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境界カメラ 田中花子はもう追わない

復活した【テラコーの妄想推理ドキュメント】もうご覧になられたでしょうか。
検証班の挙げた説に対するテラコーの感想が多く語られてましたね。
やはり現状で線上に浮かんでいる人たちの中にあてはめるのはどうにもしっくりこない様子。
そもそも相関図に居るとした前提そのものが仮定ではありましたし、その枠外ともなると・・・これ以上の推測は難しい様に感じます。
テラコーからも「田中花子はもういいじゃないか」という言葉がありましたし、それを受け『田中花子』に対する考察はこれが最後となります。

まぁ今回は考察という訳でもなく放送中のコメントやテラコーの発言から気になったものを少し掘り下げてみようかなと。
それこそ妄想ですね。

コメント「田中花子という言葉を言わせたい?」


流れていたコメントの中で何となく琴線に触れました。
発言者の考えとは全然変わってくると思いますがこの言葉から浮かんだのは「田中花子を花子さんにしたかったのでは?とは言え貞子にしたいのではない」というもの。
なんのこっちゃとお思いでしょう。
要は『田中花子』という『都市伝説』を作り出そうという意図があったとしたら?

ディレクターが失踪し制作が打ち切られた映像作品、その取材ビデオが謎の人物から送られてくる。
今回で言えば不思議と恐怖が詰め込まれた心霊映像に並び、その背後にいる謎の人物である『田中花子』に注目が集まりました。
調査が進んでなお正体が分からない『田中花子』という存在は事実とても魅力を秘めており、まったく姿が見えてこないにも関わらず強い存在感を持つため多くの視聴者が正体に迫ろうと様々な説を提唱しました。
このような存在は都市伝説足りえないでしょうか?

我々が好んでみる心霊ビデオの定型の一つが「投稿者から制作会社に送られてきたビデオ」というものです。
その新たな形を作り出そうとした人物がいたとしたらどうでしょう?
何らかの形で処分されたり、撮影者に起きたアクシデントにより紛失した所謂ファウンドフッテージの映像の数々。
どこからかそのような映像を集め送ってくるホラービデオ界のフィクサー。
そしてそれを調査するスタッフ。
つまり今回の【境界カメラ~ナリモトD失踪事件~】は『田中花子』ブランドのNo.001という位置づけであったなら?
もしも有馬Pやテラコー、坂井田さんら業界人達が仕掛け人であったとしたら、獄門帳の再開それ自体も目的の一つではあったかもしれませんが、そこにもう一つ新たな仕組みを組み込んだのかもしれません。
今回の放送で「田中花子は別に悪い事はしてない、恨みを向ける相手ではない」という話が出ました。
そこが「貞子にしたいのではない」という点ですね。
送り付けたビデオによって呪いが広がったり、悲劇が連鎖したという事象は起きていない今回。
これにより『田中花子』は謎多き人物であるが世を呪ってビデオをばらまいている訳ではないという認識になります。
こうしておけば『田中花子』から新しいビデオが送られてきても安心(?)して調査ができ、またそこまで『田中花子』自身は追わずとも新しい作品は作り続けることができる点が優れています。
まぁこの考えは前回挙げた〈動機〉や〈手段〉の話でいうなら相当薄いんですけどね・・・
ナリモトの廃墟映像が出てこない辺りも含めてやはりスタッフ勢に当てはめるのは難しいです。


そこで途中までは同じ方向ですがもう少し別の切り方をしてみました。
本当に『田中花子』という心霊コーディネーターならぬ心霊ビデオフィクサーとも言うべき存在が誕生した可能性です。
集めた数々の映像を世に出す手法としてネットではなく心霊ビデオの業界を選び、各社に送り付ける。
「『田中花子』からのビデオはエル・エーだけに届いたといつから思っていた?」なんて状態かもしれませんよ?
もしも既に他社の作品で我々が見た投稿映像の中に『田中花子』が送った映像があったとしたら・・・
これは制作側が仕掛けるのとは違う「様々な心霊映像を持ち、色んなチームに送りつける謎の人物『田中花子』」という形での都市伝説ですね。
この方向性の妄想だと、前回まで〈動機〉部分でネックになっていた「何故ナリモトの廃墟映像を送ってこないのか」にも多少の説明はつけれます。
この仮定の『田中花子』であれば、その廃墟映像はまた別の会社に送っちゃえばいいからです。
境界チームにはVHSと取材映像だけ送っておけば十分だろう、廃墟映像は「フェイクドキュメントを取ろうとしたら本当に幽霊が映った」という一作品として別のところに送ろう。という風に判断したのなら追加ですら送ってこないのには理由付けができなくもない。

