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MOIW2023が凄すぎたのでSideMのP視点で感想を書く

アイマス5ブランド合同ライブ「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023」がDay1・Day2共に凄まじいライブだった。
両日現地参加した者として私個人の視点で、出演者発表から当日の感想を担当・推しが集中していたDay1を中心に残しておきたい。

私は姫野かのん・眉見鋭心の担当Pで、岡村直央・橘志狼・桜庭薫・古論クリスを推しているSideMのPである。もふもふえんが好きすぎるので、もふもふえんPを名乗ることが多い。
他事務所だとシンデレラの速水奏・横山千佳、ミリオンの周防桃子・白石紬が好き。
基本的に触っているのはSideMだがアイマス系のアニメはほぼ見ているし、他事務所の曲もよく聞いている。デレステ・ミリシタは触っていた時期がある。ライブも時々見る。

当日まで

出演者が発表されたのは10月中旬の生放送。
その時点で両日の出演者は9割方発表されたのだが、この時点で発表されていたSideMのDay1の出演者が

天道輝←我らが赤にしてセンター。
Jupiter←センターユニットの一角にして実質SideM誕生のきっかけ。
C.FIRST←新生センターユニットの一角。
もふもふえん←この並びの中にもふもふえんを???!!??!!?!

もふもふえんはこの生配信の直前に開催されたSideM7th愛知公演day2でメインMCという大役を果たしたばかりであった。
出演者発表時の私はまだその余韻が残っている状態だったので、完全に寝耳に水である。そもそもSideM単独以外のイベントにユニット単位でもふもふえんが出るのは史上初のことである(特別編成でメンバーが出たことは何回かある)。
トリプルセンター、もといトリ天がいる中で彼らとかなり毛色の違うユニットであるもふもふえんがいるというのは担当Pとして不安と闘志が半々くらいという感情であった。
今回のもふもふえんからの出演者である矢野(直央役)・古畑(志狼役)両氏のパフォーマンス精度に対して私は周年ライブ初出演の2ndの頃から絶対的な信頼を置いている。古畑さんは東京ドームで開催されたバンナムフェス1stでWTスペインチームとして出演した経験もある。それでもユニットとしての東京ドームは初である。「勝てーーーーーー!!!!!勝てるぞ!!!!!!!!」と何かに勝って欲しい気持ちでいっぱいであった。
あとシンデレラのU149、ミリオンのTintMe!、シャニ唯一の小学生アイドルを擁する放クラも同日であったので「これは小学生コラボが『ある』な……」とは確信した。
その後に追加でBeitの出演が発表された時私は勝手に凄まじく安堵していた。もふもふえんとBeitはズッ友(モバP並感)。

それからしばらくしてライブを五日後に控えたタイミングで、合同ライブでのコール解禁が発表された。
久々に声を出してアイドルを応援できることだけでなく、クラファや九十九一希役の比留間さんにようやく声を物理的に届けられることも嬉しい。それでも久々のコール解禁ということで不安も大きい。
何より場の空気を台無しにするような厄介が暴れたりしないかという懸念が非常に大きい。
(デレを含めた女性声優系の現場にコロナ前の一時期行っていたのだが、当時からそれらと比べるとSideM現場は厄介との遭遇率が低かったので余計にそう感じていた)

で、当日。

私は毎年末年始にウルトラマンのイベントのため東京ドームシティを訪れてその度にドーム前で「ここに立つ315プロのアイドルを見たいなあ」と思っていたのだが、そんな見慣れた場所であるドーム前がアイマスPだけでいっぱいになっている光景はなかなか感慨深いものがあった。
ライブ前にお会いした同僚Pとは基本的に「楽しみだけど何をやるのか全くわからない」「コール覚えてるか不安」という話をした気がする。

SideMはアイマスで唯一男性アイドルということもあって、合同ライブの場で受け入れられるのかという不安はあるにはあった。だがその不安はキャストや日頃からSideMを運営しているスタッフ達の方が大きい筈で、であればSideMのPとしてSideMのターンでは死ぬ気で盛り上げてプロデューサーはここにいるぞと伝えるしかない。私はそのためにブランドペンラを買っていたが、声出し解禁ということでこのASOBISTAGEでしか見たことないペンラを振りながらコールも全力でやるしかない……開演30分前にもなるとどんどん繋がりにくくなってTwitterのTLも見れなくなったスマホと共に勝手にそんな覚悟も固まっていった。

