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2021.05.22 八雲立つ

コロナ で帰省もできず、電車で宮島でも行ってみようかと目論んでいたんだが広島も緊急事態宣言をしてしまいボツ。
どっか行けるところはないかっと閃いたのが島根県。ここは罹患者も少ないし人混みを避ければよかろうと計画。

出雲大社は何度か行ったことがあるので今回の目的は須我神社。
ここは、出雲大社に祀られている大国主大神のお父さん、素戔嗚命が祀られている神社。神話の登場神様のなかでオイラが最も好きな神様なのだ。

「素戔嗚命」スサノオノミコトさんは天照大神の弟なんだけどお母ちゃんに会いたいっと神界で暴れまわり追放され出雲へ。ここで出会ったクシナダヒメを助けるためにヤマタノオロチと戦いその後、須我の地へとどまったというお話で、この時詠んだ「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣作るその八重垣を」が日本最初の和歌だそう。神様とは思えない傍若無人ぶりと正義と愛情がなんかいいんだよなあ。

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小雨もちょうど上がり八雲立つっという雰囲気でかなり満足した参詣となったのだ。さて次どうしようかとMAPを改めてみると結構鳥取近くまで来ているんだな。木更津時代の職場で一緒だったアクティブな関西おじさんからベタ踏み坂面白いでーっと聞いていたのでならばっと境港まで移動。

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眺めるとなかなかの坂具合、走るとベタ踏みとまではいかないが直線をひたすら登る感じでおもしろかったよ。

今回人ごみは避けたいので出雲大社はどうしようかと思ったんだけど、一応寄ってみて駐車場の込具合を見て決めようと思い移動。
すると空いてる・・。ラッキーとばかりに参詣。人も少ないのでじっくりと見て回り付設の資料館も小一時間ほど堪能させていただいた。

主祭神の大国主大神は、この地で豊かな国を築いていたが天照大御神のおばさまから国を譲れっと言われその使者と勝負で負け国を譲ったとのこと。
そのかわりに伊勢神宮に引けを取らない立派な神殿を建てることを許されたそうだ。異常なまでにでっかいしめ縄は、これ以上オレの邪魔すんなよなって意味の結界だという解釈は納得なのだなあ。

そんで、打ち負かした使者っていうのが、去年参詣した鹿島神宮の武甕槌命(タケミカヅチノカミ)だというのがもうたまらないのだなあ。ネットもない交通の便もない時代に日本各地を壮大に結ぶハナシが語り継がれていることがファンタジーなんだよなあ。転勤のおかげでそんなハナシを各地で繋ぐ旅ができるのもいいもんだ。

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などと思いをはせているとお腹が減ってきた。なのでここは出雲蕎麦と忘れてならない出雲ぜんざいなのだ。別盛りだと食べ切れないよなあと思っていたらちゃんとセットがあった。うれしや。挽きぐるみの田舎風そばがひんやりとうまい。

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やっと晴れてきたのでちょっと予定を変更し、いなばの白ウサギの浜でも眺めつつ日本海側を下りながら帰ることにしたのだ。
本当は一泊して、足立美術館の日本一の庭園とかも行ってみようと思ったんだけどそれはまた次回だな。

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