、私情が出すぎて失敗した後に帰る時が一番好きなシーンだ。2度と会えないことはわかっていても、未練も後悔も何もかもが残っているあの表情を見たマイルスは、もはや選択の余地はなかったのだろう。

Marvel's Spider-Man

 恥ずかしながら、ここまで語っておいてゲームはあまりやったことがない。
 やろうやろうと思っていたが、お金がなくてPS4が買えなかったり、モンハンにハマってしまったり。
 せっかくここまで記事を書いたのだから、流石にもうそろそろやろうかなと思う。
 次のセールはいつだろうか。

まとめ

 最初は実写映画が大好きだっただけだが、今では原作コミックを読むまで好きになっているスパイダーマン。
 人生において大きな影響を与えてくれているヒーローだ。
 これからもたくさんの勇気と希望と愛を分け与えてくれるだろう。

 最後までご愛読いただき、ありがとうございます。

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