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【総合評価△】競馬場探訪:英 ケンプトンパーク競馬場/Kempton Park Racecourse

平地、障害併用の競馬場であり、イギリスでは珍しく冬季にも平地競争を開催している。冬場でもロンドン近郊で競馬を見たい!という需要にこたえてくれる貴重な競馬場。

イギリスの競馬場を独自の視点で評価しています。総合評価は◎〇▲△の四段階。各評価ポイントは★×3が最高点。全ての競馬場の評価一覧は以下の記事をご覧ください(随時更新中)。訪問を検討されている方の参考になれば幸いです。
https://note.com/ippei_genuine/n/ne3ab24c12e85

ケンプトンパーク競馬場 / Kempton Park Racecourse 概要

所在地:イギリス Surrey County
創設:1878年
開催競馬:平地競争、障害競走
馬場:芝(障害)、ポリトラック(平地)(いずれも右回り)
主要なGIレース:平地競争のGIレース開催はない(12月に障害競走のGIレースが開催される)

・ 総合評価 △

イギリスでは珍しく冬場も平地競争を開催する貴重な競馬場。冬に限らず、春夏秋冬ほぼ毎週コンスタントに開催がある点は魅力的だが、コースや施設にこれといった特徴はない。特に春~秋の平地競争のハイシーズンは、他に選択肢があるのならば、そちらを優先するのが賢明と思われるが、冬場にロンドン近郊で競馬を見たい!となった際はぜひ訪問を。期待値を上げすぎなければ十分楽しめるはず。

・ ロンドンからのアクセスの良さ  ★★★

- London Waterloo駅 → Kempton Park駅(South Western Railwayの直通電車で約45分)
- Kempton Park駅→Kempton Park競馬場(駅は競馬場に隣接。正面入り口まで徒歩数分)

・ 公共交通機関のみでのアクセスの良さ ★★★

【電車】
アクセス容易。最寄駅が競馬場に隣接しているため、迷うことはない。

・ 場内の雰囲気 ★☆☆

コース形態、各施設の配置、規模、華やかさ、レースの見やすさ、いずれもごく平均的な水準。特にストレスなく競馬を楽しめるが、インパクトに欠けるため、再訪したいという気持ちはあまり湧かない。平地競争の閑散期である冬季はガラス張りのスタンドが重宝しそうであり、また違った雰囲気を楽しめるかもしれない。

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・ レースの臨場感 ★☆☆

内側にオールウェザーのポリトラックコース、外側に芝コースという形状。平地競走は内側のポリトラックコースが用いられるため、スタンドを含む観戦エリアからはやや遠く感じる。また、ポリトラックコースは馬が駆ける音を吸収しがちで、聴覚の観点でも臨場感を味わえないのが残念。

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・ 競馬場周辺の観光 ★☆☆

Kempton Park競馬場の徒歩圏は特に観光に適した箇所はないが、バスと徒歩で20分ほどの距離にヘンリーVIII世の居城として有名なHampton Court(ハンプトンコート)がある。Hampton Courtは城内の装飾や美術品も見応えがあるが、何より周囲に広がる庭園が美しい。夏から初秋にかけてのKempton Parkのレースは、薄暮開催やナイター開催が主であるため、昼をHampton Courtで過ごし、夕方に競馬場へ移動するというプランがおすすめ。

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・ 参考情報(競馬場のHP、写真等)

ケンプトンパーク競馬場のHP: https://www.thejockeyclub.co.uk/kempton/
関連写真:以下のとおり。なお、これらの写真はいずれも重賞レースが実施されていない日に撮影。大きなレースが開催される際は、観客数や競馬場の雰囲気、入場可能なエリアに違いがあると思われるため、ご留意いただきたい。

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↑ Kempton Park駅。ごく小規模な無人のローカル駅。

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↑ 直線残り200m付近からスタンドを望む。冬季の開催もあるため、メインスタンドの上部はガラス張り。ナイター用の照明もついている。

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↑ スタンドから第四コーナー方向。手前が芝の障害競走用コースのため、奥のポリトラックの平地競争用コースはやや遠い。

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↑ スタンドから正面のゴールポスト付近

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↑ スタンド前から第四コーナー方面

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↑ 直線の攻防。芝コースを挟むためやや遠い。

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↑ パドック脇からスタンド裏手。スタンドからパドックを眺めることもできる模様。

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↑ パドック全景。

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↑ パドックの中心に馬の銅像が置かれている珍しい構造。

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↑ 銅像の正体は障害競走の歴史的名馬Kauto Star。各地の障害GIを数多く制し、Kempton Parkで開催される数少ないGIの一つ、King George VI Chaseでは5勝を上げている。

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↑ ヒースロー空港が近くにあるため、かなりの頻度で上空を飛行機が飛んでいく

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↑ パドックから本馬場までの通路が長いため、パドックの延長で観客が集まる。

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↑ ウイナーズサークルはパドックの一部。勝利ジョッキーインタビューもパドック横で実施される

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↑ ハンプトンコートの外観と庭園。いわゆる映えるスポット満載。

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