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プロジェクトの本格的始動!

 とうとう6月も終わっちゃいますね…最近肌寒い日があったり、梅雨でどんよりしたりする日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?さて、2回目の投稿になります。今回はこれからお世話になるゼミ内のプロジェクト先であるいとへんuniverseさんのもとへ行かせていただいたので、その時の話をします。

まず、その前に皆さんは「西陣絣」というものをご存じでしょうか?

聞いたことがない、知らないって人は是非今回のnoteを読んでいただいて少しでも知っていただけたら幸いです。そしてよかったらこの動画をご覧ください。西陣絣についての紹介と西陣絣の最も若い職人である葛西郁子さんの熱い思いが込められている動画になっています。

https://movie-a.nhk.or.jp/sns/QWM/wp699s92.html?fbclid=IwAR2fkVgpSF1lUykM5KxydAZJNvYHCNocU7xiJ_KUQKvAD2W9sXKorS1DYp4

ちなみに、いとへんuniverseさんという会社で務めている白須美紀さんはライターとして西陣絣を広める活動を行っています。ぜひFacebookなどチェックしてみてください!

西陣絣って何?

そもそも、西陣絣というのは綴れや縦錦など様々な織り技法が存在しており、そのうちの一つに当たります。絹糸に髪を巻き付ける部分と巻き付けない部分の幅を巧みに分けて糸を染め上げ、その糸を組み替えたりずらしながら経糸(たていと)として並びあげていくことで文様を出します。一番上にある写真が西陣絣と言われるものです。

この一年のプロジェクトを通して西陣絣(の意匠)を現代生活に取り入れる方法を提案することが僕たちいとへんJr.のテーマです。

初めての企業訪問

ゼミ終わりに、メンバー四人でいとへんさんのスタジオにお邪魔させていただきました。夜遅くの訪問となりましたが、快くスケジュールを合わせていただいた大江さん、白須さん、小野さんに感謝の気持ちでいっぱいです。以前にオンラインで顔合わせは行っていたのですが、今回初めて直接お会いしたので軽く再度自己紹介した後に、大江さんから事前に作成されていたレジュメをいただきました。そしてそのレジュメを用いて大江さんに西陣絣について教えていただいたのですが、レジュメを通して分かったことは大きく分けて二つあります。

・購入までに四つの壁があること(認知、価格、素材、機会の壁)

・顧客層がコア中のコアに限定されていること

認知の壁は知名度が低いということです。これは、西陣織が高級路線であり、その中にあって庶民的な絣は知られておらず、広報活動はいとへんuniverseのみとなっています。着物好きな人も知らないということには驚きを隠せませんでした。

価格の壁は価格が高すぎるということですが、これはすべて手作業であり製造工程が多いことに起因します。

素材の壁に関しては、そもそも西陣絣というのは天然繊維(シルク、コットン、麻)で作られているのですが、みんなが着るのはポリエステルなどの合繊繊維です。西陣絣は、伝統工芸品であるため天然繊維しか使えず、素材が限定されてしまっています。

最後に、機会の壁というのは扱える場所が少ないということです。素材がいいと、価格も高くなってしまい、売れる場所が限定されてしまうのです。

コア層については後日説明したいと思います。が、ひとつ言いたいことは、価格と素材の壁をなくすために、ライト層以上コア層未満に受け入れてもらえるようなデザインに着目した新しいものを提供すべきだということです。

この話を聞いたあとに、西陣絣の工房を拝見させてもらい、実際に織物体験をさせていただきました!短時間でしたが、あっという間にやり方を習得でき、すべてが初めての体験だったので時間を忘れてしまうくらい楽しい時間になりました。

体験後は、僕たちが考えた案を発表させていただきました。真剣に聞いてくださり、その中で西陣絣デザインを商品化するヒントをいくつかいただきました。

・テキスタイルパターンのデータ販売

・デジタルプリント(インクジェット機で再現可能)

・アップサイクリング(工場で余っている布を再利用してデザインを加える)

そして、最も大事な点が、より認知を広めるためにはどうしたらいいのかを考え、一本筋を通せる仮説を立てることです。たしかに、一番最初の壁というのは、先述した通り認知の壁です。知ってもらわない限り前に進むことはできません。認知の壁を超えるためにはデザインを生活に溶け込ませられるような方法を提案し、他の企業との差別化を図る必要があると感じました。

終わりに

このPJを通して、少しでも多くの若年層のライト層を取り込みたいと考えています。では、どう若年層を取り込むのか。次にお会いするときまでに仮説を立てて、デザインを楽しんでもらえるような体験を未知の若年層に経験してもらいたいです。これから少しでも前に進められるよう、メンバーと企業さんたちと力を合わせていきたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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