じゃぁ〈手段〉は?となると、これに関してもそもそもナリモトとは面識がなく偶然拾ったとう無茶な理論が通ります。
関係者から探すと説得力が薄いものばかりだった〈手段〉、何のことはない偶然ですw
とはいえこの説だと本人が拾った訳でもないです。
問題のVHSに起きた流れを思い出してください、投稿者Mのお父さんAがゴミから拾ったんです。
彼の場合は「AVが好き」でそういったビデオを集めていました。
投稿者Mの友達にも「そういった物が好き」な人がいるって話にもでてましたよね。
さて、同じように「捨てられたビデオからホラーだったり変な映像が映ってるのを探すのが好き」なんて人だって居るんじゃないですかね?
ある芸能人が「フリマで売られてる8mmとか写真のフィルムは面白いものが映ってるかもしれないので買ってみる」なんて内容の話をしてたことがあります。
リサイクルショップで買ったデッキに入ってたビデオに呪いが籠められてたなんて映画もあった訳ですし、そういう場所で買ったり拾ったりした映像をコレクションする人が居そうじゃありません?
さらにそういう人から高値で映像を集めるマニアが居たとしたら。
『田中花子』心霊ビデオフィクサー説いかがでしょう。


もう一つ放送中に気になった話。
テラコーが話していた

「『田中花子』はずっと見てるんじゃないかな?」
「リスナーにいるんじゃないか」

というもの。
これは他の方も色々と考えることがある発言だったのでは?
自分はこれに加えて「『田中花子』は霊障大丈夫だったんだろうか」という話も合わさり一つの妄想が浮かびました。

ビデオを入手した〈手段〉はフィクサー説と同じ物と思ってください。
ただこの場合は拾ったのが本人でもいいです。
『田中花子』はホラーが好きなんですよ、そしてニコ生ホラー民かもしれません。
発売されている心霊画ビデオに飽き足らず、いつからか心霊ビデオやそういった物が映っていそうなビデオを拾ったり買ったり、人から譲ってもらったりしているうちに一つのHDD内に保存してあったとある映像を見てしまいます。
一緒に保存してあったファイルからそれは新米Dが撮影した心霊調査ビデオであり、最後に廃墟を撮影した物であった事が分かります。

さて、テラコーが「ナリモトが撮影した2体の霊が映った映像は世界で二人、ナリモトと『田中花子』しか見ていないはず」という話をしていましたよね?
ここからが本題です。
ナリモトに起きた何らかの霊障ですが、その後の調査も含め3度も廃墟を訪れたイカワ氏には何も起きていないのにも関わらず何故ナリモトだけがそこまでの不調を訴えるのか?
ここから「ナリモトは廃墟に行ったから霊障に遭った訳ではなく、自分が撮った映像(そこに映る霊)を見たから霊障に遭った」というのが考えられます。
という事は『田中花子』もまた何らかの霊障を受けてしまったのかもしれません。
もしかしたらお祓いをしたかもしれませんがナリモト同様に効果はなかったのでしょう、さらには外にでるのも怯えるようになった。
「どうにかならないか」そんな思いを抱いた『田中花子』が思いついたのはいつも見ている心霊ビデオです。
そう、「もう一度調査をしてもらえばいい」と考えたのです。
映っていたのは本物の霊現象だったが何らかの理由があり廃棄されてしまった映像。
現状このままでは完成されることはないが、新たに調査チームに送ることで怪奇現象が解決し自分に及んだ霊障も解消されるかもしれない。
そんな一縷の望みに賭けたとしたら。
どこに送るのか?という選択肢はあったかも知れませんが、HDD内のデータや映像からエル・エーが関与していると分かれば「捨てた人間もいるようだが、既にある程度調査が進んでいたのだし一から他の所に任せるよりは」と選ぶのではないでしょうか。
もしも調査が進み事態が解決したとして、自動的に『田中花子』の身に起きた霊障が消えない場合も十分に考えられます。
そうなれば長い調査期間・それらを加工しビデオが発売される迄という気の遠くなる様な時間を過ごし、ようやくそこで名乗り出て霊障の対応をさせる。
そんな覚悟をしていた訳ですが、なんとエル・エーは専用のチャンネルを作り随時事件を追っていくと明らかにしたのです。
『田中花子』からしてみらば何とありがたい事でしょう。
【境界チャンネル】入会待ったなしです。
自分が見た取材映像には映っていなかったスタッフの確執や奔走するテラコーの姿に、いつしか自身を襲う霊障も時折忘れる程に一ユーザーとして放送を楽しみ始めたりしたかもしれません。
廃墟の謎が判明していき、自分の霊障も解消される可能性が出てきたらそこで改めて正体を明かそうと今も調査の進展をニコ生を通じて追っているのかも。
もしかしたらあなたのツイッターにリプライ送ってたり?
イエーイ『田中花子』見てるぅぅぅ?v

この「『田中花子』リスナー説」の場合も〈動機〉部分でネックになっていた「何故ナリモトの廃墟映像を送ってこないのか」の説明は簡単ですよね。
まさに「呪いのビデオ」と化してしまっているために、これ以上被害を出さないように手元で保管し続けているんです。


今後の調査はキリタニを追うのが主体となり、もしかしたら『田中花子』の正体は分からないままという可能性も出てきました。
しかし、多くの謎と魅力に包まれた『田中花子』という存在をそのまま忘れ去ってしまうのはあまりにも勿体無いとは思いませんか?
もしよければ次の調査報告までの間に皆さんもその正体を妄想してみてはいかがでしょうか。


ちなみに今日の放送も冒頭のシャカシャカした猫ちゃん音が気になりました(ΦωΦ)

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