人造人間

平日は毎日仕事してる
事務作業だ
いつからか、機械の様に何も考えず手だけが動いてる。ぼーっとしてパソコンを見てる時さえある そういう時はいつも違うことばかり頭をよぎる
会社にとって良くない人間だなあ、とつくづく思うけど人手が足りない私の会社はそれでも私を必要としてくれているんだろう

いつからか自分の思考を共有できる親しい友達と仕事がしたいと考える様になった
その為には自分もこれだけは負けない、という強みを身につけなければいけないと思うようになった
それは一体なんなんだろうか 飽き性で継続する事が苦手な自分にできる事なんてあるのだろうか 私はずっと私と向き合わずただ過ぎ去る時間に流されて生きてるだけの凡人で、今までそれに気づき努力し、行動してきた誇りに思う友達の背中ばかり見てきた。
学生の頃からそれは当たり前になっていて、近くに独学でデザインをやっている友達がいた。
私はそんな誇らしく思う友達が近くにいる環境の中でも 逃げ続けただぼーっとその背中を眺めていた 今更私なんかが始めたって、、デザインに興味があったし、絵を描くことや身の回りにある素材を組み合わせて自分の中で面白さを見出す事が結構当たり前に好きだったし、楽しいと思っていた。でも時間が経つに絵をつれて描く事もしなくなり終いには努力なんて言葉から遥か遠い存在に自分はなっていた。
頑張る、とか、これから、とかいう言葉が苦手だった。就職活動の時にその波は一気に自分に押し寄せてきた
全く未来も思い浮かばず、やりたい事もない、そんな私を採用してくれる企業なんて当たり前に無かったし、私も諦めていた。訳もわからず何度も泣いたし、何もない自分を見つめ直したところで良いところさえ見つからずまた落ち込み、負の連鎖だった
ただ、ずっと住み慣れてた街を離れたくなかった気持ちと、その時いた恋人がいれば何となかなるだろう と信じ込み私は無人の状態で呼吸をしているだけの酸素泥棒だったんじゃないかな。そんな中で就職活動を続けて受かったのは地方の銀行。受かった時点で就職活動は辞めた。何でも良かった。とりあえず働く事ができるならそれでよかった。数年経って社会人としての経験をこなしたら、辞めて地元に帰り恋人と結婚してパートとかで働ければ万々歳。とか考えていた


でもそんな簡単に思い通りの未来を描けるはずなんてなかった。
初めから何も描けてない真っ白のキャンパスに白いインクで道のない道をひたすらに描いていたことに気づくのは社会人を経験して2年目の秋だった。

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