「合一」と「存在拡大」の概念
私は、スピリチュアルスクールで勉強するよりも前に、自力で自己内観を始めて、ハイヤーセルフや自身の神格に辿り着き、自身の存在階層を感覚で把握していました。自身の高次体(神格)との「合一」の感覚を得たのは2010年頃です。
その過程は「星紡夜話」に書いています。このお話の中にある「覚醒」の記録を読んで、「おめでとう」と言ってくださった方に、改めて感謝を申し上げます。
(「星紡夜話」は私自身の記録記事ですので、この記事のようにテーマを決めて整然と書いていません。文体(口調)も全く違い、表現がカジュアルでアバウトです。これから読まれる方はご注意ください)
意識と認識の拡大
その後、自分の感覚の整合性を確認する為と、その感覚を理論的に頭で把握し、言葉に落とし込む為にスクールで学びましたが、既存のスクールの教えが、人が地上で「神人合一」を果たす為に正しい情報と手段を提供しているとは言い難く、スクールの講師の意識レベルも、認知レベルに影響を及ぼしていると感じました。
特に、スクールの講師の意識レベルは重要です。
ハイヤーセルフ(神格)との合一を果たせていない講師の話を鵜呑みにしてしまうと「真実」が見えなくなってしまい、最悪の場合こちらの意識レベルが下がってしまう為、私はスクールに通う事をやめ、書籍などで独学しながら、自分の感覚とぴったり合う理論だけを組み合わせて、自分の中で頭の整理をしています。
そもそも、こちらの意識レベルが下がるより以前に、話が噛み合わなくなります。「理論や講義内容」よりも「人格の扱い方」が問題だと感じました。どうして皆、スピリチュアルを学んでいるのにそんなに「狭い」のだろうか、視野も感情の範囲も狭い。と感じ、とても居心地が悪かったことを覚えています。
というのも、そもそも地上で自身の高次体との「合一」を果たしてしまうと、「今生、生まれつき持ってきた性質」と言われるもの、生年月日から割り出される性質、それら全ての枠に、自分自身の「本質」が収まりきらなくなってしまうのです。
理由は、通常、「地上では存在全体の一部分しか体現出来ない」と言われているものが、「合一」する事によって、地上でも高次から低次まで自己存在のあらゆる側面を体現出来るようになるからです。
その為、既存の占術で地上の私を占って「あなたこういう人だよね?」といわれると、私は違和感しか感じません。
生年月日などで割り出すことが出来る性質はほんの数十パターンしかありません。それは地上の人間が、これまで蓄積してきた経験から得た統計の叡智です。しかし、人ひとりの「魂」「存在全体」の性質を割り出すには、それでは少なすぎます。
魂は、全ての性質のパターンを持ち合わせていますから。
時々、いや、大抵のスピリチュアリストが勘違いしているのですが、
決して、『「合一」や「覚醒」した人は「高次」しか体現しなくなる、「低次元」な言動を全くしなくなる』というわけではありません。
それでは「存在の幅」は狭いまま、ただ上にスライド移動しただけです。
それでは「存在拡大」したとは言えません。
そんな状態では、わざわざ幅広い存在階層を持つ地球に転生した意味がありません。
地上の「今ここに居る私」が、「低い次元の人間臭い私」から「高い次元の神聖な私」までを「自由自在に」体現してこそ、人は地上で「完成した」と言えます。
「精神鍛錬をして自身の存在の高次の神性と合一する」というのは、精神的指標として一般化されている「神々」を崇めてお手本にしたり、その教えを守り、その恩恵やエネルギーを頂くというのとは、全く話が違います。そういうことを望まれている方は、一般的な宗教を信仰するべきです。
私のこういう話でお気を悪くされたら申し訳ないのですが、実際にスクールでは私の話で気を悪くされた方が大勢いたので、。。そもそも、私がハイヤーセルフと繋がっていると話すだけで、「地に足がついていない人」と言われ、スクールの人達から信じてもらえなくなったので、私の為だけでなく、相手の精神衛生の為にも、2013年頃からスピリチュアル業界の人とは直接関わらずに過ごしています。
