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#63 ひとり旅、一年生 | 古性のちの頭の中

何の計画も立てずに訪れた、日本人から見たら地球の果ての果ての果てにある、時差9時間のアイスランドの氷河を前にして、わたしは尾形真理子さんの「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」という名キャッチコピーを思い出していた。

試着室で思い出すのが本気の恋なら、キンキンに凍った氷山をみながら「今すぐ目をあなたと交換してみせてあげたい!」とひとり騒ぎ立てている私のこれはなんなのだろう。恋ではなく病だろうか。はたまた何か別の名前がついているのだろうか。

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