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正式ローンチから1年。顧客価値の最前線で見えてきたCADDi DRAWERの事業可能性

はじめまして。
CADDi DRAWER事業部カスタマーサクセス部でマネジャーをしています、新谷です。キャディには2022年7月に参画しました。
今回noteを書くことになりました。初投稿になりますので温かく見守っていただけると嬉しいです。


最近”キャディ”という名前をどこかで見た方もいるんじゃないかと思います。先日キャディは118億円の資金調達をいたしました。
118億円…ベンチャー界隈の友人も驚く金額で、とてもExcitingな瞬間に立ち会えたと実感がじわじわと湧いてきています。

さて、上記リリースでも触れられていますが、CADDi DRAWERはこれまで1年間でMRR10倍以上の成長を実現。すでに米国や加工会社への事業展開も始めております。

事業の成長とともにカスタマーサクセスという部門で走り続けて1年が経ちました。この節目に、そもそもCADDi DRAWERのカスタマーサクセスがしていることと、この1年間で見えてきたCADDi DRAWERというサービスの発揮する価値について見えてきていることを書こうかと思います。

¶カスタマーサクセス部がやっていることは?(簡単に)

改めて、私はカスタマーサクセス部に所属しています(6月まで活用支援と名乗っていました)。”カスタマーサクセス”は世間的にも一般的になっていると思いますが、CADDi DRAWERでは以下のような”カスタマーサクセス Value”の中に以下を掲げています。

顧客に価値を届ける、広げる
プロダクト進化を先導する

まさに”顧客”と”プロダクト”の間に立ち、顧客に対して発揮される付加価値を最大化・サクセスし続けることを行動理念、価値観としながらお客様に全方位的な支援・伴走をしています。

具体的には、お客様の利用フェーズ(利用前~利用開始~利用定着~)に応じて、以下のようなプログラムを用意しています。

もう少し詳しくCADDi DRAWERのカスタマーサクセスがどういうことをしているかを紹介します。

例えば、利用開始前では、各ユーザごとに目標・KPIや業務内容、活用している既存システムの操作方法まで伺い、どこにペインがあるかを特定したうえでDRAWERの活用フローを設定していきます。実際に私の実施した例では、ユーザ全員と会話をして、1人1人の活用イメージを作り込んでいました。結局のところ、このフェーズをどれだけ深ぼれるかで後々の進み方が大きく変わるのです。

利用開始後は、想定通りに活用して効果が出ているかを観察し(文字通り実際に見に行ったりして)、個別に障壁を踏まえながら対策を講じます。その他には、導入推進者と一緒になって関連部署やまだ使えていない部署を行脚して業務設計の見直しや浸透活動を行うこともあります。推進してくださる方の覚悟と協力あってこそです。

利用定着してから、お客様社内の知見・知識がしっかりと蓄積できているかをデータ分析したうえで方針策定を支援したり、新たな活用方法について継続的に活用提案を行うことで、常に新しい使い方と価値を一緒に作り続けていきます。実際に、DRAWERを使い始めてからしばらく経過したお客様で未だに新しい使い方を提案・開発し続けているケースも多いです。

まさに、戦略レイヤーでの支援から、ユーザ様への個別フォローまで総合的な伴走をしています。

¶CADDi DRAWERと顧客が生み出す価値の最前線にいるカスタマーサクセス

CADDi DRAWERはモノを扱う製造業において、モノそのものを表す最重要なデータである図面や関連データを資産として現在の意思決定や事業運営に活用するためのサービスです。

そのため、最も図面を高頻度で扱っている部署(設計や調達)から導入いただくケースも結構あるのですが、導入してサクセスが顕在化してくると以下のことが鮮明に分かってきます。

製造業において、部品や装置などを表す図面やその周辺データを扱わない人はほとんどいない。図面+周辺データを扱うDRAWERが”関係ない”となる部門の方はほとんどいない

カスタマーサクセスが伴走する中での付加価値の進化・深化

お客様の活用現場や経営の方と議論をしていると、それぞれのお客様と「新しく編み出した効果と使い方」を常に創出しています。まさに我々キャディが全く想像していなかった可能性を、お客様と一緒に開発している日々です。(中にはCADDi DRAWERの使い方として我々も驚くような新しいものに出くわすこともあります笑)

以下のようなフレームを元に、付加価値がどのように広がっているかを具体事例を交えながら解説していきます。

事例①:「設計での図面探しをもっと楽にしたい」からのスタート

このお客様では導入当初は「設計部を中心にとにかく図面を探し回る(特にアフター部品や顧客からの問合せ対応)時間がもったいない」という課題感から導入いただきました。
例えば「10年前の装置の部品交換のために紙図面を探し出す」や「XXさんが設計した図面だから共有サーバのここにあるはず」のような状況だったといいます。(製造業の方は思い当たる人も結構多いんじゃないでしょうか?)

