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誕生日はサプライズお出かけで勝尾寺へ

少し前に私事ではあるが、誕生日を迎えた。
ちょっとモゴモゴ濁させてもらうが、節目となる年齢に到達してしまった。
(ちなみに猪突猛進年です。もろバレ~)

その日は午前中が小4娘の音楽発表会だったので、1日有給休暇を取ることに。昼からはフリータイムにして、一人でスーパー銭湯でも行ったろうかな……なんて企てていたのだ。

発表会では子どもたちの歌声に心洗われた。天気も良くて、これは誕生日日和やな~なんて思いながら帰宅。ここから久しぶりに自由時間。

いざ、ぽっかりと自分一人の時間があるとなると、何をしようかざわざわする。え~どうしよう。やっぱりスーパー銭湯行って岩盤浴っちゃう?

けどせっかくの誕生日。こんなにも良い天気。岩盤浴にこもるのも、なんかもったいなくない?

どこへ行って、誰と過ごしたいのか、自分の心の声に耳を澄ます。


……よし、紅葉を見に行こう!
勝尾寺に行こう。

突然ピンと思いついた。

一人で行く?
あ、せっかくやし、保育園に行ってる息子を迎えに行って一緒に行ったら良いんちゃう。息子も喜ぶやろし、私も一緒の方が楽しい。
娘は小学生やから、さすがに突然私用で迎えに行くのはあれやけど、息子はまだ行けるっしょ。

「ちょっと勝尾寺行こうと思うんやけど、〇〇〇(息子)昼ご飯後に迎えに行って、一緒に行くのどうかな?別に突然やけど問題ないよな」

その日在宅仕事をしていた夫に宣言、聞いてみる。

「そりゃ全然問題ないやろ~。息子も喜ぶやろし良いんちゃう!」

その言葉を聞いた瞬間、“出かけることになったので昼食後お迎えに行きます”と保育園に連絡。これでよし。

紅葉ベストシーズンやし、勝尾寺ちゃんと中まで入ったこと多分ないし。家から車でぴゅ~と30分程度で全然行けちゃうし。思い立ったが吉日。いけいけゴーゴー。

勝尾寺は勝ちダルマが有名。「人生のあらゆる場面で勝つ寺」と言われている。

誕生日にもって来いではないか。どうでしょう。


昼食を食べて、いざ保育園まで息子を迎えにいく。
わくわくした気持ちでお迎えゾーンで待つ。

すると園の中からなぜか照れ笑いの息子が出てきた。先生に「どこかお出かけですか~?」と聞かれ、「ちょっと寺に行こうと思いまして」とおそらく聞きなれないであろう返しをする。

一瞬驚いた顔をして「良いね~」と息子に話しかけてくれた、先生はなんてお優しいのだろうか。いつもありがとうございます。

先生にさよならをして、息子と2人車に乗り込む。

「びっくりした?」と問いかけると「何やろ~と思った!突然~」と半笑いで答える息子。誕生日当人が仕掛ける、逆サプライズお出かけである。


「せやろ。急に行きたくなって、〇〇〇(息子)と一緒に行きたいなぁと思って!」と伝えると、ニヤニヤ照れ笑い。その笑顔を見ているだけで、ああ良い1日だ、と心がじんわり温かくなる。

寺に向かう道中、後部座席で「あ、山が見えてきた~。遠くを見てたら目がよくなるんやろ!」「この道、好きやねん」「こんな良い天気って、めっちゃラッキーやな~」「山がどんどん近づいてきた~」「うわ~すごい道、看板も見えた!あそこに行くん?」「葉っぱが色んな色になってるな~」てな具合でずっと絶え間なくしゃべり続ける息子。お出かけの喜びが溢れ出している。


自分がした選択が大正解やったな、と、思わずニヤニヤしながらバックミラーで息子の様子を確認する。ああ、可愛いな。嬉しいな。


そして、いざ着いた勝尾寺。
平日ではあるが、結構混んでいた。

イチョウやモミジが黄色や朱に色づいていて、そこに太陽の温かい光が降り注いで。自分の選択に、「ナイス~!」と言ってあげたくなる。

そして勝尾寺といえばダルマ。

こんな感じのダルマがいたるところに。これはダルマみくじのダルマ。


ちょっとずつ顔が違うダルマ。


願いが込められた勝ちダルマ。


写真映えもするので、海外の方が多いのも納得。山をわざわざ登ってきたくなる魅力がある。

息子と境内を散歩しながら、ダルマみくじを引いてお参りをする。

願いはいつも「家族全員、健康でいれますように」。ちょっと仕事のこともお祈りしてみた。そのおかげか、少し新しいことを始める1年になりそう。

九州から猿回しも来ていて、息子は夢中になって見ていた。お猿さんほんとに賢い。可愛いし賢いって最強やん。「すごかったな~!」と、息子も満足ほくほく顔。

最後、おみやげに勝ちダルマグミを買って、勝尾寺を後にした。



家族や友達、大切な人と一緒に、色んなところへ行って素敵なものをたくさん見て「めっちゃ良かったな~」と言い合える1年にしたい。


誕生日に6歳の息子と一緒に勝尾寺に行ったよなぁ、とずっと思い出せる1日になった。それが何より嬉しい。

人生で残るものは、結局は思い出しかないと思うから。こういう日々を積み重ねて、年を重ねていきたいものだな、としみじみ思うのだ。

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