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Hugh-Jones分類~呼吸困難の評価と臨床応用~

はいどうも、こんにちは。

理学療法士のもりかんです。

内部障害の患者様に携わる際に、呼吸器疾患へ携わること

多いと思います。

厚生労働省の発表でも、
高齢者の死因 第3位は【肺炎】です。

呼吸困難感や息切れは、臨床上とても悩ましいものがあります。

どのように評価するのか?

どのように介入すればよいのか?

今回は、呼吸困難に対する評価に対して解説していきます!!

では、どうぞ!!

1.Hugh-Jones分類とは?

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者様に対して、
呼吸困難に対する重症度を分類化したものになります。

COPD:肺胞が障害され、肺胞にてガス交換ができなくなってしまう。
        呼気が困難になってしまう事が多い。

日本では、喫煙者が多いので
高齢になって、肺胞でのガス交換ができず、
呼吸が苦しくなってしまう方は多く見受けられます。

この分類では、
呼吸困難に対する重症度を数値化したものになります。

Ⅰ度:同年代の健常者と同様の労作ができ、
   歩行・階段昇降も健常者並みに実施可能
Ⅱ度:同年代の健常者と同様に歩行ができるが、
   坂道・階段昇降は健常者並みには実施できない
Ⅲ度:平地でも健常者と同様に歩行できないが、
   自分のペースでは1.6km(1マイル)以上歩行可能Ⅳ度:休み休みでなければ、50m歩行できないⅤ度会話・着替えでも息切れあり
   息切れのため外出困難

上記がHugh-Jonesの分類になります。

上記の分類に当てはめると、安静時に呼吸困難が出現するのは、
Ⅴ度からになります。

でもみなさん、
聴診や呼吸を確認するときに安静時で判断していませんか?

安静時では、症状が出にくい事が多いので

安静時で聴診するのであれば、
最大吸気・最大呼気での聴診を実施しましょう。

最大吸気や最大呼気では負担がかかるため、
簡易的ですが聴診にて肺雑音が聴取できるかもしれません。

2.まとめ

聴診を臨床で用いる時は、
最大吸気や最大呼気にて多少負担を生じた時に
肺雑音が生じるのか確認した方がよいです。

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