CADDi DRAWERを入れてからは図面がすぐに見つかる(工数が20分の1の削減)ことはもちろん、図面を中心に発注実績、不具合情報、技術情報などを蓄積していくことで、製造・設計・組立・営業へと活用の範囲を広げています。

さらには、「新図の抑制」「見積精度ブレ抑制」などの高度な効果、「図面のデータ化によるリモートワーク」「効率化によって浮いた工数で人員配置の最適化」などの組織変革、「製造工程で起きた事象を図面に紐づけておくことでの営業・設計へのフィードバック」も実現しています。

事例②:「調達で過去の発注データをすぐに見つけたい」からのスタート

2つ目の事例では、CADDi DRAWERの機能特徴である「部品情報としての図面」と「その部品のコスト情報(発注実績)」が紐づいて確認できることに期待を持っていただいていた企業です。
このお客様では、ベテラン社員しか調達金額を査定できなかったといいます(調達金額は部品をどのように加工して作るのか(製造原価)によって概ね決まります)。

CADDi DRAWERの導入後は、似たような形状の部品がいくらで調達していたのかを参照できるようになったことで、ベテラン以外でも金額の妥当性を検討できるようになりました。また、それだけでなく部品を設計する時点でコストを見れることで”コストを意識した設計”への意識転換も図られ始めています。

更には、過去の図面とコストが見えるようになったことで、若手社員がベテラン社員に過去の経緯を質問するようになったりと、知識の継承が自然と起こるようになっています。

事例③:「営業の見積工数削減」からのスタート

最後のお客様は部品の加工を主として実施している会社(以下、加工会社)の例になります。
加工会社では、メーカーが設計して調達したい部品を受託製造し、メーカーに納品しています。そのため、以下はとても重要な観点になります。

  • 案件の引き合いを増やし、売上を上げる

  • QCD水準を顧客要求に合わせ、部品を製造・納品する

このお客様ではCADDi DRAWERに「案件引合の際の見積対応にかかっている時間を短縮すること」を期待して導入いただきました。

導入してからは上記以外にも「ベテランとそうでない社員の間にある見積精度のばらつきの認知・改善」「製造工程に対する過去の不具合情報の連携」にも活用が発展しています。

¶最後に:カスタマーサクセスとして感じるDRAWERの可能性

これまで事例を元に、”ある部署だけが使うシステム”や”情報を探すシステム”に留まらないCADDi DRAWERの価値と活用について紹介させていただきました。これらのほとんどは実際にお客様の業務を詳らかにしながら、一緒に作り上げてきたものになります。
日々、新しいお客様に相対するたびに新しく広がり続けており、まさに無限の可能性を感じています。

経営課題を解決するソリューションとしてのCADDi DRAWER

より経営レイヤで重要視される課題にミートしうるサービスであることを感じていただけたのではないでしょうか。
例えば、本日紹介しただけでも

  • 図面+周辺データの”資産(アセット)”化

  • 部署間連携不足によるPDCAサイクルの機能不全の解消

  • ベテランしかできない、属人知に依拠した業務の平準化、脱属人化

  • ”アナログ”からの脱却による社員の働き方改革

  • 社員の意識・行動変容と組織カルチャーの変化(自ら学ぶ姿勢への変化)

のような”組織全体での変化”につながっているお客様がほとんどです。

では、なぜそのような結果につながっているか。それは「製造業において、部品や装置などを表す図面やその周辺データを扱わない人はほとんどいない。図面+周辺データを扱うDRAWERが”関係ない”となる部門の方はほとんどいない」ということに尽きます。

図面を中心に様々なデータ・暗黙知が蓄積される+図面とデータが情報として扱いやすい状態になる⇒みんながそれらのデータに簡単にアクセスできるようになる。これらを実現できているからこそ、ここまで支持いただいている1つの由縁かなと思います。

最後に、CADDi DRAWERのカスタマーサクセス部の中で、導入時にお客様にお見せしている私が好きなスライドを載せて結びとしたいと思います。

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