乳がんを患ってから、私のサイトの閲覧数も半分以下に落ちましたので、普段は優し気に人に接するスピリチュアル系の人も、がんになったら「この人はもうダメだ」といって見捨てていくのだなあ。。と、基準や価値の置き所が私とは違う人が多いのだという事を、思い知らさせる次第です。
魂の器
肉体は、魂を入れる為の入れ物です。
そして同時に、膨大な自己存在の凝縮形です。
ある程度、魂に相応しい「器」であることが、肉体には求められます。
その為に、地球上の人間の肉体は進化を遂げてきました。
肉体の器には限界があります。肉体は「有限」の世界で構築されているものです。疲労の蓄積、外因、栄養状態、時間の経過などで状態は変わり、時には病気になり、やがては朽ちていきます。肉体はそのように設計されているものです。
いま、地球で「魂を磨き進化させる器」として、最も相応しい形で、肉体次元の人類は存在しています。
後は、その器を扱う「精神」「魂」の問題です。
肉体に不具合があったとしても、それは地上だけの話です。
そこで自分の神聖な次元がダメになるという事はありません。
ただ、地上からハイヤーセルフに至る以前の低い次元で、試練が起こっているだけの話で、そこを克服して今ある肉体の器で高次の意識を体現し続けるのか、それともやめてしまうのか、ただそれだけの違いです。
問題になるのはいつも、人の存在の低い次元にあるものです。
低い次元は常に「メンテナンス」を必要とします。
合一の基本概念
私は、自分の存在の状態を頭で理解してようやく、自分の状態がスピリチュアル業界で一般的に言われている「アセンション」ではなく、カバラの「神人合一」の状態であるという事に気づきました。
アセンションは地球全体の意識上昇・次元上昇。
人が地上で高次の意思を纏うのは神人合一。
地球全体の波動を上げる事と、人が地上で高次の意思を携えて生きる事とは、ニュアンスも手段も違っています。
「アセンション」だけを意識していると、地に足がつかなくなってきます。
「アセンション」という言葉には、常に上昇しようという意識が働いています。地球全体の波動を上げようというのは正しいです。ですが、それを個人の意識上昇、「個人が自分自身の高次体へ到達する事」に置き換える事は出来ません。
「合一」の基本概念は、
常に高次と低次の中間に在り、その中間を中心点として、円形状に存在を拡大させる事です。
つまり、高次へと意識上昇を果たしたら、同時に低次へも存在次元が拡大します。
これは、自己存在の「最高次の神性」を体現出来るようになったと思たら、同時に「最下層の悪魔」の自分をも体現出来るようになる。という事です。
逆にいうとこれは、「最高次の神性」の意志を地上で体現し、実践できない人間には、「最下層の悪魔」を制御して操る器量がない。その為、
最高次の神性の意識レベルまで到達できない者は、最下層の悪魔を操る資格がない。という事になります。
「悪魔なんて必要ない」と思われる方が多いと思います。
悪魔というと印象が悪いですが、要するに、「物質界(地上)で最大限に現実を動かし働くエネルギー」と捉えてください。
高次には高次にあってこそ最大限に発揮されるエネルギーがあり、
低次では低次でこそ最大限に働くことが出来るエネルギーがあります。
「存在の幅が広がる」ということは、「扱えるエネルギーの幅が広がる」という事でもあります。
存在次元によって変わっていくエネルギーと、それを扱う事に関するお話は、また別記事で書きたいと思います。
一般的に、地上の人間は「低い次元」に留まったまま、自己の高次には接続出来ていないと考えられています。だから「意識上昇」「次元上昇」「高い波動」を望む人が多いかと思います。地に足をつけてグラウンディングを保つためには、現実生活をしっかりすればそれでいい、と思われがちですが、それだけでは足りません。むしろ、それだけでは「スピリチュアルを知らない人」と全く同じです。
「高次」の概念を、まずは改める所から始めてください。
「5次元以上に居る私」と、「地上に居る私」は、密接に繋がって連携している事を自覚してください。
5次元以上に居る私が、「今ここ」にいる地上の私を作り上げているのです。
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