Day1の座席は1階スタンド前方、メインステージをほぼ正面から見ることができて結果的にかなり嬉しい席だった。誰がどこにいるのかギリギリ肉眼で視認できるし、フロート曲の時もかなり見やすかった。

さて、場内が暗くなり、お馴染みの提供読みからライブが始まる前に小鳥さん率いる事務員の皆さんからの前説が入る。うちの事務員である山村の顔を見るだけで安心する自分がいた。今日も可愛いぞ山村。

ライブの開幕を飾るのは天海春香ちゃんのあまりにも有名な台詞「ドームですよ、ドーム!」。これを聞きにきた!!と否応なしにテンションが高まる。
メインモニターに表示されるライブのロゴ、そして始まる歌マス。歌マスの、最初の曲とは思えないくらい歌詞が尖りまくっていると何度聞いても思う。この曲を十何年も歌い続けてきた765ASの皆さんの立ち姿があまりにも風格がある。カッコよすぎませんかね。
それから各ブランドの自己紹介として全体曲が1コーラスずつ。
SideMからはDRIVE A LIVE・通称ドアラ。SideMにおいて実家のような安心感という言葉がこれほど似合う曲もない。「今回がコール解禁後初披露になる曲もあるだろうしコール出来るかな……」という不安もあったがドアラに関してはコールが完全に体に染み付いている。天道輝の「一緒に(歌って)〜!」を久々に聞くことができてもうこの時点で泣いていた気がする。

さて、結論から言うと事前のあらゆる不安が全部吹っ飛んだくらいにめちゃめちゃ楽しいライブだった。
だが以降のライブ本編について全てに触れるのはちょっと大変なので、特に印象に残った場面をいくつか掻い摘んで書いていこうと思う。

あらゆるセトリ予想をぶっ壊した初日序盤ブロック

とは言えここのブロックはあまりに衝撃が強すぎたので全曲触れたい。
ユニット曲はいきなり放クラのビーチブレイバーから始まった。有名曲ゆえ知ってはいたのだが、どうやらこの曲はコール解禁後初披露だったらしいと後で知った。メインモニターにコール表示されてたとはいえあんなにコール揃ってたのに?!
1番は放クラのオリジナルメンバーでの歌唱だが、1番が終わるとぞろぞろ人数が増えた。
その中になんかすっごい見慣れた青い衣装の人達がいることに気付く→サイドモニターに追加メンバーが映る→やっぱりBeitだ??!?!!?!!!!
そう、このライブ、「現地のメインステージ左右に配置されたサイドモニターに曲名・ブランド名・歌唱メンバー全員が表示される」というとんでもない親切設計だったのだが、それはそれとして。
コール禁止で特別編成ビーチブレイバー聞かせるつもりだったんかこのライブ?!??!??!!!!!!!!と私はひっそり戦慄しながら死ぬ気でコールした。

いきなりエンジン全開で盛り上がった1曲目、続いてU149のドレミファクトリー!が始まる。やはりもふもふえんPとしては小学生コラボを期待せざるを得ない。
そして1番が終わると一気に人数が増え、ステージは5ブランド年少組アベンジャーズみたいな様相を呈していた。やよい・亜美真美は小学生ではないが身長149cm以下と後で知ってなるほどと膝を打った。
個人的に直央と志狼が2番の歌い出しを思い切り原キーで歌ったときに場内が沸いたのめちゃめちゃ嬉しかったしムビマスの後方腕組み冬馬みたいな顔になっていた。そうだそうだ、凄かろう。この人達ユニット曲の仮歌が女性だった逸話もあるんだぞ。ちなみに矢野さんは高音を維持したまま歌う秘訣についてDay1同時視聴会のオーコメで「魂です」と語っていた。矢野さんの声は心なしか年々高くなっているような気がするので今後も声帯を大事にしてほしい。
ステージのアイドル達はひたすら元気いっぱいだしとにかく馬鹿楽しかった。とはいえドレミファクトリー!のコールを覚えきれていないままだったのが若干の心残りなので次があったら完璧にコールするぞと決意した。
全体的に歌割りも天才だった。というかコラボ有りの曲全部歌割り強かった。歌割りへの考察と妄想が捗りすぎる。

