日経MJのDHCの創業者の記事を読んで

4月17日の日経MJにDHCの再建の記事が一面にあった。
創業者はワンマンで、超縦割り秘密主義の組織体制だったようだ。
ワンマンだと、うまくいかなかったときに、原因がすぐわかる(トップ)
のと、ルサンチマンとも相性がよいので、その対象として祭り上げられる事がよくあるように思う。
しかし、ワンマン経営というのは、創業からスタートしたビジネスの成功の定説の一つと言ってもよいと思う。
学問の世界で成果を出すにはオリジナリティが優先されるが、
ビジネス上ではオリジナリティよりもスピードが重要である。
アイデアが浮かばなくても、うまくやっている他人を真似して、
その人より速く動いて市場を占有していけば勝つことができる。
オリジナリティもあってもよいが、真似されて相手のほうが速ければ
負けてしまう可能性もある。だから、法律で守ってもらえるよう商標や特許
をとる必要がある。
それからビジネス上で考える事も大事だが、考えるのに時間を割かれて、
動かなければ成果は出せない。

ワンマンだと、スピードを上げることができる。
決めるのは一人だからトップが早く決定さえすれば、
あとはそれ以外の人のやることは決まる。
それ以外の人はそのやらないといけないことを、
いかに速く正確に実行していくかが重要になる。
これは日本の学校に通うと、長い間特訓してもらえる能力でもある。

関係する協会の幹部も
「スピードが抜きんでていた。マーケティングがどうこうより、経営者の判断で試しまくって売れた商品を残していたのだと思う」と語る。
引用元:日経MJ2024年4月17日1ページ

いま自分も小さなECショップを運営しているが、考え方は同じ。
自分が満足の行く状態まで商品ページの質を求めると、数が出せない。
だから、最低限の情報だけ載せて、とにかく数を出してお客さんに選んでもらう。それで白黒はっきりさせて、残すか消すか決めている。
需要があれば、その商品のページを磨いていく。
その商品について、過去のお客さんからの質問とその回答を
商品ページで共有しておく。など。

思えば、自分の場合は営業職についていたときにこの考え方をするようになった。最初はなんとなく営業活動を記録していくうちに、成約確率がみえてきた。それ以降はその確率に従って淡々と行動に移すことに専念した。
その確率にそぐわない結果が出た場合は、自分が変わったか、相手が変わったか、市場が変わったか、原因を探すスイッチが入る。
確率通りの成果が出ている間は、その行動スピードを加速させる。

言うは易し
ではどうすればそれを実行できるのか、

だろう。
好奇心、承認欲求、コンプレックス、社会のため、身内のためetc
自分の場合、
・好奇心はあるが、科学やビジネスで満たす場所が見つからなくなり、哲学や芸術という分野に向けられている。
・承認欲求はたぶんあまりない。他人に認めてもらったところで
嬉しいとは思えない。どちらかというと「他人に認めてもらう」前提には、
「他人に認知してもらう」があると思うが、そもそも「他人に認知される」
ことに喜びを感じられないので、「他人に認めてもらって喜びを感じる」
という命題は自分の中では成立しない。しかし、そのくせにこのような
ブログを書いたりyoutubeをしたり他人の目につく所に首を突っ込んでいるのはいくつか別の理由があり、その一つは後述する。
・コンプレックスはたぶんない。コンプレックスという言葉が指すものは、
自分のきらいな部分であることが多いと思う。自分には自分の嫌いな所や好きな所はない、と思う。だから自分が認識している範囲では、コンプレックスはないと思う。
・社会のため
昔は大志を抱いた事もあったが、今は自分のできる範囲でできたらいいなぁ
と思う程度。チャンスがきたら喜んでやろうと思う。しかし、積極的にチャンスを探しているわけではない。そしてできれば、そういうことができたとしても、自分の事を他人に知られずにできれば一番いい。
・身内のため
このブログやyoutubeやビジネスを始めたのも、身内のため。
家族だから、とかは思っていない。
ただ、自分の人生で長い間見てきた人達が老いて弱っていくのを見ると、
この人達に幸せな人生だったなぁと思ってもらえたらいいなぁと思っているからだ。そのために、もう少し金があったら解決できることがあると考えている。自分の場合は、これがビジネス上の行動の源泉だ。




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