2017年のDTM総決算 - その3
その他雑想など
今年よくやったオーケストレーションやアレンジについて
今年はわけあって所謂エピックな、迫力のあるゴリゴリの人数感のあるオケを書くことが多かったです(映画の予告編みたいなアレだね)。これ以外とマネするのが最初は難しく、どうしてうまくいかないのかなーと思っていたんだけど色々研究してみた結果、「トラックは多く、でもパートは少なく」という結論に至りました(それに従いハーモニーもよりハリウッド的になるーーーつまりよりトライアドが中心になる)。でたまに「なんだか中低音が寂しいなぁ」って時に、普段だったらホルンやチェロに対旋律をいれたりして埋めるんだけど、それだといつもオケを充足させたいときに似たようなアレンジになっちゃうし、「パートは少なく」っというルールから逸脱しちゃってエピックじゃ無くなる時があるんだよね。で、色々足したり引いたりして試行錯誤した末、結局「タムのリズムを入れる」と解決しました。これは我ながら目から鱗の現象で、普段自分は「足りないなあ」と思う→コンデンススコア上で足りない部分(声部)がある→そこを埋めれば補填されるっていう思考になるんだけど、それだけじゃなくて周波数的に足りない部分を補っても補填されるっていうパターンもあるってことがわかった。これ、ダンス系のクリエイターなら当たり前の感覚なのかもしれないけど、オケの時は五線の範囲の中でオーケストレーションを考えるのが自然だったので、ピッチがある楽器でなくタムで中低音を足すっていう行為が結構盲点でした。
この音程の無い楽器でも補填できるやん!って気づいたことによって単調になりがちなエピックなアレンジに少しだけバリエーションが生まれて良かったです。
シンセと生楽器をレイヤーしてハイブリッドなサウンドにしてみる
これはTwitterにも書いたんだけど、NEXUS2はそのまま使っても美味しいんだけど、出音が素直だから重ねても美味しいです。シンセ同士を重ねてもいいんだけど、Super Saw系のトランスっぽいSynth PluckにQLSOのシロフォンを足すと、いい感じに混ざって音域によってソノリティが変わり、シンセなんだけど生っぽさもあるというサウンドになりました。
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この件についてもQLSOの魅力を感じていて、シンセに限らず、何かをレイヤーするときにQLSOのパッチ、特に鍵盤打楽器はとても良いです。基本的にはHollywoodシリーズの弟分的立ち位置でHollywoodに比べて音も若干薄いのだけど、その薄さでレイヤーがし易いのと、その楽器のキャラクタリスティックな部分がうまく強調された状態で録音されているので効果がとても顕著に出て良いです。レイヤーしたパッチの弱点として美味しい音域が狭くなってしまうのは玉に瑕だけどね。
○○みたいな楽曲というパロディ案件は楽しい
たま〜にある案件でモロ「○○みたいな曲!(その時流行っている楽曲)」みたいなのがあって、人によっては創作欲がゼロになるから辛い人もいるかもしれないが、個人的にはけっこう楽しく出来ます。例えば妖怪が流行った時には「よ○かい体操第一みたいな曲」とか、P○APが流行った時には「ピ○太郎みたいな曲」みたいな案件が来るんです(そんときはめっちゃ808のカウベルの音量でかくしました)けど、2017年は「スプ○トゥーンみたいな楽曲」という案件が来ました。個人的にスプ○トゥーンが大好きなので、計2曲書いて、うち1曲は採用でもう一つは企画自体がポシャりました。どちらの曲も結構上手に真似出来たのでみんなに聞いて欲しいんですが、そんな事情なので公開出来ないので、聞きたい人は個人的にメッセージなどくれたら音源聞かせますので、聞いて、僕に「似てるね〜〜〜うまいね〜〜〜〜」っと労いの言葉を掛けて下さい!!
とりあえずまだ色々ありましたが2017年はこんな感じの年でした。
今年もみんなよろしくね〜〜