なぜ自分は旅をするのか。
今初めてnoteを書こうとしているが、これは誰に対してなのか、noteを書くことを続けようとしているのか、なんの得があるのか、全くわからない。ただ、自分で文字にすることで今の自分のしていることや考えていることが、沢山の人に知ってもらえたら嬉しいし、一つそれを自分で理解するためでもある。ちょうど1ヶ月間ほど海外へ行っていて、その帰路でこれを書いているので、日本語が伝わりにくかったらごめんなさい笑。本当に日本語が下手になったと実感してます笑。
知っている人もいるかもしれないが、自分は駒澤大学高校出身である。高校の時はサッカー部に所属し、毎日がサッカー漬け。朝6:30に家を出て1時間半以上かけて通学し、家に帰ってくるのは23時。毎日そんな生活をしていた。その苦労もあったからか、第94回、第95回全国高校サッカー選手権大会で2年連続ベスト8という結果を残すことができた。第95回のベスト8はキャプテンも務めていた。もちろん、今でもこの結果には満足していないが、胸を張って言える素晴らしいことだと思う。
その後、卒部、卒業を経て駒澤大学グローバルメディアスタディーズ学部に入学した。その時に大きな決断をした。5歳からずっと続けてきた本気のサッカーから身を離すということ、つまり大学の体育会で本気で何かを目指してサッカーをすることを選択しないということを決断した。もちろんあの時はものすごく悩んだ。サッカーしかなく、サッカーが中心の生活をしてきた自分にとってそれがその日を境になくなるということだったから。ただ、あまりにサッカーやチームのことしか考えてなく、他のことを知らなかった自分にとってあの決断は正しかったと思っている。まあ同期が頑張ってるのを見ると羨ましいと思うけど。
その決断を経て大学に入学した自分は、大学生がいかに沢山の時間を持っているかに気づいた。稼ぎたければバイトをできるし、友達と遊びたければ夜通しで遊べるし、授業に寝坊してもなんもならないし(まあこれは良いことではない)。なんだか不思議な感覚だった。今までタイトな時間で忙しい生活をしていた自分が、いきなり沢山の時間を持つのだからこう思うのは当たり前かもしれない。その時はやりたいことがなかったから、とにかく"何か"をした。遊んだり、働いたり、ゲームしたり。
そして前述した通り、自分の学部はグローバルメディアスタディーズ学部だ。よくなにを勉強するのか聞かれるけど、簡単に言うと英語とメディアの勉強かな。ただ、本当に多方向の授業を取れるし、ある意味これも自分にとっては新鮮だった。でもその時の自分は全くと言っていいほど英語が好きでなく、興味もなかった。この学部を選んだ理由も、なんとなく自分は人とコミュニケーションを取るのが好きだからそれに1番近いかなーくらいで考えたなんとも楽観的な理由。で、英語の授業もさほど面白いとも感じなかった。もちろんメディアの授業も。つい数ヶ月前まで忙しく何かを目指していた自分にとって、退屈で仕方なかった。もちろん、バイトや新しい友達と会うことは楽しかったし、全部が全部退屈だったわけではないが、なにか物足りなさを感じていた。
そして、1年次の10月に転機をつかんだ。自分は昔も今もディズニーランドに行くことが好きである。子供っぽいって笑われるかもしれないけど、何回行っても必ずなにか新しい発見があるし、疲れたとしても満足して1日が終われる。もちろん、東京ディズニーは何回も行ったことあった。けど、他のディズニーも行ってみたい、そんな簡単な理由で初めての海外旅行で中国・上海に行った。その時の自分は中国語はもちろん英語もろくに話せなかった。通貨も言語も違う新しい世界を面白く感じた。そして、その3ヶ月後の1年次の1月に香港へ行った。理由はもちろんディズニー笑。香港でも同じことを感じた。
その香港へ行った頃と同じ頃にある出会いがあった。当時自分は新宿のコンビニエンスストアでバイトをしていた。そこで一緒に働いていたネパール人の友達と仲良くなった。そして、2月に彼のネパールへの帰省に着いて行くことになった。当時の自分は、また新しい文化が知れるという好奇心に沸いていた。今思えば、よくあのタイミングでネパールに行ったなと自分でも思う。ネパールといえばインドの北側にあり、エベレストがある国としか知らなかった。行く直前に少し下調べをしているとこんな記事があった。「ネパールはアジア最貧国である」と。実際に行ってみてそう言われている理由がすぐにわかった。空港について滑走路を歩いてターミナルに入る、ターミナルを出ると砂埃で空気が汚い、街中は車とバイクのクラクションでうるさい、ほぼ半分以上の道が舗装されていなくでこぼこ道、道に野生の牛、羊、豚、犬、猫、ニワトリ、クジャクが歩いている…出したらきりがない。とにかく衝撃的だった。当時19歳だった自分な訳だが、19年間日本という国に暮らしているからか、他の国のことなんて考えたこともなかった。同じ時代に生きるネパール人はこんなところで生きているのかと衝撃を覚えたのは今でも忘れない。またその時に目にしたのが、現地の人々は自分から考えるとものすごく質素で貧しい生活をしているが、ほぼ大半の彼らは幸せそうだった。不思議でしかなかった。
