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「楽曲申請」の対象かどうか、必ず確認すべき1つの項目

https://stand.fm/episodes/62df8b27d3139829ded7e2c3

最近「楽曲申請」関係の配信を多くの方に聞いていただいておりますので、
引き続き今回もお話ししたいと思います。

みなさんは、楽曲申請をするときに、
まず最初に、対象の曲が
JASRAC管理なのかNexTone管理なのかを
調べるのではないでしょうか。

その時に1点気をつけていただいたいことがあります。
それは、例えばJASRACで検索に引っかかったとしても、
JASRAC管理ではない場合があるということです。
逆もまた然りです。
NexToneで検索に引っかかったとしても、
NexTone管理ではない場合があります。

どういうこと?
と思うかもしれませんが、
JASRACで作品を検索したときに出てくる画面で、
管理状況(利用分野)」という項目があると思うんですね。

その中の「配信」という項目をチェックしてください。
「○」が書いてあれば、JASRACで管理されているのですが、
「×」と書いてある場合は、JASRACで管理されていないんです。

stand.fmの配信の中で、
楽曲を演奏したり歌ったり、歌詞を朗読したりデータを打ち込んで配信で流したりする場合は、
すべて「配信」という利用分野に該当するのですが、
ここが「×」になっていたら、JASRACでは「配信」の分野については管理されていないことになります。
つまり、管理されていないので、楽曲申請ができません

この場合は、次にNexToneで検索して、
「配信」のところに「○」がついてるか、確認してください。
どちらか「○」がついてる方、管理している方で楽曲申請をするということですね。
よく「演奏」って書いてある項目もあるから、
ここが「○」ならOKなんじゃないかと思いがちなんですが、
こちらはネット上の配信は含まれず、
アナログな場での演奏が該当
します。

ちなみに、同じアーティスト、同じ作詞作曲の人でも、
曲によって管理状態が違っていることがある
ので、
その点もご注意ください。

例えば、藤井風さんの「きらり」という曲がありますが、
この曲は、JASRACで調べると「配信」が「×」になっていて、
NexToneで調べると「配信」が「○」になっています。
なので、NexToneで楽曲申請をするということですね。

一方で、同じ藤井風さんの曲で「旅路」という曲がありますが、
この曲は、JASRACで調べると「配信」が「○」になっていて、
NexToneで調べると検索に出てきません
したがって、JASRACで楽曲申請をすることになります。

ちなみに、
どちらにも「○」がついていない、
検索にも引っかからない場合は、
残念ながら楽曲申請できません
ので、
直接権利者や権利を管理しているところから許可をもらってください。

※配信時点の判例通説等に基づき、個人的な見解を述べています。唯一の正解ではなく、判断する人や時期により解釈や法令自体が変わる場合がありますので、ご注意ください。

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