ClariS クララとカレンの関係性まとめ
みなさんこんばんは。伊勢です。最近はもっぱら『Blue Canvas』を聴きまくっています。
今回はClariSの各種インタビュー内容から見える、クララとカレンの関係性の変化についてまとめようと思います。
なぜなら、紆余曲折あって現在の関係性が生まれていることが意外に知られてないと思っているからです(当社調べ)。とっても仲の良いクララとカレンですが、その過程も含めるとより関係性の奥行きが生まれます。
とどのつまり、クララとカレンの関係性はいいぞ、と主張する布教記事になります。
また、純粋さ・綺麗さが形を成した偶像とみなされがちなClariSですが、インタビューの端から読み取れる人間らしさにも私は惹かれてしまっているのです。そういった部分も、完全な自己満足ついでにみなさんに布教出来たらと思ってます。
以下本記事の補足事項です
クララとカレンの発言の引用は「リスアニ!」などの各種インタビュー内容からです。出典も記載しています。
関係性は時系列順にまとめています。
抜けている内容、追記すべき内容がありましたらコメント等ください。
では本文に入ります。
クララ、ランタイム音楽スクールに通う
5歳のときにオーディションを受ける(クラリスアニ!P12)
小学三年生のときにYUIのライブに行って歌手を志す(同)
カレンと出会ったのは小学2年生のころ(同P13 )
当時のカレンは人見知り?(同カレン談)
小学校時代、カレンとバンドを組む(ClariS Spring LIVE 2023 ~Neo Sparkle~ MC内の発言から)
ClariSの始動
中学一年生、クララとアリスが「歌ってみた」を始める
アリス☆クララとしてデビュー
ClariSとしてデビュー
カレン、『irony』を耳にする
カレン、「始まりの予感」でバックダンサーとして参加する(テレビ番組「ClariS 新章」より)
アリス卒業
カレン、クララの練習に付き合う
新生ClariS誕生
※この時カレンはクララを「クララちゃん」と呼び、まだ敬語であった
クララ、学業との両立に苦悩
そして2016年3月に行われた初のZeppツアー ”ClariS 1st Tour~夢の1ページ…~”が終わったときに、それは起こった。 クララがツアーやそのリハーサルの中でたびたび足を負傷。そのためカレンやスタッフに迷惑をかけてしまっているという自責の念と、学業と音楽活動の両立の難しさに深く思い悩み、前に進めなくなるほど酷く精神的に弱ってしまったのだという。そんな彼女を救ったのは、やはりカレンだった。 初めて 「弱い自分」をさらけ出しながら素直に気持ちを打ち明けてくれたクララを、カレンは励ましながら支えていく。カレンはすべてが完璧だと思っていたクララの弱い部分に触れ、「本当のクララ"に出会えた」と語っていた。
(クラリスアニ! P139 冨田明宏氏の発言より)
パシ横公演を経て相棒に
そんな状況のなか迎えた同年9月 "ClariS 1stHALL CONCERT in パシフィコ横浜国立大ホール~星に願いを・・・月に祈りを...~”の前に、カレンはクララにある手紙を渡す。その内容の前向きさに心打たれたクララは、カレンと手を携え初のホールコンサートを成功させたのだった。この出来事がきっかけで、 二人はより強固な信頼関係で結ばれ、どんな困難にも二人で打ち勝ちながら前に進み続け、現在に至るのである。
(クラリスアニ! P139 冨田明宏氏の発言より)
武道館ライブと対等なパートナー
クララの責任とカレンの答え
以上が現在までのクララとカレンの関係性のまとめである。
あとがき(本題)
さて、今回この記事を書いたのには理由がある。下記の内容を書きたかったためである。関係性をまとめたのはそれの副産物に過ぎない。
カレンのこの発言に対してである。
この発言は新生ClariS開始直後の「リスアニ!Vol.19」と「Vol.21」でのものだ。ファンとして追っていた音楽ユニットに自分が入る。そしてそのメンバーは、実は同じ音楽スクールの友人。
この発言を目にしたとき、私は出来すぎな話だと正直思っていた。
しかし、テレビ番組「ClariS 新章」にて私のこの考えはひっくり返った。カレンが”ClariS presents 「2014 New Year's Festival 〜始まりの予感…〜」”にてバックダンサーをしていたという情報だ。当時初の情報であった。「始まりの予感」は2014年年初のイベントで、クララアリス時代唯一のイベントであった。
加えて、カレンがClariS加入以前に、プライベートのクララではなく「ClariSのクララ」との関係があったことが示唆されたのも初めての情報であった。
それまでの認識としては、プライベートのクララとカレンは交流があったが、ClariSのクララと当時ClariSではないカレンは関りがないと考えていた。カレンはClariSのクララの正体が同じ音楽スクールの彼女だと知らないものだと。そしてアリス卒業以降、カレンがクララの練習に関わる際にその正体を知ったのだと。
しかし、実際としてはカレンはその事実を知っていた。それを踏まえると先の発言の意味合いは大きく変わってくる。
これは歌手になる夢を叶えたクララへの羨望であったのではないか。
そしてクララと比較して自分の夢がはっきりとしていないカレン自身への自戒が込められているのではないか。