このネパールに行ったことをきっかけに、2年次の夏にはもっと時間を費やして色々な世界を見たいと思うようになった。そして1ヶ月半の夏休みの中で、タイ、ラオス、マレーシア、カンボジア、フィリピン、シンガポール、ミャンマー、ベトナム、台湾と9カ国に行った。もちろん、行ったのはその国の首都や大きな街だけだったが、十分にその国を感じることができた。発展していて日本と変わらないような国もあれば、その逆もある。それぞれの町はそれぞれの国の人々が築き上げてきたものだからわかりやすい。そして、11月には1週間でブルネイ、インドネシアへと行き、東南アジア10カ国全ての国へ行ったことになった。東南アジアと一括りで読んだとしても、それぞれの国で文化や宗教を持ち、全く違う国であるということを自分の経験で感じることができた。
そしてもう一つ。自分が行った国のほぼ大半はいわゆる発展途上国だった。その理由はかつての戦争と植民地活動。もちろん、日本という国も東南アジアに攻め込んで行った過去がある。そんな時代から何十年経った今も、トゥクトゥクの運転手は給料が歩合な中、必死にコミュニケーションをとり、稼ぐ。街を歩けば今にも死にそうなお年寄りやまだ立ったばっかりの子供が1円でもいいからお金をくれと言ってくる。その時は本当にこれが今自分が生きている時代なのかわからなくなった。タイムスリップでもしたのではないかと。でもこれが現実だった。旅を通して、1人の日本人として自分になにができるだろうか、そう考える時間が自然と増えていった。なぜなのかはわからないが、それが人として当たり前なんだと勝手に思い込んでいた。正解か不正解かなんてわからなかったけど。
そしてこの冬、南アジアであるバングラデシュ 、インド、スリランカ、そして隣国の韓国へと行ってきた。よく「インドへ行くと人生が変わる」なんていう言葉があるけど、その言葉に間違えはなかった。もちろん、観光地や街を歩くのは楽しかった。でもそれ以上に大きく感じたことがあった。それは、「自分は日本人であるが、それ以前にアジア人である。しかし、そのアジア人である前に世の中の約70億人すべての人々はみんな同じ人間である」ということ。今人生が終わろうとしている人も、今生まれてきた人も、金持ちな人も、貧しい人も、自分も、みんな人である。昔の人が宗教や言語の違いから国の概念を作ったから国籍で分類されているが、元々は誰もが1人の人。そして70億人がいるのだから、70億個以上のそれぞれの幸せな瞬間というものがあるはず。でも、幸せな瞬間をわからないような人もいる。俺はそんな人たちの力になりたい。例えば、貧しい子供たちは少しでも他人からお金や食べ物をもらえれば幸せなのかもしれない。でもその幸せは彼らにとって本当に感じなければいけない幸せなのか。1円をもらって笑顔になる子供たちは生涯を持ってそれを幸せと感じてしまう。だから自分はお金や食べ物を使わないで彼らを人の本質的な笑顔にさせられるような努力をした。それが人の本当の心からの笑顔であり、喜びであるから。貧しいお年寄りには握手をし、貧しい子供とは手を繋いで遊んだ。これが正しかったかどうかなんてわからない。でも、一瞬でも険しい顔から人が人としての幸せを感じた時の笑顔はいつでもどこでも誰にでも理解できる。周りから見ればただの自己満かもしれない。でもそれでいい。でも色々な国で色々な経験をしてきた自分がたどり着いたのがここだった。そして、これも俺1人だと自分がしていることに自信を持てなかった。でもそれに気づかせてくれた人たちがいた。そんな彼らへの為にも自分はこれを追求し続ける。
自分は今回の旅で新たな夢ができた。恥ずかしいことではないしここまで言えば推測はできるはずだが、簡単に他言するつもりはない。そして、その夢は100%叶わない。絶対に無理なのはわかっている。でもその夢に近づくことならいくらでもできるはず。本当は今回の旅で一区切りをつけ、終わりにしようかとも考えていた。でも帰ってきた今、その考えは全くない。これからも旅を続ける。そしてもっと新しい国や街へ行く。そして貧しい人と目を合わせ、手を交わす。彼らが少しでも幸せを感じて人として本当の笑顔になってくれたら俺はそれだけでいい。そして欲を言うと日本人という自分を頭の片隅にでも覚えてくれていたらこの上ない。
サッカーが今の学部を呼び、今の学部が旅を呼び、その旅が新たな夢を呼んだ。この次はこの夢がなにを呼んでくれるのかが楽しみでたまらない。
最終的に自分でなにが言いたいのかまとまらなかったが、これが今の自分の精一杯の生き様である。まだまだ旅はもちろん人生も始まったばかり。
なぜ旅をするのか。伝わりにくいかもしれないが、これが今の理由。そして今の人生。
この考えをもっている自分を少しでも理解してくれたら幸いです。
こんな自分のnoteを読んでいただき、ありがとうございました。
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