ドレミファクトリー!が終わって流れて来たのはなんともふもふえんの最新曲・はるかぜバトンのイントロ。
さて、合同に現地あるいは配信で参戦したSideMのPにおかれては今回もふもふえんが披露する曲はうぇるかむ・はぴきらパーク!で予想していた人が多いのではないかと思う。
私の予想の根拠としては2点。「盛り上げ担当そして代表曲としてはぴきらがあまりにも強い」、そして「最新曲のはるかぜバトンは初披露の7th愛知day1でトロッコ曲のため振りが付いていなかった」である。
はるかぜバトンはもふもふえんには珍しいしっとりした楽曲なので、合同に持って来るとは思わずびっくりした……し、3DMVで親の顔より見たダンスをめちゃめちゃ踊っていた。いつの間に振り入れしてたんですか?!「そのブランド・ユニットが単独ライブでやってなかったこともどんどんやっていく」という気概をここで見せ付けられた。
年少コラボはさっきやっちゃったし2番からは誰が合流するんだろう……と思っていたら、ここで現れたのはCleaskyの2人。天才の発想か????
はるかぜバトンはもふもふえんの曲としてはキーが低めの曲なのだが、それをオク上の朗らかな声で歌うエレナ・原キーで優しい低音を聞かせてくれた美也がはるかぜバトンに新しい表情を見せてくれた。
もふもふえんが人気子供番組を冠番組としている背景もあってクリスカの「歌のおねえさん」感がすごくしっくり来た。
あと間奏での掛け合いとか完全にコミュの最終節のやつじゃん!コミュをくれコミュを!

そしてはるかぜバトンが終わり次はクリスカの持ち歌である虹色lettersかと思いきやなんと次に流れてきたのは765ASの名曲shiny smileのイントロ。それもノクチルとのコラボで丸々、爽やかなカバーである。
夏のビーチで楽しくはしゃいで遊んでいた友達と別れる日が来ても笑顔で一歩踏み出し、新生活に爽やかに踏み出す──そんな存在しない記憶がここまでのセトリで脳裏に溢れ出した。

なるほど今回はこういうのもありなのか……!と思っていたところに流れてきたイントロはなんとSideMの夏時間グラフィティ、しかもオリメンの一角であるBeit不在で、いちポム・放クラでのフルカバー。
夏時間がコールありのライブで披露されるのが四年ぶりとかなのでコールほぼ忘れてるかと思ったけど己の魂に染み付いてる記憶を信じた。
オリメンも元気いっぱいメンバーのこの曲だが、このカバーも負けず劣らず元気いっぱい。特に未来・果穂の各ユニットセンターはこの曲にめちゃめちゃハマっていた。最後にポーズを決めて写真を撮る夏時間お馴染みの演出も踏襲してくれていたし、そこでSideMポーズをしていてくれたのも嬉しい。
そしてこの時点で私は確信した。「このライブ、セトリ予想しても無駄だな」と。

このブロックのラストを飾ったのはなんと765ASによるReason!!のカバーである。この曲、当時のアイマス4ブランドを想起させるフレーズが歌詞に散りばめられているだけでなく「輝きの向こう側へ」というド直球フレーズがある。
アニマスからのムビマス、Episode of Jupiter、アニエム本編の流れを知っているともうこのカバーで泣くなと言う方が無理だ。
間奏で「輝きの向こう側へ!」と春香が叫び、そこから大サビの同フレーズを歌ったことで「自分は歴史を見ているんだ」と胸にクるものがあった。
曲が終わってからもしばらく拍手とどよめきが鳴り止まなかった中で入って来たMCがSideMチームなのも「流れ」を感じてアツかった。

もふもふえんの圧倒的ポテンシャル

さて、もふもふえんというユニットのパブリックイメージは「可愛い」「元気いっぱい」だと思われ、楽曲も基本的にそういったものが多い。そのためにDay1にもその系統の曲を持って来るものと私は予想していた。
一方で作中で彼らのファンである子供達にとっては「かっこいいお兄さんアイドル」でもある。はるかぜバトンではそんな子供達に向けた包容力を感じさせてくれる。

