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#56 ここは旅の途中なのか、夢の途中なのか | 古性のちの頭の中

わたしは昔から仮想世界が大好きっ子だった。
というか今も変わらずソーシャルゲームは大好きで(本当に大好きなの。多分引かれると思う)、時間があればついゲームをしてしまう。

別にこの世界が嫌いなわけではない。ほどよく汚くて、綺麗で、刺激的で退屈だ。人間に生まれて良かったと思うし、100年しかない人生を短いとも思う。
( できれば1000年くらいに寿命を伸ばして欲しいけど、きっとそれは地球が迷惑するのでやめておく )

それでも違う世界を求めてしまうのはきっと、私の前世生きていた世界線に魔法やモンスターとか、そういう類のものがいたからだと思っている。

わたしはゲームやファンタジーにのめり込む人は、前世そういう世界にいたことがある人だと思うんだよね。魔法のようなアイテムがずーっと変わらず好きな人も一緒。決して子供っぽいとも思わないし、おばあちゃんやおじいちゃんになっても、ずっと好きでいてほしいなと思う。

なんの話かというと。
今わたしが暮らしているこのチェンマイという街は、私にとってはそういう仮想現実の、魔法の国にとても近い。
私の暮らしている地域は「ニマンヘミン」と呼ばれるエリアで、決して広くもないし、少し歩けば端っこにたどり着いてしまう大きさなのだけど、基本私はこの街から出ない。
毎日同じお店に行き、挨拶をして、学校に通い、家で眠る。

あまりにも小さな世界で暮らしているものだから、たまに自分がゲームのNPC(ノンプレイヤーキャラクターのこと。モブキャラ)にでもなったんじゃないかな〜と感じる時がある。
と言っても退屈しない。ひたすらに心地よく、毎日ゆったりと深呼吸している。

最初の頃は飽きてしまわないかなとか、不安に思ったりしないかなとそわそわしていたけれど、いくら居ても飽きないし、日々が愛しい。

この場所を見つけてよかったなあとしみじみ思う。
何度書いても足りない。私はこの場所を地球上に見つけられて本当によかった。

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