エッセイ、しばらく休載します
障害者家族エッセイストの川島田ユミヲです。
ちょっと2ヶ月くらい間が開いてしまいましたが、表題の通り、更に間を開ける事になりました。
楽しみにして下さっている方々、申し訳ありません。
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今、最も距離を置きたいと思っていた大嫌いな母親が入院していて、自分の中の特大のストレスから解放されています。
母親が救急車で運ばれて入院した翌日から、驚くほどに、自分の食欲が減退したのです。お菓子とか全くいらない生活になりました。
これはチャンスだ、と思い、1日1万歩は必ず歩けるように、いままでnoteの執筆に当てた時間を、車を使わずにウォーキングで買い物に行ったり、FacebookのTLに流れてくる「背中&二の腕爆痩せ!」とか「股関節のリンパ爆流し!」とかのリール動画をあれこれ保存しては少しづつ実践しています。あと部屋のじゅうたん変えたり、自分の長年使っていた持ち物を新しくしたり。超能動的かつ解放的に、超ポジティブライフを送れています。
母親と心の縁を切ったのは5年前。心の縁は切っていても、同じひとつ屋根の下に住んでいる状態は私にとってストレスでしかなく、その怒りを治めるためにドカ食いし始めて、15kg以上太ってしまいました。
母親と言うストレスを抱える以外は殆ど嫌な事もなく、嫌だなあと思ったらスーッと距離を置けば良いだけなので、比較的アンガーマネジメントができているというか、穏やかな環境で過ごしている私ですが、時々お会いする人に、私の太った見た目のせいで、他の人から言われる言葉に心が傷つく事があります。
先方は悪気はないんでしょうけどね。
でも、私だって好きで太ってるわけではないんです。
私、何言っても許されると思われてるのかな。
そんなに投げられたボールぜんぶ打ち返せるスキルないんだよな。
太っててもカワイイって言われたりモテる人はいいけど、私なんてただ太ってるだけでカワイイとも言われなくなったし、モテもしないもんな。
モテなくていいから、カワイイは言われ続けたい42歳。悪あがきかもしれないけど。
ていうか、言った人に腹も立ててるけど、言われて傷ついてる自分に嫌気がさしてるんだよね。
私にとって、太ってる事はマジで何もいい事がない。
あとシンプルに、筋力も体力も落ちてるから、6月後半の酷暑でキヨとの散歩がマジでしんどかった。毎週日曜は散歩から帰宅後の “ のぼせ頭痛 ”に悩まされた。母親が入院する前からウォーキング買い物は始めていたし、今暑さも少し落ち着いてるから、現状そこまでしんどくはなくなったけど。
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「人間は、勝手に期待して勝手に絶望する生き物だ」
数年前に大切な友人が音響で携わっていたお芝居の台詞の一節です。
これを聞いて溜飲が下がったと共に、特大の伸びるパンチで心臓をどーーん!と殴られた気分だった。
本当にその通りだし、私はいままさに、自ら勝手に太って他人から言われた言葉に勝手に絶望しているだけなのだ。
相手にとっては私がストレスで太ってる事なんて知ったこっちゃないというか、私がそんなに口外していなかったんだから知る由もないわけで(そういうとこプライド高くて我ながらまいっちんぐであります)。
人間は他者に対して、実はそこまで関心を持っていないし、ぶっちゃけ私が痩せようが痩せまいが皆さんには至極どーーーーーーーでもいい事だと思いますが、自分の心がこれ以上傷つかないためにも、自己防衛のために痩せます。
1,500文字も書いて誓いを立てたんだから、もうやるっきゃないわけ。
すみません、休載の理由がこんなんで。
案外、痩せてなくても書きたくなったらふらっと書くかもしれませんし、期待せずにお待ちください。健やかな心と体を手に入れても結果がそぐわなくても、必ず戻ってくることは約束します。
2022年7月15日
川島田ユミヲ
ハードルがあるのは障害者だけじゃない。「私たちは健常者だから」と言うそこのあなただって、職場や家族間での対人関係だったり病気したり大変な事(ハードル)が沢山あるでしょ?という意味で、エッセイのタイトルは「世の中全員、障害者。」と言います。おススメ&サポートして頂けたら嬉しいです。