テレビにて『irony』を聴いた時(もしくはClariSの存在を知る中で)、カレンはその声の持ち主が同じ音楽スクールの友人だと気づいたのだろう。同年代の彼女が夢を叶え、アニソン歌手としての階段を駆け上がる姿を見て、カレンはひとしおではない想いを抱いたはずだ。
それが先の「ファンとしてCDを集めていた」につながるし、「憧れ」という言葉もより深い意味が入るはずだ。
加えて、カレンがクララへの強い羨望を抱いていたとみなすと、
この発言の辻褄が合うと思う。
冷静に考えて見て欲しい。我々が知るあのクララが完璧なわけはない。
MCで噛みまくるし、話す内容は忘れるし、朝にも弱い。完璧には程遠い。
だが憧れの先輩としてClariSを引っ張る姿は、カレンにとっては大きな背中として映ったであろう。
羨望の感情がカレンの中で理想のクララ像を創り上げてしまっていたのではないか。そしてクララもそのペルソナを背負い、無理をしてしまった。
その結果が、音楽活動と学業の両立へのクララの苦悩の一因になってしまったのではと私は解釈している。
しかし、その完璧性はクララがカレンに自身の「弱さ」を晒したことで崩れた。クララだけがClariSを引っ張るのではなく、クララとカレンのふたりによってClariSは前に進むこととなった。
このエピソードは非常に尊いものだ。ここでの尊いはいわゆるオタク的な意味ではない。
不相応のペルソナを被ってしまった一人の女性は、弱さをさらけ出すことでそのペルソナから解放されて素顔のままで逢うことができた。
憧れの相手から伸ばされる手を恋焦がれるように取るだけであった一人の女性は、対等になるために自ら彼女に手を伸ばした。
クララとカレンの人間性の発露が何よりも美しく、尊重すべきものだと考えて、敢えて「尊い」という言葉を使わせて頂く。
そして、ここからは私自身のカレンに対する解釈を述べさせていただく。私の中でのカレン像であるため、解釈違い等苦手な方はブラウザバックして頂きたい。
私はClariSに関しては箱推しのスタンスを貫いているが、クララとカレンのどっちが好き?と問われたら間違いなくカレンを選ぶ。理由は、彼女が天真爛漫な明るさの中に自身の弱さを隠している人間だからである。
彼女が輝く星のような人間であることは私たちファンの間では疑いようがない。ドジっ子なクララをいじりつつ、さらっと自身は何でもこなす。「カレンだから!」なんて名言もある。
明るく、常に笑顔。
天真爛漫さでクララを救い、ファンを楽しませてきた。
しかし、しかし、再掲になるが以下のインタビュー内容をもう一度読んで欲しい。
その明るさの裏には大きな陰が潜んでいるのではないか。さらに、以下の内容も読んで欲しい。
なんて健気な人間なのだろう。加えて、彼女の座右の銘は「目標は高く現実は確実に」である。明るさの裏で、堅実に確実に成長を望むストイックさが感じ取れる。
おそらく、メンタルの強さ的にはクララの方が圧倒的に強い。なぜなら自身の弱さをさらけ出すという行為そのものに、芯のある心が必要だからだ。
カレンにとって、アリスから引き継いだそのポジションには多くの絶望と苦悩が迫っていたはずである。その辛さを我々に露も見せずに、輝く笑顔で上書きしていた。
クララは弱さを表すことで周囲から愛される魅力を生み、カレンは強さを押し出すことで輝く魅力を生んでいる。
このような真反対さもClariSの魅力であろう。
ClariSの透き通った歌声の中にある仄かな陰は、カレンのこういった面から現れているのかもしれない。
だが、彼女の強みが反転した弱みは私にとっては大きな人間的な魅力に映っている。だからこそ私はClariSの彼女だけではなく、この世に実在する一人の人間としての彼女をもひっくるめて応援したいと思っているのだ。
故に彼女には無理をしてほしくないし、クララやスタッフの方を精一杯頼ってほしい。先日(2023年8月2日)開催された「Anime Connect!!~World~」にて、彼女は暑いステージの上で汗だくになってパフォーマンスをしていた。クララとカレンの顔がカメラによってバックスクリーンに大きく映し出されるスタイルのライブであったため、その姿がより鮮明に見えてしまった。その姿を観て、私は非常に心苦しかった。無理をしないでほしい、苦しかったらパフォーマンスをいつでも辞めていいと思っていた。
それでも笑顔を絶やさない彼女により胸が苦しくなってしまった。楽しいライブの中、ひとりで自分のバカさ加減を味わっていた。
クララとカレンから沢山のものを貰いすぎているファンとして、ふたりの人生が尊いものになることを祈るばかりである。
なんて御託を沢山述べたが、今回の内容はあくまで一人のファンから見るカレン像である。もしかしたら、カレンという仮面を被っていない一人の女性は全然違う姿かもしれない。あくまで、私の解釈です。
長々とこんな与太文章にお付き合いいただきありがとうございました。
追記
全人類は「リスアニ!」「クラリスアニ!」「舞浜ホールコンサートパンフレット HALO」を買うべきである。
ただ難点は、「HALO」は現状かなり入手難度が高いことか……
新規ファンのために再販頼むランタイムの社長さん。
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