HIPHOPに高学歴が多いという話について思うこと


「ヒップホップ 高学歴」などで検索すると上記のような記事が出てくる。
ライムスターの三人は早稲田、zeebraとoasis, UZIは慶応幼稚舎から、UZIは学部も卒業しているらしい。

そこでその理由について軽く考察してみた。

ヒップホップは最初はアメリカの黒人からはじまった。
それを日本に持ち込んで、日本語ラップを普及させたのは、
Zeebra とDJ OASISや同じキングギドラのメンバーのK DUB SHINEが
該当すると思う。
k dub shine はアメリカのテンプル大学で勉強したそうだ。

ヒップホップというと、悪そうなイメージがある。
高学歴のイメージもしないと思う。
しかし、ヒップホップに限らず、新しいモノを一番に取り入れ、
普及させる人たちには全員ではないがいくつかの共通点がある。
それは、
1ヒマがある
2環境
だ。

1ヒマがある
とは、何をしてもよい時間(何もしなくてもよいも含)
があるということである。
経済的に貧しく、勉強や仕事に時間をとられる人達は、
貧乏暇なしで、金にならない事や、得するかどうかわからないような
不透明な事に時間を使う余裕がない事が多い。
だから、ヒマがある人というのは家に金がある人が多い。
金で直接学歴を買うのは、ディプロマミルと呼ばれ、評判がよくないが、
試験対策などの塾に通うのは認められているから、塾講師と呼ばれる、
その筋の専門家に高い金を払える分、高学歴になりやすい。
学校にたくさん寄付できることも有利にはたらく場合もある。
また、親などが高学歴であること(またはその過程)に価値を感じている事が多いゆえに、子が人生における価値あるものについて、哲学せず自分の人生について環境におまかせすると高学歴になりやすい。
つまり金持ちはヒマがあって、かつ高学歴の道をたどりやすい、という特徴がある。
このヒマがある人達は、ヒマがない人達と同じ事を(仕事や勉強)する選択肢もあり、実際にそれを選ぶ人達もいるが、一方でヒマがない人達が選ぶことができない、ヒマのある人達だけが持っている選択肢を選ぶ事もある。
それが、「得するかどうか」の選択基準ではなく、「おもしろいかどうか」を選択基準にしたものである。
それがまだ世界で誰も知らないものの場合もあれば、日本人は知らないけど、別の地域では普及しているものもある。
UZIの祖父の許斐氏利はスチームサウナを日本に持ち込んで東京温泉を経営した。
kdub やzeebra はヒップホップがおもしろいから日本に持ち込んだ。

2環境
家が金持ちであることも環境の一部と言えるが、ここでは別の点について。
まず、ヒップホップに対する情報が入ってくるは大事。
当時田舎にいたらヒップホップの存在自体知るのは難しかっただろう。
それから、提供者マインドまたは先駆者マインドを持った人が、
周囲にいるか。起業家マインドにも似ている。
周囲に消費者マインドや従業員マインドばかりの人だと、
新しいことへの取り組みが難しくなる。
しかし、分野は違えど、周囲の大人たちが、新しいものを見つけたら、
それを自然に取り入れていたら、自分も新しいものに対する抵抗が少なくなる。むしろ、場合によっては、これはチャンスと前向きにとらえることもあるだろう。zeebraの祖父横井英樹はビジネスオーナーだった。
慶應でも幼稚舎組はより周囲の環境からそういったマインドが、
自然に身につきそうだ。

そのような、バックグラウンドを背景に持った人達が先駆者として、
インターネットやハンバーガーと同じように、ヒップホップもアメリカから輸入してきた。ただヒップホップの場合は、中身の印象がネットやハンバーガーと比較して「ワルが携わること」という部分が大きいから、高学歴という要素は相反するように感じて、違和感があるように思うかもしれないが、
「先駆者はそこにないものをいち早く取り入れ、それによりその他大勢に影響を与え、結果それがそこで浸透することになる」という観点からすれば、
当然のことであるとも言えると思う。



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