岸壁の母

今日たまたま「岸壁の母」にまつわる記事を読んで、様々な思いが一気に去来しました。

最初に「岸壁の母」を歌った菊池章子さんは、この歌の練習を始めようとしても最初の2日間、涙にむせんで歌えなかったそうです。

私が中学生の頃、「岸壁の母」がリバイバルで大ヒットして若干お祭り騒ぎの様な感がありましたが、そのさなかに初代の菊池章子さんのこの逸話を聞いて、中学生の私は衝撃を覚えました。
今もこの歌のことを思うたびに、岸壁の母その人の涙、そして菊池章子さんの涙を思い、目頭が熱くなります。

今年は菊池章子さん生誕100年の年。
今こそ平和について考える年にしたいと思います。

深谷隆司元通産大臣は、79年前の満州からの引揚げの日々を今の事の様に生々しくお話しになります。
命からがらの壮絶な引揚げの旅路。
そして、辿り着いた佐世保の港で上陸した引揚げの人々は皆、大地に頬をこすりつけて泣いた、と。
「10歳の子供だったけど、僕も地面にほっぺをこすりつけて泣きながら、『ああ、日本という国が、祖国があって、良かった。』
と思ったね。」
と噛みしめる様におっしゃいます。

今、日本を取り巻く国際情勢が厳しさを増す中、あらためて平和とは、そして国を守るとは、考える年にしたいと思います。

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