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日記

ある日の朝、出勤の準備の為バイクを出していた夫が興奮気味に私を呼んだ。

外に出てみると、見覚えのあるような無いような…大学生くらいの男の子がそこにいた。


名前を聞くと、息子の中学校の後輩のS君だった。
剣道部で一緒に汗を流し、何より息子を尊敬してくれていた。
息子が引退する時、竹刀を欲しいとまで言ってくれた子だ。


たまたま自転車で通りかかったら夫が外にいたのが見えてわざわざ立ち寄ってくれたのだ。

息子は一人暮らしをしているのでここには居ないことを知っているのに、立ち寄ってくれた事がとても嬉しかった。
近況などを話して、「また来てね」と手を振った。


それから数日。
自宅に帰る途中、車で走っていると前から来た自転車の男の子がこちらを見て会釈した。
「ん?誰だろう」
ミラーを見るとその男の子がUターンをしてこちらに戻ってきた。

顔を見ると、娘の同級生K君だった。
幼稚園、小学校、中学校と一緒で習い事の空手も一緒に頑張った男の子だ。

娘もひとり暮らしをしているのでここには居ないことを知っているのに、うちの車を見てわざわざ戻ってきてくれたのだ。
近況など話をして、「またね」と手を振った。


立て続けに子供たちと関わってくれた子が来てくれた。
そして子供たちと連絡を取り合ってる事も教えてくれた。


娘は不登校、息子はひとり暮らしを始めると同時に音信不通という過去があっただけに、こうやってお友達とまだ繋がりがある子供たちは幸せだなぁと心がホクホクした出来事でした。

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