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『ロスト・キング 500年越しの運命』~情熱は時を超える

実話を映画化したと話題になっていて、気になっていた映画。
あっという間に我が家の近くの映画館では上映が終わってしまっていて、配信で映画を鑑賞。

実話とは思えないような展開に驚く。
一般の女性が専門家以上の考古学的な発見をしてしまう物語。
それは彼女の情熱ゆえの結果。

持病で仕事をしてもなかなか認められず、
何だかぼんやりとしてしまった毎日にリチャード3世との不思議な縁で、リチャード3世の眠る寺院と彼を情熱で発見した女性の物語。

リチャード3世というと背中が湾曲し、醜い容姿で野心が強く、自分が王になるために幼い甥たちを殺害して、最期には戦に敗れて無残にも川に遺体は捨てられたという話が伝えられている。

特にシェークスピアの戯曲にもなったために悪人というイメージが誇張されてしまったのではないかという考えのもと自分の報われない人生に重ねて、何とかリチャード3世の無念を晴らしたいと思っている主人公フィリッパ。

たしかにフィリッパのリサーチや研究が熱心なのは確かなのですが、
結構直感的なことも描かれていて、なんだかリチャード3世が導いたようにも感じる不思議なお話の展開です。

フィリッパ演じるサリー・ホーキンスの演技もリアリティがあってグイグイと引き込まれました。
個人的には子どもたちのご飯用意してあげて~と思ったり、
別れた旦那さんを呼び戻して子どもの世話をさせたりしていて、結構自由なのが好きでした( ´艸`)
元旦那さんと寄りを戻しそうな展開でしたが、分からずじまいで気になってしかたない!

それにしてもレスター大学が酷すぎて、この大学に日和見感が悪者感があって、フィリッパの情熱が素敵に見える展開に。
大学が一般市民の発見を横取りするってどうなんだよ~って思いました。
資金打ち切っておいて、結果だけもらって大学のアピールや資金稼ぎに利用している展開にどの世界にもあるんだな~と思いましたが、
モヤっとしつつも最後はフィリッパも報われる展開でホッとしました。

気になってWikipediaで調べたら、映画とはちょっと違うみたいでレスター大学は怒らなかったのか心配です💦

サリー・ホーキンスの普通っぽさとオタク感ある情熱が良かったけれど、なぜかファンタジー感もあってちょっと個人的にはモヤっとしちゃいました。

でも、リチャード3世が名誉を回復していたという事実が本当にこの映画を通して知ることができたことに感謝。
映画は自分の見識を広げてくれる身近な教科書。
そんな風に思う事もあります。

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