それだけではなく、直央と志狼の二人は時々、妖艶な側面をゲーム内イベントのカード絵やユニット以外の楽曲で見せて来ることがある。そして基本的にそれら全てを「演技」で表現している、表現力おばけなのである。(直央は完全に演技、志狼は一部天然でやっている旨はモバ初期から仄めかされている)(ちなみにかのんの場合そちらの方面はほぼ封印されている。妖艶に見えるかのんのカード絵はだいたい長命の人外役である)
なんと今回の合同ライブ、単独ではあまり触れられない彼らのそんな側面にすごい勢いでフォーカスしてきた。

個人的に激アツだったのがエージェントの時だ。
この時現地ではモニターをほぼ見ていなかったためにアーカイブで初めて確認したのだが、直央が思いっ切り「チャオ☆」していた。しかも「チャオ☆」で一回下ろした手の勢いをすぐ「バーン☆」に使うという欲張りセット。
伊集院北斗に憧れていることを公言している直央だが、ライブでここまで北斗を意識したパフォーマンスをすることはほぼ無かったので気付いた時自宅でブチ上がってしまった。
エージェントはアラサー世代インターネットオタクの義務教育だと勝手に思っているのだが、その曲をSideMが歌う日が来るとは夢にと思わなかったしその中にもふもふえんがいるとはモバエム始めたての私に話しても全く信じてもらえないと思う。エージェントのサビを皆で歌えたのも良かった。ありがとうあの頃ニコニコ動画に入り浸っていた自分。お陰で大好きなアイドル達と一緒にエージェントを歌えた。

今回の合同でもふもふえんが参加した曲は全体曲を除くと4曲。
元気いっぱいなドレミファクトリー!、包み込むようなはるかぜバトン、キュートでクールでパッションなエージェント、セクシーなTulip。
ちょっとびっくりするくらい「直央・志狼の表現の振り幅の端から端まで」である。合同ライブでこんなに見せてもらっちゃっていいんですか。

いやあ〜〜〜〜〜〜他事務所Pどころか同じ事務所の同僚達にもバレちゃったな……もふもふえんは「全部」出来るんだぜ……。
それはそれとして直央と志狼のTulip1番分割シンメなんてねで崩れ落ちたし隣の765Pの方に「えっ?!」って感じでめっちゃ見られた。ご迷惑をお掛けしました。
そもそもTulipは私がシンデレラで好きな速水奏ちゃんがオリメンのセンターを務めていることもあった元から大好きな曲だ。
更に当日そこに至るまでのセトリが強すぎて頭がふわふわしており(直前のアンデッド・ダンスロックの世界観も凄すぎた)、流れて来たTulipのイントロでキーが変わっていることにすら気付かずどの子が歌うんだろうと普通にわくわくしていた。SideMと気付いた瞬間に当日イチの悲鳴が出たしその中にもふもふえんがいるし担当の眉見もいるしセンターが北斗なのは納得すぎるしでもうしっちゃかめっちゃかだった。大変なことになっているのは私だけではなかったようで、あの時のドームは本当に揺れていた。
生まれつきの小悪魔は天使に見える……それってDOUBLE WING LIVE……ってコト?!

DOUBLE WINGLIVE:モバエムのイベント。Wともふもふえんがそれぞれ天使か悪魔に扮してライブした。志狼は天使で直央は悪魔だった。

話は逸れるのだが、私は「もふもふえんは3人揃えば最強の仲間だがそれはそれとして直央と志狼の設計思想はシンメ」だと常々思っている。
アイドルになる前の子役時代から志狼は、天才子役と持て囃されながらも臆病な性格の直央をライバル視し続けていた。志狼がアイドルになったのは先にスカウトされた直央に対抗心を燃やして自身をプロデューサーに売り込んだことがきっかけである。
かのんは彼らとは全く別のルートでスカウトされて来たので、アイドルになる前からこの2人と深い面識があったわけではない。ただアニメ版やサイスタだと直央や志狼の出演していた番組にかのんがゲスト出演していたりと、この辺りは媒体によって多少の差異がある。
もふもふえんとして活動する中で直央もまた志狼に無自覚なライバル心を抱くようになりながらも直央は志狼のことを心の底から自分より凄い存在だと認識しているので「自分なんかが本当に志狼君のライバルで良いのか?」というこれまた無意識の思いが彼の無意識に蓋をし続けて、志狼からライバル視されていることにすら長いこと気付かなかった。モバエムだと直央が志狼にライバル視されていることに気付くのになんと4年かかった。
2人だけだとどこかぎこちなくなりそうな面も多々ある直央と志狼の2人を、最年少ながら面倒見が良くマイペースなかのんが繋いでいる側面もあったのかもしれない。
ここまではあくまでモバエムの話なので、サイスタで直央と志狼の関係性がどのように転んでいくかはまだ分からない。
ただ直央と志狼の関係の発端はアイドルになる前からのものであり、特に志狼にとって直央の存在は完全に「理由あって」の「理由」の部分である
シンメだろ……これは……。
ついでに言うと、ホビアニや少年漫画において個人カラーが赤のフィジカルタイプと個人カラーが青系統のインテリタイプは基本的にライバルだしシンメ。ビークロもそうだった。

