セクシャルマイノリティだと自認したきっかけ

友人からの告白
21歳女。先日(去年の年末ごろ)、初めて告白された。大学の友人に。
頭が真っ白になったが、どこか冷静な自分もいた。
まさか、私のことを好きになってくれる人がいるなんて思いもしなかった。
し、なぜかそれを受け入れることができなかった。
私は、可愛くもないし、性格だって良い方ではない。
(それが周囲に伝わっているかは別として)
めちゃめちゃ短気だし、人の好き嫌いははっきりしてるし、すぐ態度に出てしまう。
よく言えば、嘘がつけない。

『なんで、私?』そう思ったが彼に言うことはできなかった。
彼の想いを否定することになってしまう、と思ったからだ。
彼は大切な友人の一人だ。
せっかくの告白を断るだけでも傷つけるだろうに、それ以上傷つけたくなかった。
断りの言葉も、すごく考えた。
と、同時に彼とキスができるか、それ以上できるか考える自分もいた。
答えは『ノー』だった。
彼は私が恋愛経験がほぼ皆無であることは知ってる。
それを承知で好きになってくれたのだから、身体目当てではないことはすぐにわかった。
だけど、私にはできない。なんでかはわからない。したこともないが。
なんというか、例えば、箱根駅伝を正月に見ている人は多いが、実際に駅伝をする人はごく少数だ。それと全く一緒だ。
自分はあくまで傍観者であってプレイヤーでないのだ。私にとって恋愛とは、そんな感じだ。たったそれだけのことである。

なぜ、男女というだけで、恋とか愛が生まれるのだろうか。
私は、男女の友情は存在すると思う。私の中では友情も恋も性別は関係ない。それ以下はあってもそれ以上はないのだ。
その人が好きだから、その人と一緒にいると楽しいから友人になる。それだけのことである。

同級生からのアプローチ

違う男性から、ドライブがてらご飯に行こうと誘われた。友人たちと何人かで飲みに行った後だったから、私はまた何人かで行くものだと思い、OKした。だが、誰を誘うか聞くと、「今回は2人で行きたい」と返信が来た。私は、2人では行きたくないと思った。だが、約束を破ることは嫌いなので、なんでもないように「おっけ~い」と返した。それから、ご飯の日まで私は憂鬱で仕方がなかった。

無事にご飯に行き、何事もなく解散した。(帰り際に「このあとどうする?
?」と聞かれたが、課題を言い訳にした。本当に課題がやばかった。)

数日後に、「また、ご飯に行かない?」とLINEが来た。行きたくなかったというのもあるし、アルバイトが入ってて、友人ともご飯に行ける状況ではなかったし、と思って断った。彼が私のことを好きなのか、気になっているのか、私にはわからない。が、私の友人にも相談をしていたらしいので、そういうことなんだと思う。

ここで、一つ疑問が浮かぶ。

私と彼は、必要最低限の話しかしたことがない。特段、仲が良いわけでもなく、私は友人とは思っていない。私は、彼のことを良く知らないし、向こうにも私のことはそんなに深く話はしていない。だから、いつどこで私のことを気になったのだろうか、疑問しかでてこない。

し、それを嫌だと思ってしまった自分がいる。

ここで、私はセクマイなのだ、と確信した。この二つの話はここ最近の話である。俗に言う、モテ期がきたのかもしれないが、まったく嬉しいとは思えなかった。やめてほしいとすら思った。

セクマイだと自認して

私は今まで恋愛をしてこなかったし、今もしていない。だけど、それなりに充実しているし、これからも恋愛をしようとは思っていない。できるのかすらわからないが。ただ、将来的には、結婚はしたい。一人は好きだけど、色々なことを考えるとこの先ずっと一人は耐えられないと思う。恋愛関係抜きで、これから先の人生を歩める人が欲しい。

これは、都合のよい我が儘なのだろうか。私と同じような考えを持っている人に出会うことができるのだろうか。

人生は、わからないことだらけだが、それも含めて今後の人生を楽しんで苦しんでいこうと思う。

伊織


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