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ミニ輪針編み比べ

みなさんは靴下や手袋などの小物を編む際、どのように編んでいますか?
私はもっぱら輪針=マジックループで編んでいたのですが、段ごとに目を移動する作業が少し面倒くさい…
また、マジックループだとどうしても、編み始めの部分に隙間が空いてしまったり。

そこで、今更ながらではありますが、ミニ輪針を試してみました!

今回使用したミニ輪針はこちら。

  1. addi Sockwonder Lace 非対称輪針(25cm)

  2. KnitPro Fixed Circular Needle(25cm)

  3. Seelnit 非対称輪針(23cm)

商品名の後ろの「23cm/25cm」は針も含めた全体の長さです。

大事なポイント!針とコードの長さ

今回ミニ輪針を使ってみて一番大事だと思ったのは、右手に持つ針の長さ
左手の針はあまり動かさないので短くても支障ないのですが、右手の針は細かく動かすため、短すぎると非常に編みにくい!

右から1.addi Sockwonder Lace 非対称輪針 25cm/2.KnitPro Fixed Circular Needle 25cm/3.Seelnit 非対称輪針 23cm。すべて針長が異なります。

改めてごく普通の輪針(針長10~13cm程度)を使ってみると、私の場合一番動かしている指は薬指と小指なことが分かりました。

針長13cmのaddi Sock Rockets。
主に右手の薬指と小指で針を押し引きしている。

その上、手が大きいので、短すぎる針ではスムーズに針を動かせません。

針長6.8cmのaddi Sockwonder Lace。
かろうじて薬指まで。小指は全く使えない。

かと言って、針が長ければ長いほど良いのかと言えばそうではなく。

輪針は2本の針の長さの合計がコードの長さを超えてしまうと、コードが突っ張って編むことが出来ません。
(ここでのコードの長さとは、針を含めないコードのみの長さの事です。)

一体型輪針であれば2本の針の長さがコードの長さを超えているものはもちろんないでしょうが、切替輪針をお使いの方で、短いコードを買い足そうと考えている方は、注意が必要です。

また、針の長さの合計がコードの長さを超えないまでも、コードの長さに近づけば近づくほど、スムーズな動きは出来なくなっていきます

そのため、針の長さだけでなく、針の長さとコードの長さのバランスを確認しましょう。


対象輪針か?非対称輪針か?

針の長さに付随したお話ですが、輪針には左右対称のものと非対称のものがあります。

対称輪針=2本の針の長さが同じもの
非対称輪針=2本の針の長さが異なるもの

先ほど触れた通り、輪針は2本の針の長さの合計がコードの長さを超えてしまうと、コードが突っ張ってしまうので編むことが出来ません。

つまり、コードの長さが20cmであれば、針の長さの合計は最高で20cmまで。対象輪針だと、1本の針の長さは10cmまでという事になります。

しかし非対称輪針であれば、極端な話あまり動かさない左手には5cmの針を、細かく動かす右手には15cmの針を、なんてことが可能になります。

これは編み方や好みによるところかと思いますが、私は断然非対称輪針をおすすめします!


以上を踏まえて3商品をレビュー!

本当に三者三様。好みによるところが大きいとは思いますが、
ミニ輪針のご購入を迷われている方、どのミニ輪針にするか決め手がないという方へ、少しでも参考になれば嬉しいです!

1.addi Sockwonder Lace 非対称輪針 (25cm) ★5

addi Sockwonder Lace 非対称輪針 (25cm)

こちらは当店でも扱っている addi Sockwonder Lace。
長い針が約6.8cm/短い針が約4.2cm非対称輪針です。
手の大きな私でも薬指まで入るので、持ちやすさは◎

左が短い針=約4.2cm/右が長い針=約6.8cm

靴下は細い針で編む場合が多いですが、メタル輪針なので折れる心配がなく、滑りも良いです。

針長計11cm/全長25cm(コードの長さ:約14cm)なのでそこそこ余裕があり、コードが突っ張ってしまうということはあまりありません。

2.KnitPro Fixed Circular Needle (25cm) ★4

KnitPro Fixed Circular Needle (25cm)

この中で最も先が鋭く、目の拾いやすさは断トツでした。

真ん中がKnitPro Fixed Circular Needle。鋭いのが分かります。

1.addi Sockwonder Laceと同様にメタル輪針で滑り良し&折れる心配なし

ただ、針は非対称ではなく、各約6.1cm

つまり針長計12.2cm/全長25cm(コードの長さ:約12.8cm)と、針長とコードの長さの差はわずか0.6cm。あまり余裕がありません。

コードに対して針が長め。
コードが突っ張ってしまうのでこの角度が限界です。

そのため、コードが突っ張ってしまいスムーズに編めませんでした。

もしこれが非対称輪針で、片方の針が4cm程度までであれば、ものすごく使いやすかったと思います。

ただ、靴下やセーターの袖・手袋等、編むもののサイズや編み方によって、当然編みやすさも変わってくるかと思います。

今回は靴下編みに使用したので、次回はまた別のもので使用感を確かめてみたいと思います★

3.Seelnit 非対称輪針 (23cm) ★4.5

Seelnit 非対称輪針 (23cm)

こちらは個人的に最も好きな竹製
軽く、適度なホールド力があります。

3商品の中で唯一、コードが回転式でねじれにくいのが特徴です。

針の長さは、長い針が約5.5cm/短い針が約4.4cm非対称輪針

針長計9.9cm/全長23cm(コードの長さ:約13.1cm)なので、この中では最もコードの長さに余裕があるということになりますね。

かなり余裕があります。

ただ、5.5cmは手の大きい私にとっては非常に持ちにくい

私の手が大きくなければ★5をつけたいところです。
手の小さな方にとってはデメリットは特に感じないかもしれません!


まとめ

1.addi Sockwonder Lace 非対称輪針(25cm) ★5
◎長い針が約6.8cm/短い針が約4.2cmの非対称輪針。手が大きい方にもおすすめ。
◎針長計11cm/全長25cm(コードの長さ:約14cm)。コードに余裕があり編みやすい。
◎メタル輪針で滑り良し&折れる心配なし。

2.KnitPro Fixed Circular Needle(25cm) ★4
◎この中で最も先が鋭く、目を拾いやすい。
◎針長各約6.1cmの対象輪針。手が大きい方でも持ちやすい。
◎メタル輪針で滑り良し&折れる心配なし。
▲針長計12.2cm/全長25cm(コードの長さ:約12.8cm)。コードに余裕がなく突っ張り気味。

3.Seelnit 非対称輪針(23cm) ★4.5
◎長い針が約5.5cm/短い針が約4.4cmの非対称輪針。手が小さい方におすすめ。
◎コードが回転式でねじれにくい。
◎針長計9.9cm/全長23cm(コードの長さ:約13.1cm)。コードに余裕があり編みやすい
◎竹製で軽く、適度なホールド力。


是非ミニ輪針選びの参考になさってください☆彡


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