無論もふもふえんのセンターは直央であり、3人揃っている時に立ち位置としてシンメになることはほぼない。
だが2021年以降の周年ライブでユニットのキャスト3人が揃わないため直央と志狼の2人でステージに立つ状況が続いている中、演出として「直央と志狼のシンメ力を見せる」という方向性はあるように感じる。
キャストを見ても、もふもふえんの声帯実装当時は矢野・古畑両氏は声優としてのキャリアがかのん役の村瀬歩さんより短いという事もあり、声帯発表の生放送から2ndにかけての頃など初期はトークでも村瀬さんが2人を引っ張っていることが多かった。だが両氏ももふもふえんのキャストとしてステージを重ねる中でどんどん頼もしさを増して行き、両氏が舞台畑出身ということもあって最初から高かったパフォーマンス精度もいっそう磨きが掛かっている。
無論そうせざるを得ないという状況もあるかもしれないが、2人だけでステージに立った時でも圧倒的な存在感を示せるだけのパワーを両氏が得ているのは間違いないと声帯が付く前からのもふもふえんPとしては心の底から思うわけである。2人の頼もしさが高まれば高まるほど、ここに村瀬さんがまた入ってパーフェクトもふもふえんのパフォーマンスを見れるようになった時とんでもないことになるぞという確信が持てる。

つまり私は直央と志狼のことをシンメだと結構な確信をもって考えているし、そこにはキャスト両氏の存在も非常に大きい。
そのシンメとしての力を今回の合同でも臆することなく見せ付けてくれたし、それでこそ「315プロ最年少ユニットだが、平均芸歴最長クラスのもふもふえん」であると思う。
そして彼らはシンメではあるが、常にかのんの存在を念頭に置いた上でシンメであってくれている。アイ MUST GO!でカメラの前に来た時にかのんのポーズをやってくれた時の2人の笑顔は一生忘れないと思う。

C.FIRSTにやっと届けられた声

眉見Pとしてはここに触れない訳にもいかない。
クラファは2021年にサイスタから初実装されたアイドルであり、声出し解禁ライブは今回が初めてである。
SideMのキャストの中で平均年齢の最も若いユニットながらも、配信ライブでの堂々としたパフォーマンスお披露目・6th・7thと着実に経験を重ねてからの東京ドームである。

初披露となったTrue Horizonはトリ天の歌声の重なりやセンターが次々入れ替わる振り付けが本当に素晴らしかったし、終盤でメインモニターにしっかり16ユニット分の星が映し出されているのを見て泣いた。
天峰役の伊勢さんは昨年20歳になったばかりでつい先日までSideMどころかアイマスキャスト全体の最年少であった(現在は更新されている)。天峰秀というアイドルも、新たなセンターとして世に出てからまだ2年と経っていない、SideMの歴史の中で見れば若いアイドルである。
伊勢さんがそんな天峰を背負い、天道輝役の仲村宗悟さん・天ヶ瀬冬馬役の寺島拓篤さんというSideMのダブルセンターとして長くSideMを牽引してきた上にパフォーマンス力もずば抜けて高い2人と堂々並び立っている姿があまりにもかっこよく頼もしい。今でこれなら2年後のSideM10周年やもう5年後10年後はどうなってくれるんだという期待が今から止まらない。

We're the oneはもうライブでも何回もやっている曲だが、サイスタのユニット衣装Rでお馴染みのポーズと共にせり上がって「Come here」から踊り始める演出は今回が初めてだったりする。
クラファが経験した有観客ステージだとZOZOマリンスタジアム(最大キャパ約3万人)でのバンナムフェス2ndが一番大きな舞台だったところ、今回の東京ドームはそこから更に2万人以上増えている。それでも観客の多さにも怯むことなく堂々としたパフォーマンスを見せてくれた。カメラアピールとかもどんどん上手くなっているのを感じる。
途中から合流のメンバーもめちゃめちゃカッコよかった。特に真の「僕に任せて」にはグラっときた。

