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映画徒然随想日記

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映画にまつわるエトセトラ。個人的に思い浮かべた出来事や感情を、私的に書き殴っただけの随想日記です。恋愛や家族関係、病気やトラウマなど、暗い話も書きます。はたまた、嬉しい出来事や幸…
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2022年9月の記事一覧

ある学生の小説が気になっている件

大学の研究室で働くようになって、約半年が過ぎた。 そろそろ有給休暇も取得できる頃合いだが、フリーランスで働いていた昨年と違って、何かを読む機会が圧倒的に増えたと感じる。 例えば、2年次の必修授業『制作Ⅱ』では10分の短編脚本を6班分、初稿から決定稿まで。3年次,4年次のそれぞれ中編・長編の脚本も、合わせて10本以上。 学生だけでなく、映像学科に協力を求める卒業生の企画書や脚本や、インターンを求める商業映画の企画書や脚本も10本程度、同僚が参加する、もしくは制作する企画書や

石井隆という監督について思うこと

今日は、ずっと書かずにいた石井隆監督について、書こうと思う。 書かずにいたというか、書けずにいたというか、 書きたいと思えなかったというのが本音だ。 敬愛する作家の死について 近頃、私の敬愛する映画監督の訃報のたびに、悲しい気持ちになる。その反面、「映画を見れば会えるから」と思う、ようにしている。 フィルム・イズ・フォーエヴァー。 言葉は綺麗だけれど、やはり、愛する作家の新作が見たい。 見たいと思ってしまうのです。 最近だと、マノエル・ド・オリヴェイラの死。 世界最高齢の