執拗に髪の毛の掃除を語る
日々100件以上のルーティンを倒していっているけども、これらには家事も含まれている。2020年4月からほぼ完全在宅ワークになった上に、妻子は平日毎日出かける生活なので、主夫なのだ。憧れの主夫だ。
さて、家事ルーティンの話に入る前に「髪の毛の掃除」の話を書こうと思う。
数年前にDysonのハンドクリーナーを買って以来、ボクは一番短いブラシを付けて姿勢を屈めて掃除をしている。掃除機ヘッドだと髪の毛が巻き付いてやがてローラーから取るのが至難になってしまうからだ。
ましてやルンバなんぞには任せられない。あいつは掃除が適当だし、体力尽きてその辺で止まってる姿が全く許せない。
しかも髪の毛には生命力がまだ宿っている。抜けて落ちたにも関わらず毛根が絨毯などに貼っ付いてそのまま育ち始めたりするのだ。そうなったらもはや吸い込むだけの問題ではない。引っこ抜いて吸い込まなくてはならない。
短いブラシで床を凝視しながら掃除機を掛ける。
すると髪の毛から人間の生活が見えてくる。
我が家は夫婦と娘の3人暮らし。
父は毎週末3mmバリカンで刈り上げるほどの短髪。対して妻子は遥かに長い髪の毛で暮らしている。
短い髪は落ちててもあまり気づかないから、床に落ちて見えるのはほぼ全て妻子の髪の毛だ。
もうそれは笑ってしまうほど、妻子が通った場所にだけ髪の毛は落ちている。もちろん家の中の空気の流れに左右される面はあるけども、まぁ大概は生活ルートに落ちている。
一番多いのは洗面所。ここでブラシを掛けてるからそれは当然だ。
次いで台所。もっとも最近は主夫が台所に立つことのほうが多いので次点は廊下かもしれない。その次はトイレだ。
その昔「LEON」という物悲しい映画があって、この映画の主人公レオンは暗殺者、髪なんぞ一切落とさない的な描写があったが、毎日床を凝視してDysonの変わることのない吸引力で吸い込んでいる私からすれば髪の毛を落とさないのはまず無理だ。完全に刈り上げるか髪を縛って帽子をかぶって生活でもしない限り、心配になるくらいに抜ける。
どうせ明日も明後日も髪の毛は落ちてるんだから週末に掃除すればいいかと思いかけたこともあったけども、こうも落ちていたら無理だ。これを放置はできない。
ということで今日もボクはDysonで吸引し続ける。
心配になるくらい吸い込めてDysonに溜まっている髪の毛をみてから一日が始まるのだ。