Day1を最も騒然とさせたと言っていいであろうSideMのTulipには百々人・眉見も参加していた。
サイスタのバレンタインイベからほとんど間を置かずにTulipを食らった百々人Pは生きてるのかこれ……?と思いながらもふもふえんPで眉見Pの私も満身創痍だった。
1番の「君のためにキスするために咲いている」で抜かれた瞬間に口角上げる眉見鋭心、やばすぎ。この子、この方向性もいけるんだな……?! サイスタの眉見SSRは今のところエレガント系かクール系で纏まってるけど4周目がセクシー系だったらどうしよう。それはそれと眉見は傘忘れた相手に長傘差し出して自分は鞄から折り畳み傘出して来ると思う。

からのTrancing Pulseでのトラプリ・ストレイとの△コラボ。これはもう激アツすぎた。元からアニデレで好きな曲ではあったのだが、ストレイの尖ったハーモニーとクラファの低音に支えられることでこんなに魅力が際立つ曲だったとは……!
全員スターリーフューチャーズ着用なのもあって見た目もめちゃめちゃバランスが良かった。
「自分に負けないよう」でしっかり拳を握る百々人が抜かれてたのめちゃめちゃ良かったな。

うちの事務所はやっぱり最高

もふもふえんとクラファの他にもやっぱりうちの事務所は最高だぜ!と叫びたくなる瞬間は多々あった。声出し解禁されてたので「315〜!」とはめちゃめちゃ叫んだ。
Day2は推し・担当がいない分普通にファンとして楽しみに行ったがこちらもめちゃめちゃ楽しかった。

Day1のSideMを語るうえで絶対に欠かせないのは冬馬くんだろう。春香とのGO MY WAY!! デュエット、スパイスパラダイスでのセンター、元961プロコラボのBRAND NEW FIELDにTrue Horizon、Transcending The Worldでのラップパートと大活躍であった。元961プロメンバーのBNFは北斗が美希と響を「フェアリーたち」と呼び込んだことや、美希と響のハイトーンボイスも印象が強い。最後に黒井社長ポーズをしてくれたのもエモさとコミカルさのバランスが良すぎる。Day2でZWEIGLANZも言っていたし寺島さんの念願でもあるが、961フェスは本当にやって欲しい。

輝はドラスタから1人での参戦ながらSideMのセンターとしての圧倒的な輝きと存在感を見せつけてくれた。特に赤の系譜での流れ星キセキは最高すぎた。春香・未来・輝と、それぞれに全く違うタイプながら全員が各ブランドの「圧倒的センター」であるという強さ。「そして最高のStar!!目指そう」で「315」のハンドサインからドラスタのユニット曲STARLIGHT CELEBRATE! の星を描く振りをやっていたのがもう良すぎた。配信アーカイブではあまり映っていなかったのだがドームの天井に流れ星が沢山流れる演出も印象的だった。

個人的に特に驚いたのは、Day1でもふもふえん同様に単独イベント以外へのユニット単位出演は初である中で最新にして新機軸のPlatinum MASKを持ってきたBeitである。Beitといえばスマイル・エンゲージがあまりに有名なので、私もてっきりスマエンをやるものと思っていた。そこにプラマスの妖しいイントロに合わせて椅子が生えてきたらもう悲鳴を上げても仕方ない。プラマスと椅子の組み合わせはただでさえ刺激が強いのに、今回そこに追加されたスターリー・フューチャーズと松明は禁止カードすぎる。

Tulipはもふもふえんやクラファのところでも言ったしなんどでも言うが、全体的にヤバかった。センターが北斗なのが分かりみ深すぎだし歌割りカメラ割も立ち位置も天才すぎ。
シンデレラではハンドマイクで歌っているところを今回スタンドマイクで歌っていたのも天才すぎた。もふもふえんもクラファも基本スタンドマイクに縁がないので助かる。
Tulipの時に裏でキャストもスタッフもえらく大盛り上がりしていた話をシャニの終了後生配信で聞けて良かった。逆にSideMからは聞けない話だ。
UO折れるテンションではあったがおかしくなっちゃってたのでUO折るのは完全に忘れてた。

