人間は、如何なる逆境にあっても、自分が自分を見放さない限り、絶対に終わらない。

最近、或る文学賞の中間選考の結果が発表され、突破できなかった友人たち(複数)に私は以下の様なメッセージを送りました。
その友人たちだけでなく、親愛なる皆様にも是非お読みいただきたい、私の渾身のメッセージです。
以下にコピーさせていただきます。

「私は自らの経験上、徳川家康の言葉
『勝つことのみを知りて 負くることを知らざれば
 害 その身に及ぶ』
は真実だ、と実感して居ります。

德川家康は、織田信長に勝るとも劣らぬほど激しい性格の持主であったと言われます。
才能溢れる信長と家康。
実は性格もそっくりであった二人・・・その運命を分けたものは何か。
私は、苦労人であったか否かが、二人の明暗を分けたのだと思います。
もしも家康が苦労を知らなかったら、もしも家康が血の涙を知らなかったら、絶対に天下統一を成し遂げ乱世に終止符を打つことなどできなかった・・・そう私は信じます。

人の心、人の涙、人の苦しみが分からない苦労知らずの人生で、偉大な文筆家にはなれないと思います。

ただ、あまりにも繊細な方々が、失意のあまり絶望なさらないか・・・それだけが心配でたまりません。
天才 佐伯祐三は、尊敬していた画家ブラマンクが彼の絵を見て
『アカデミック!』
と酷評したため、衝撃のあまり衰弱死した。
『僕の絵は純粋ですか?
 アカデミックではありませんか?』
とうわ言の様に言いながら。

私は昨年(2023年)国政の候補者公募に11カ所応募し、全部駄目でした。
そのうち10カ所は、論文審査・書類審査で門前払い(そんなにお粗末な内容の論文ではなかったと思いますが)。
結果を知らせる封筒が届いたら、紙一枚だけが入っているペラペラの薄さで、封を開けなくても結果は分かりました。
『厳正な審査の結果、残念ながら貴意に添いかねる結果となりました』と書かれていることが。
これが1年間で11回繰り返され続けたのです。
亡き母は、いつも私に教えてくれました。
『人間は、如何なる逆境にあっても、自分が自分を見放さない限りは
絶対に終わらない。
自分が自分を見放した時、本当に全てが終わるのだ』と。
その言葉が無かったら、とっくにおかしくなっていたでしょう。
もしかしたら、この世にいなかったかも。
それくらい、1回1回打ちのめされました。
だから、今回涙を飲まれた方々には、どんなにつらくても前向きに乗り越えていただきたい。
私は、
『楽してなるより、苦労してなった方が、国民にとって良き議員になれる』
と信じて頑張っています。
だから、今回涙を飲まれた方々も、この試練こそが偉大なる文筆家への登竜門だと信じて乗り超えて下さい。」

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