国が定める「指定野菜」昇格の歴史。50年前に法律で初めて指定された6つの野菜…そこから15種になるまで
国が法律で定める「指定野菜」という制度があります。現在14品目が指定されていますが、そこに半世紀ぶりにブロッコリーが加えられるとニュースになりました。
ブロッコリーが「指定野菜」に昇格へ ジャガイモ以来、約半世紀ぶり:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASS1Q6QX3S1QULFA021.html
指定野菜とは
指定野菜とは、国民の消費が大きく、国にとって重要だと考えられて、野菜生産出荷安定法という法律によって指定されている野菜のことです。
現在、キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ばれいしょ(じゃがいも)、ピーマン、ほうれんそう、レタスの14品目が指定されています。
1966年にできた法律で、その後何度も改正されていますが、1974年以降、「指定野菜」に追加された野菜はこれまでなかったということです。
そこにブロッコリーが半世紀ぶりに加えられます。
野菜の指定野菜と指定産地についておしえてください。:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0410/02.html
「指定野菜」の歴史
法律ができた1966年に指定された野菜オリジナル6 キャベツ・きゅうり・大根・玉ねぎ・トマト・白菜
野菜生産出荷安定法は1966年に制定されました。その時に指定野菜となった野菜は、キャベツ・きゅうり・大根・玉ねぎ・トマト・白菜の6品目しかありませんでした。これがオリジナル6です。
1967年 にんじん・ねぎ昇格で8野菜に
1967年の改正で、人参とネギが昇格しました。ジュビロとベルマーレ的な野菜です。
https://dl.ndl.go.jp/pid/2784197/1/32
1968年 ナス昇格で9野菜に
1968年の改正で、ナスが昇格しました。
1969年 レタス昇格で10野菜に
1969年の改正で、レタスが昇格しました。
1970年 ピーマンが昇格で11野菜に
1970年の改正で、ピーマンが昇格しました。
1971年 さといも・ほうれんそうが昇格で13野菜に
1971年の改正で、さといもとほうれんそうが昇格しました。
1974年 ばれいしょ(ジャガイモ)が昇格して14野菜に
1974年の改正で、ばれいしょが追加され、指定野菜は14品目になりました。
2024年 半世紀ぶりにブロッコリーが昇格して15野菜に
2024年の改正で、ブロッコリーが追加されます。
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