Day2のSideMメンバーは可愛さや元気さをより強く押し出している選曲・編成だったように思う。
個人的に一番好きだったのはメドレーのキラメキラリでSideMから参加していた元気いっぱいの神谷。神谷、あまりにも何でも出来すぎ。

Pavé Étoilesはカフェパレホール組の安定感のあるお洒落なパフォーマンスに加えて「この曲で来るならコラボはアンティーカでは?!」という予想を見事に叶えてくれた。何気にこの曲のライブ披露はここがまだ2回目だったりするので、咲ちゃんのきゅんを現地で食らうのは人生2度目。何度でも食らいたい。

Plus 1, Good Day! は今回凄くやって欲しかった曲なので聞けて嬉しかったのだが、ここに元気いっぱいな女子達が加わることでいっそう元気が出るパフォーマンスになっていた。麗花さんと紗代子ちゃんやっぱめちゃめちゃ歌上手いな。

♡Cupids! は一希役の比留間さんの初歌唱に加えてバレンタイン間近かつ秋月家コラボということで、文脈のドカ盛りがアツかった。
Day1のサイバーグラス&りっちゃんもそうだが、りっちゃんは「ここにはりっちゃんしかいない」というポイントが複数あるのがずるくて強い。それだけりっちゃんがアイマス世界の架け橋となっているということなのかもしれない。

待ち受けプリンスの咲ちゃんも凄かった。可愛さで負けることなく全力でドームを沸かせていた。というかまず待ちプリの編成があまりにも可愛すぎたし、咲ちゃんと伊織のWセンターでの待ちプリとかもう最高すぎて駄目。最高すぎてショートした。

それと咲くは浮世の君花火で龍くん(元消防士)来い!龍くん来い!絶対龍くん来い!と念じまくっていたのでFRAMEが来た時は結構本気でガッツポーズした。

女子アイドルがSideM曲を歌うことでの新たな発見

今回はSideMのユニット曲でのコラボだけでなく、SideMの曲を他ブランドのアイドルがまるまるカバーすることも多かった。

個人的に印象的だったのはミリオンライブがカバーしたDay2のバーニン・クールで輝いてだ。何しろバニクルをミリオンのメンバーが歌ったことで「ミリオンの劇中劇曲にありそう」感が凄い。
ミリオンのメンバーはめちゃめちゃ歌が上手いのでバニクルを歌ってもそれくらいしっくり来るし、あの曲を最初から最後まで全力で歌える百万パワーは凄まじかった。Day2のミリオン本当に凄かった。
バニクルはSideM屈指の人気曲でもあるため、SideMの単独ライブだけでなく外部フェス等でもかなり多く披露されている。
昨年秋のイナズマロックフェスでもオリジナルメンバーの神速一魂によって披露されたが、ガンガンに拳を突き上げながらもバニクルの醍醐味でもあるコールは長らく出来ていなかったので、本当に久し振りに拳を突き上げながらコールすることができた。めちゃめちゃ楽しかった。2019年のバンナムフェス1stで神速がバニクルをこの東京ドームで歌ったことを思うとまたエモい。(勝手にエモさを感じはしたが私はそのバンナムフェスは資格試験と被ったので行ってない)(円盤は持ってる)

Day2で言うとベッチュアやムンナイがよく話題に上がるし私もその2曲でめちゃめちゃキャーキャー言っていたが、私としては黄色の系譜によってカバーされたFriendly Smileを推したい。
フレスマはSideMのメンタル属性アイドルの属性曲で私の担当であるかのんもライブで歌唱したことがあるのだが、「振り付けがめちゃめちゃ可愛い」という特徴がある。下は9歳上は31歳と幅広い年齢のメンタルアイドルは皆この曲で可愛いダンスを踊る。
黄色の系譜の女子アイドル達によって披露されたフレスマの振り付けは、オリジナルの振り付けとほぼ同じだった。それで勿論、めっっっっっっっちゃ可愛かった。
我々はこの曲を成人男性のキャスト達に踊ってもらってキャーキャー言っていたのか……!という今更な驚きもあった。単独でもそろそろフレスマ久々にやらないかな。うちの黄色もめちゃめちゃ可愛いんすよ。

