私は、お父さんのこと、「可哀そう」だと思ってた。 「可哀そう」なお父さんが、認知症になって、家族のこと、自分のことをどんどん忘れて行って、今までできていたことが…
病院で痩せこけた父が私に「ところで、君と僕は、どこで出会ったんでしたっけ?」と尋ねた。 その瞬間、自分の存在が消えたような気がした。 母は、私が7歳の時に膠原病…
さくら
2019年6月10日 17:54
私は、お父さんのこと、「可哀そう」だと思ってた。「可哀そう」なお父さんが、認知症になって、家族のこと、自分のことをどんどん忘れて行って、今までできていたことができなくなって、さらに「可哀そう」な人になったんだって思ってた。早くに母を亡くして、お父さん一人で私のこと育ててくれたのに、私が家を出たから、一人でコンビニのパン食べて、数年お風呂にも入らなくて、ゴミをため込んで、ガスも水道も通ってい
2019年6月9日 16:36
病院で痩せこけた父が私に「ところで、君と僕は、どこで出会ったんでしたっけ?」と尋ねた。その瞬間、自分の存在が消えたような気がした。母は、私が7歳の時に膠原病で亡くなった。まだ、44歳だった。それから、57歳の父との二人暮らしが始まった。家事はすべて母の仕事だったから、家はどんどん荒れて行って、私は毎日同じジャージを着て学校に行った。遠足のときに父が早起きをして作ってくれたサンド