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40代プログラマーの転職レポート

題名の通りで、僕自身の転職について語ります。2017年の話です。

当時僕はゲームのプログラマーをしていました。
直近10年はPHPでの開発が殆どで、自社サービスや、ソーシャルゲーム(mixi,DeNA,Gree)の開発、大手キャリアのサイトの開発や運営、保守をしていたりしましたが、それ以前は長らく3Dゲームのプログラミングをしてました。

給与面は妻子を養えるだけの額を頂いていた事もあり、不満はありませんでしたが、問題は会社の将来性で、当初は自社開発もあったのが、徐々に受託→客先常駐メインといった性質に変わっていき、このまま定年まで会社は持つのかな…と不安を感じ始めていました。

周りのスタッフが次々と客先常駐になり、社内から人がどんどんいなくなっていく中、ついに僕も客先常駐をする事になりました。
客先常駐自体は僕の希望で開発言語をGo言語にさせて頂いたりと、割と自由にさせて頂いて、楽しく仕事をしていたのですが、自社に対する不安は消えません。

そんな中、一本の電話が掛かってきました。

一本の電話

「もしもし、イサク様でしょうか。ヘッドハントのご案内を…」
非常に怪しい電話でした。携帯番号については社内のデザイナー経由で知ったとの事ですが、実際の所はよくわかりません。
ともかく紹介したい会社があるので面接にいってみないかと。
普段は確実にお断りするのですが、自社に対して不安を感じていたのと、僕に興味がある会社に興味を持った事もあり、受けてみる事にしました。

ビズリーチ

正直紹介して頂いた会社の事が一切分からなかったので、企業のHPなり、口コミサイトで企業の評判を確認する事にしました。口コミサイトは登録の際に転職サイト、転職エージェントの何かしらに登録する必要があり、面倒だな…と思いましたが、渋々ビズリーチに登録する事にしました。
ここから転職の話が本格的に進み始めます。

ちなみにその企業の口コミは一切覚えていません。

初めての面接

初めての採用面接は一次がエンジニア面接、二次が人事面接でした。一次は非常に好感触だったものの、二次でつまづきました。

如何やら僕の希望年収はその会社の部長クラスだったらしく、色々あって、結果ご縁がなかったと言う事になりました。

尚、こちらとしては特に吹っかけた訳ではなく、現職よりも下がらない条件で提示しただけです。

転職エージェント

先ほど、口コミサイト登録の為にビズリーチに登録したとお話しましたが、以降スカウトメールが大量に届きはじめました。

直接企業からスカウトがくる事もあるのですが、大部分は転職エージェントからのスカウトメールです。

なんかややこしいですね。
その中の2社に登録する事にしました。
リクルートエージェントとgeeklyです。

リクルートエージェント

最初に登録した転職エージェントです。

最初にこんなアドバイスを頂きました。
「40代での転職は厳しいかも、書類選考の通過率は20%位だと思うから少しでも気になった企業はバンバン応募申しこんだ方がいい」
正直自分自身の市場価値が分からないので、そう言うものかと10社以上応募したのですが、9割程度は通過しました。

書類選考が通りまくったのは嬉しい誤算と言えますが、結果面接時間の捻出が困難になりました。頻繁に会社を抜ける訳にも行かないですし…そんな中でも結構面接の催促が来るのでピリピリしてました。

geekly

2番目に登録したエージェントです。

アプローチ時にご提案頂いた求人が非常に興味深い会社だったので登録する事にしました。このエージェント経由では2社応募しました。

受けた会社

結局、受けた会社は以下の通りです。

・こちらから応募
リクルート : 10社以上
geekly : 2社

・向こうからアプローチ
最初のやつ : 1社
企業直スカウト(ビズリーチ) : 4社(全部一部上場企業)

企業直スカウトの中には、わざわざ僕のFacebookのアカウントを探し出して友達申請してきた企業もありました。

結果は?

2社内定が出ました。全てgeekly経由の会社です。
他は第一志望の企業の内定が出たので打ち切りました。

以下、内定が出た2社の面接の状況になります。

内定1社目

一部上場企業で、面接はエンジニア面接と人事面接の2回ありました。

エンジニア面接では、主にソーシャルゲームの高負荷対策の経験と、go言語の話に興味を持って頂きました。丁度企業がgo言語に力を入れはじめていたので、僕の保有スキルとマッチしたものと思われます。

人事面接は女性面接官でしたが、家庭や映画の話、なぜFPや手話の資格を持っているのかと言う話で盛り上がりました。他社面接でも感じましたが、女性の人事面接では家庭とFPの話は軒並み好感触な印象があります。

尚、この面接で第一志望は別の会社である旨はお伝えしました。

内定2社目(本命)

一部上場企業で、面接はエンジニア面接と人事面接の2回ありました。

エンジニア面接では、主に3Dプログラム、IKや物理エンジンの組み込み経験について興味を持って頂き、面接官と技術書の話題で盛り上がったりと、終始良い雰囲気で面接が進みました。僕の3Dライブラリの作成経験や、オープンソースの物理エンジンを扱った経験などが先方の求めていたスキルとマッチしたものと思われます。

この面接後にフィードバックも頂きました

・コンソールのローレベルからサーバーまで経験豊富で、エンジン制作の方面で活躍が期待できる
・ジェネラリストタイプで、いろんな分野で役立ってもらえそう
・コンソールゲーム開発についてはブランクがあるものの、描画・アニメーションからサーバーサイドまで幅広い経験があるので、様々な面で戦力として期待できる
・コミュニケーション面は問題ない
・人柄も良く、技術の話もきちんとできるため、リードクラスではないが、サポートとして、特定部分で成果を出していただける方という印象。

人事面接では、志望動機となぜ第一志望なのかを、過去のエピソードも交えてかなり情熱的にお伝えしました。恐らく変なやつと思われたでしょうが、内定が取れたと言う事は好感触だったのではないかと。

給与は上がった?

多少上がりました。前職では残業代が出なかったので、そちらも考慮すると更に上がっています。

そして退職へ

内定が取れた為、会社には退職する旨を伝えました。何故やめるに至ったのか、転職先の企業名等、全て正直にお伝えしました。辞めた今も関係は良好です。

随分長く努めた会社で今も思い入れがあります。

今後、何かしら恩返し出来たら…いいですね。

終わりに

記事を読んで頂いてありがとうございます。

結果、第一希望の企業に入る事が出来ましたが、この企業のみ受けていたら恐らく落ちていたと思います。記事の長さの都合で割愛しましたが、他の企業の面接では失敗もありました。その失敗経験があったからこそ第一志望の企業面接を成功させる事ができ、内定につなげる事ができたと考えています。

あくまで僕個人の例ではあるものの、
40過ぎで不安だけど、転職を検討されている
プログラマの方の指針の一つとなれば幸いです。

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