SideMだけで他ブランドの曲を歌うにあたっても女子アイドル達だけでSideMの曲を歌うにあたっても、キーの調整やそれ用のインスト音源の作成など非常に手間の掛かっていた事と思う。だが、どちらのパターンにおいてもアイドル達が歌いやすいよう・アイドル達の魅力を引き出せるようにライブスタッフ達が全力を尽くしてくれたのだと思うととても嬉しかった。

夢は勝手にでかくなっていく

さて、このライブの感想としてよく「公式同人誌」「オタクの幻覚」といったニュアンスのフレーズを見る。
それは全くその通りだと思う。

Day1なら年少組のドレミファクトリー!や元961プロメンバーのBrand New Field、Day2なら出演している双子アイドル勢揃いO-Ku-Ri-Mo-No Sunday! やF-LAGSで秋月家な♡Cupids!といった見たかったコラボを直球で出して来た。
伊集院北斗率いるSideM軍団のTulip・菊地真率いるイケメン女子軍団によるムンナイ、シンデレラガールズのFairy Taleじゃいられないという相当強火な妄想を拗らせたオタクが考えたようなカバーもあった。
特にDay2のココロ☆エクササイズと恋のHamburg♪は、ココロ☆エクササイズを歌うFRAMEの妄想も恋のHamburg♪を歌う信玄さんの妄想も絶対どっかで見たことがある……となった。(恋のHamburg♪はMORで信玄役の増元さんが歌いたいと言っていたこともある)

オタクの幻覚とは基本的に「夢」なのだが、その夢をめちゃめちゃに叶えていくスタイルのライブだった。
あまあまコンビのごまえーデュエットが夢じゃなかったら何なんだと思うし、スパイスパラダイスのセンターにいた冬馬も夢すぎる。
かと思えば、時にはその夢すらも凄い勢いで越えていくコラボ・シャッフルの連続だった。あんきら!?狂騒曲に参加するF-LAGSなど合同ライブがなければ恐らく誰も考えなかったわけで。

だが同時に公式でこんなとんでもないライブをお出しされてしまったので、「こんな組み合わせも見たい!」という夢がもっと膨らんでしまう。
私の強めな願望としては眉見を含めた映画好きアイドル達にプライヴェイト・ロードショウを歌ってほしい。あとかのん・伊織・あんずでうさぎ繋がりのラビットファーも見たい。歌詞がエッ…すぎてかのんは駄目かな。駄目な気がしてきたな。あとうちの事務所でラ♥ブ♥リやるとすると円城寺道流・姫野かのん・花園百々人みたいなプロデューサー好きなの隠さなさすぎ編成になると思うのだがいかがだろうか。
他事務所のアイドル達に歌ってほしいし他事務所Pに聞いてほしいSideM曲もまだまだ沢山ある。ミュージアムジカ、Happy's Birthday、GO NEXT、Change to Chanceが特におすすめ。

そんな感じで、夢は勝手に膨らんで広がっていく。
夢はここで終わりではなく、この瞬間が今の最高傑作だとしてもまだまだ先へ続いていく。
Day1オーラスの「アイ MUST GO!」、Day2の「M@STERPIECE」という選曲から、勝手にそんなメッセージを受け取った。
マスピといえばDay2のマスピの銀テ発射のタイミングが完全にムビマスと同じだったの最高だったし、まさしく輝きの向こう側へ行くためのライブがこのライブだったのかもしれない。

この合同ライブはスケジュールが非常にタイトだったという話を記事で見たが、そんな中で各ブランドの担当者の叡智を集結してここまで完成度の高いライブを作り上げたことに拍手したい気持ちでいっぱいである。
今回の合同ライブは本当に楽しかったので絶対にまたやってほしい。毎年は難しいかもしれないので、隔年とかせめてアイマス20周年くらいにでも。
次の合同に出て欲しいアイドルも沢山いる。
個人的には、SideMから今回出演した以外のメンバーだと他事務所Pに是非WとAltessimoを見て欲しい。
次の合同を待たずにもっとSideMのライブが見たい人には、円盤が出ている中では一番新しい6thツアーを見て欲しい。一気に美味しいところをつまみたい人には4thライブやバンナムフェス1stもおすすめだし濃さでは3rdツアー、合同で最新のSideMを見た人には是非原初の1stや2ndも見て欲しい。

あとSideMのPとしては(間に朗読劇イベントもあるけど)次の周年ライブがめっちゃ楽しみになったので、8thライブの情報をお待ちしております。


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